どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

クローバー変異株

2013-05-28 00:19:24 | インポート
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クローバー、あのシロツメクサですね。ノーマルな3枚がキリスト教の三位一体を表すとか、4つ葉が幸福の印とかキリストの十字架とかイロイロ伝承のある植物です。5つばとなるとアーサー王伝では何かあった気がしますが、遠い昔なので忘れました。たしか、不幸になると言う話しではなかったと思います。もっと防御系だったと思います。

写真はそのクローバーの変異体。もう3つ葉4つ葉を捜すのが難しいレベルです。気が狂ったレベルです。

このクローバーですが、遺伝子操作したものではありません。自然にあったものを選択育種したものです。この株は関東の愛好家が育種したもののようです。ギネスブックに載っているクローバーの葉っぱ最大数の記録は、岩手県花巻市の農家が出したものです。この農家は、4つ葉の押し花を出荷していますから4つ葉多産の品種改良をして来た中での物でした。

しかしこの株、今年ギネスブック記録を更新したようです。44枚の葉が見つかったようです。


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実はこの株があるところは、遺伝子がどう動くかとかを研究している所です。実は4つ葉のクローバーが出来る条件がかなり解りつつあるようです。1)季節。成長が活発な時期に起きる。だから夏から秋には4つ葉は減る。2)水分量と栄養。多い方が成長が良いので4つ葉になりやすい。夏の乾燥が大敵。3)変異が起きやすい個体を捜す。

この3が問題で、そうそうそんな個体は見つからなかったのと、見つかっても消えるんですよ。解りますか?実は私集めていました。でもある一定以上株が大きくなると消えるんですよ。なぜ消えるのかもメカニズムとして面白い所です。

確実に遺伝子異常株なのですが、花巻と関東株は11年以前に発見されています。放射線の影響より、人の選抜育種の努力があります。研究所なので遺伝子ノックアウト個体と思われるかもしれませんが、ないです。もう少しめんどくさい遺伝子のやりとりがありそうです。


さてあやふやな情報なのですが、この4つ葉変異株を安定させる方法は、3つ葉をすべて摘み取ると言うもののようです。実はこれ、古典園芸の技法です。バイオと言っている世界にも本質的には育てると言う考えはあります。