今日の午前中は薄曇り程度の晴れだった。だが昼から雲が厚くなり強い風が吹き出した。低気圧と前線が近づいている証拠だ。天気予報通りに夜には雨になるのだろう。
エドヒガンザクラが咲き始めたばっかりなのだが、低気圧が低気圧団といった形で押し寄せてくるので、今年の桜の撮影はどうなるのだろうかと不安になる。おまけに低気圧団につられてか、中国の黄砂がここぞとばかりに押し寄せてくる。あまり外出したくない状況だ。
早咲きのジュウガツザクラは7部咲きというところだろう。今後気温が低く推移してくれれば花は長持ちするのだが、そうはならないだろう。
今日スタニフラフ・スクロバテェフの指揮したクラシックの90歳記念ボックスセットが届いた。28枚組で7000円以下。マイナーな指揮者とはいえ、日本では発音のしにくさで有名ではあるが、ブルックナー大好きの方々から愛されている。作曲家でもあるので、ピエール・ブーレーズのようにスコア解析で透明感のあるブルックナーということで、ラジオでもそう聞こえていた。
まだ全部は聞いていないが、ブルックナーの3番と4番に関してはスコアに忠実なのではないのかと感じている。いままでの指揮者がここをどうしておくか悩んだ点はあっさり無視。録音は93年から2011年なのでフランスの誇るスコア解析ソフトは使えたかもしれないが、70歳を超えての録音なので多分使っていないだろう。あのソフトを大々的に使ったのはブーレーズだが、スクロバチェフは自力で徹底的に解析したと思われる。この両者、残した録音がかぶっていないというのは魅力だな。
予想以上にロマンのない演奏だが、音がはっきりしているのは他にない特徴。細かい音が埋もれずに残っているのはいい。その意味ではブルックナーのスタンダードになりうる演奏だと思う。でもヨッフムが好きな人には耐えられないだろうな。
最近時代の不寛容さにほとほと呆れているのだが、まだ答えが出せていない。
ただ答えというのがない時代に、正解を求めさまよう姿がある。そこに声の大きな人たちがいれば、そちらに流れてしまうだけの社会というのは、成熟しきれていないとしか言いようがない。
右の人は平等が公正さを失わせたと嘆いているが、公正さが揺らいでいる時代には平等ですら保障されないというのに、早く気がついて欲しいものだ。
シトシトと大雨になりそうだ。