今日のお昼までは暖かく晴れ渡っていた。昼過ぎから雲が増え、3時過ぎからは曇りとなった。何しろ990ヘクトパスカル以下の低気圧に囲まれてしまっているのだ。その影響で南風が吹き込み、それがまた低気圧を成長させる。午後9時の天気図で974ヘクトパスカルの低気圧が近ずいている。こうなると台風と大して変わらない。アリューシャン列島あたりで停滞していた低気圧も南下し始めている。その低気圧も最近までは三つの低気圧がクルクルと回っていた。現在通過中の低気圧も、その当たるでクルクルと停滞しそうな気がする。
ただこの気圧配置、冬によくありがちな現象なのです。それがナゼ今?というのが本当に不思議なところです。この前の大災害を生んだ台風もそうですが、それもアリューシャン列島付近に高気圧が停滞したためなのですが、ナゼここの気圧配置が停滞するのか、偏西風の大蛇行かなんかがありそうです。
小学校や中学校で、組体操がある。出し物としての側面もある。そして、運動できない子もできる子も公正に参加できる。まあだからあるのだろう。3年ほど前に盛岡の小学校で見たものは、なかなかに見事だった。マスゲームに近いね。そして目玉はピラミッド。そこでは4段だったと思う。それでもずいぶん頑張るなと思った。
しかし世の中は5段以上のピラミッドがある。そして中学校で10段が崩れるという事件が起きた。どちらかといえばYouTubeに映像が出てしまったから話題になったのかもしれない。全国的にこの事故は多い。教員が周囲で安全確認をしているのだが、上から子供が降ってきた話など、いっぱい事故事例はネットに出ている。今回の件はこのブログに詳しい。ヤフーだ。
さて10段ピラミッドの一番下の子にかかる荷重は200キロだという。さてこれをどう考えればいいのだろうか。実は私、大学生がネタに困ってピラミッドを作るのを撮影することがあるのですが、一番下になったやつの苦痛といえば大変なものです。今年は柔道部が挑戦しました。たった3段です。そんなにヘビー級ではなかったので平均80キロとしても、一番下にかかる荷重は240キロ割る3で、80キロです。ただ現実的に真ん中の子は160キロの荷重がかかっていると考えられます。もう少し分散できていても100キロ以上でしょう。
今まで思ったより軽かったと言ったのは、実は剣道部でした。なぜでしょうね。A8段が怖いというのはありますね。柔道部のみならず、少林寺拳法部もラグビー部も悲鳴をあげます。たった3段ですよ。
なぜ子供だと200キロまで耐えられるかといえば、小さいから。大人だと腕も長くなりますし足も長いです。胴も長いです。支える筋肉が強くても支えきれないのです。その上身長差もあって、負荷が偏りやすいのが大きいです。
学校だと身長で大体揃えることができます。その上体重もさすがに大学生並みの中学生は少ないでしょう。小さい分、面荷重に近くなって行きます。恐ろしく単純化していえば椅子とベンチの強度差になります。どんな細い椅子でも大体は座れます。でもベンチだとたまに真ん中がへこんでしまうのを経験したことはないでしょうか。というかベンチは大抵真ん中が下がっています。強度が足りないんですね。長い分。これを人でいえば背筋力がどの程度強いかが大きな話になるわけです。
実は腕で支えているだけではないのです。背筋や体幹で上からのパワーを分散できるから成立する話なのです。そこがないと腕だけで支えることになり、子供は短いからなんとかなるだけなのです。
まあその前に、子供だから可能とはいえ、荷重200キロを与えていいのかどうか。体重の3倍から5倍というのはどうなのか。大人が等倍で悲鳴をあげるのに、それでいいのかと思う。そしてなのだが、こういった巨大ピラミッドを提案して実行した人だが、理論的な計算をしたかどうかだ。強度計算だ。多分ずさんな計算をしている。
この話題には少し引っかかるものがある。というのは小学生から割と大きい方だった。つまりピラミッドでも騎馬戦でも常に下だった。ピラミッド最底辺は当然だった。なんでよ~といつも思っていた。細かったのだ。でも身長があるから下。筋力はそんなにない。で、なんで野球部が俺の上に来るのかがわからん。
とはいえ当時は、三段とか4段ののどかな時代だったからよかったかもしれない。10段の一番下なんて悩むわな。
運動会といえば、一つだけいい思い出がある。高校3年の時に、物理部にいたのだが、綱引きの燃えたのだ。当然単純な計算もした。そしてオリンピックに綱引きがあった時代の写真も参考にした。そして我が物理部には重量級が揃っていた。そう、なぜか物理部と応援団の兼部というわけのわからない状況になっていた。マッチョとオタが同居する状態だ。そして我々には練習はいらなかった。理論さえあればいいのだ。一番身長のある私がアンカーで綱を体に巻く。スパイク禁止なので靴はアシックスのガントレだった。サイクリングをやっていたので持っていた(当時のサイクリニストにとっては最強の靴だった)というだけだが、参加者は全員靴を意識した。前には体育会系の瞬発力系が配置され、後ろには我々重量級が全てを吸収した。
圧勝だよ。ほんと圧勝。1年生瞬殺。決勝ではさすがに厳しかったが、物理部一同理論的なフォームに立て直し優勝か!と思った。いやロープが長かったんですね。体にロープを巻いても10メーターは残るので、そこにねぶた祭りのお調子者が入ってしまったのですね。
失格!
いつ思い出してもいい思い出だ。我々日陰者があそこまで大々的に認められたことはない。
何しろあいつがきちゃったくらいだからね。
止まない雨はない。