9月6日に東北農業研究センター公開がありました。マニアックが続いているので、ここは更にマニアックな方向です。
最新成果が見られるでしょうか。
まあ予想通りと言うか、子供向けになっています。大型重機は大人も好きですが。
予想はしていたのですが、1時間ではムリと思っていました。でも野暮用が続いて着いたのが2時半。時間がありません。
面白そうだったのは、バスに乗って果樹研究所にあるりんご「ふじ」の原木を見に行き、ネギの収穫体験もすると言うもの。7本のバスのうち2本がこのコース。開発した小麦「ゆきはるか」のミニバウムクーヘン作りや、無農薬枝豆収穫体験、日本短角牛と東北能研育成のナタネ油試食、直播に適したお米「えみのあき」の試食なんていうおいしい企画もあったようです。
ヒツジの毛狩り実演コーナーと、多分洗った毛だと思うが、その毛を簡易プールいっぱいにモコモコにして、子供に遊んでくださいと言う、良くわからないコーナーもあった。
時間限定の企画が多く、確実に一日いないと全部回れません。
ポン菓子を作っています。弁を外す作業ですがうまく行きません。そりゃ専門家ではないですから。
ドーン!
さてもう時間も終わりかけです。空気が少し面白い事になっています。東北農業研究センターですが、実はパートさんを含めてかなり巨大な組織です。その中で職員同士の交流があるのかと言えばあるけど、こうしてくだけて交流する事は少ないのかもしれません。職員同士の会話が目立って来ています。
それは悪い事ではありません。こちらはその中から面白そうなポイントを捜して質問して行けばいいだけです。
研究成果ですが発表は少なかったです。果樹研の最近流行っている害虫については面白かったです。ヒメボクトウという蛾なのですが、どうも幼虫はチャンスがあれば木なら何でも食害する物のようです。そこで幼虫がどのサイクルで成虫になるのかと言うのがナゾだったのですが、その片鱗が解りつつあると言う物です。どうも幼虫の生育に大幅にバラつきがあって、大体は2年で成虫になるのが、3年経ってもまだ成虫にならないのがいると言う話です。
「様々な有機牲汚水を低コストで浄化する人口湿地濾過システム」には未来を感じました。元々は畜産での汚水処理をどうするのかと言うものですが、従来型に対して建設コストが2/3、維持費はなんと1/20です。メンテナンスフリーに近い単純な構造です。といっても面積がある程度は必要な事と、この安値に動いている畜産業では手が出しにくいかもしれません。
でも極めて理論的で簡単な構造なので、学校の池や公園の池に応用出来るかもしれません。個人の庭でも面白いかもしれません。通常のビオドープが汚水を5%しか処理出来ないのが、なんと一見通常のビオドープに見えるのですが95%以上の処理能力を持っています。
さてこういった研究は農に反映されるのかです。残念ながらなかなか難しい物があります。今より低コストになると解っていても手を出せない農家が多い事。成功事例がないと更に顕著になります。
先の「人口湿地」ですが、養鶏場や養豚場では疫病の問題があって成功事例があっても、そこを見学する事が出来ないという悩ましい問題があります。養豚農家が養豚農家を訪問する事すらも難しくなっているようです。互いに病気が発生していなくとも、もしかするとコイツはウイルスもってんじゃね~のという疑心暗疑に陥っているようです。これは解らないわけではありません。風邪引いたらウイルス検査受けろと、人ですら言われる時代です。人がかからない病気だったらなおさら解らないわけです。
成功事例も見れない物だったら大体無視されてしまいます。農と言うのは、そう言った意味でシビアな物です。
で、これが最新一輪車、通称ネコ車。強烈に理解されない研究の一つです。えっと本当に段差とかを簡単に乗り越えるのに、このヒモだけでもの凄くラクになるのです。1.6倍のパワーがとれるようです。
もちろんスピードを付けて乗り越える事も可能ですが、物が痛まないように安定して運ぶのにはジワっとした力加減が必要で、それが楽勝で出来るわけです。
で、ここでも開発者の苦悩があるわけです。どの企業もこのアイディアをとってくれない!と言う事です。まあ仕方がないかもしれません。首から下げたタオルで簡単に再現出来ます。
あと2輪車がありました。一輪車だとバランスが崩れやすくて安定して荷物が運べないのですが、一輪車と同じ軸に二つタイヤを付けるとアラ不思議、荷崩れが起きないのです。2輪だと同じ段差でも車輪の受けが違うので振動が細かくなる事が理由のようです。
この2輪車アイディアは、実はもの凄い事ですよ。本当にこれだったら楽出来るレベルです。生産性が確実に上がりますし、商品性も上がります。つまらないように見えても、かなり有効です。東北
さてイロイロありましたが、もう終了です。
なんとなくなのですが、空気感を見て頂ければ。
研究者集団と言うのは独特の物があります。もの凄く内側に向きやすく、逆にしゃべりたいのです。外に向けてアピールしたいのにどうやったらいいのか皆目分からない人たちばかりです。なので、そこが面白いのがこの公開でした。
いやその前に、情報が公開されています。彼らの真面目さと言うのがヒシヒシと伝わる公開でした。
かなり気になった商品に、「ネバリゴシ」小麦の乾麺を買いました。なお東北農業研究センター由来の商品は、正門右の興農閣内にある購買部で購入出来ます。
一番驚いたのは、私の最も尊敬するスイマーが現所長になっていたと言う事です。
本当凄い、50メートルラップ45秒で1500メートル、それを2本泳ぐのです。時に寄っては、昼に一本、夜に2本でしたから一日なんぼ泳いでいたのかという人です。その上で故障無しです。とんでもない人です。以前チラっと書いたと思いますが、その人です。
それでいて研究は実績出しているわけです。謙遜していますが、かなりのプロジェクトリーダーでした。
あんな事は今していないとおっしゃられていましたが、今でも泳いでいるようで、とても嬉しかったです。
当時は目標でしたから。同じタイムで泳げるようになりたいと思っていましたが、年は私の方が若い。可能性があった。でも今現在当時の彼と同じ事は全く出来ていないわけで、かなり悔しいです。
高松のプールの超人です。再会出来てもの凄く嬉しかったのです。
真面目に今でも尊敬しています。あのメニューは出来ない。やってごらん、体壊すから。もの凄く。
来年午前からいきたいです。
材木町よ市に行くのですが、途中で踏切がなります。
ポケモントレンが通過しました。ゲットし損ねてました。
ということで晩ご飯は、トマト「すずこま」と、甘とうがらし「福耳」、鳥腿バジルソースと、オクラの炒め物です。
東北農業研究センターがらみの食材は「すずこま」だけです。
すいません。やっぱり東北農業研究センターは巨大すぎます。勉強して出直してきます。