どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

寒くなる

2015-10-21 01:10:23 | 日記

 

最低気温が4度を切る日が現れそうだ。すでにストーブは焚き始めている。

 

 

以前、サンマ不漁について三陸沖の水温が高すぎるために不漁となっている、そう書いた。その後中国がとっているという報道があって慌てふためいた。確かにそういった記事はある。そこで多少は匂わせることを書いたが、やっぱりそこまではと思う。

中国人だって、南の、型の小さく脂の乗っていないサンマを喜んで食べるだろうか。もちろん大型漁船で一気にとってしまって、大きい小さいの区別をつけないのかもしれないが、にしても変だ。JBPressの姫田小夏氏が「今か今かと待ちわびていた宮古のサンマが届かないワケ~日本の漁業を脅かす中国漁船の乱獲」という記事があった。記事の内容は、中国漁船が根こそぎ取っているというワケではないが、海洋資源保護の国際ルールを作らないとマズイという話を書いている。まあこれは大変なことを書いているのだが、本人は気がついていないようだ。日本の漁業が国際ルールから逸脱していて、沿岸漁業のルールすらも作れなくて資源保護という観点には至っていないという状況がある。その上で、日本がルール作りと中国へのその遵守というのは、まあ無理がある。日本が資源保護に取り組めていないのに、中国に守らせるなどというのは無理すぎる。まあそこを書きたいのだろうか。中に国立研究開発法人 水産総合研究センターの東北区水産研究所八戸庁舎のコメントがあった。

 

実際には外国籍の大型漁船による影響は限定的だという。「日本の船は多いときには1日当たり100トン以上の魚を獲ります。一方、外国船は40~50トンがせいぜい。中国船などが根こそぎとっているとは言えないでしょう」今年のサンマ漁の不振についても、次のように説明する。「サンマは海全体にそれなりに存在しています。それが沖にとどまるのか、あるいは日本近海にまで泳いでくるのかによって、その年の漁獲量が変わってきます。確かに今年は近海での魚影は薄かった」

 

魚体が小さいことと合わせて考えると、かなり深刻な状態になりつつある。過去にはニシン、ホッケの辿った道、サバとイワシとサンマは相関関係があると言われているが、その辿った道だ。過去にあったような資源量ではないのに、たまたま豊漁で取り過ぎてしまった後に起きる現象だ。本来個体数が少なければ型は大きくなる。それが個体数や群れが分散し型が小さくなるというのは、矛盾するワケだ。

大きい個体の方が元気で産卵量も多いと考えられる。小さい個体が増えれば産卵量も減り、結果激減するということになるのだ。

ただそういった解釈がされているだけで、現実にそうなるかどうかは分からない。海水温の問題や、炭酸ガスを含みすぎた海水の問題もあったりして絶対の言葉はない。ただ個体が少なくなり、型が小さくなると、その後に大不漁が来るというのだけは分かっている。

だからこそ、今年のような年には禁漁を含む対策が必要なのだが、それが行われている気配はない。

 

 

今年はまだサンマを食べていない。高いからでも型が小さいからでもない。食べてはいけない年なのだ。