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昨晩(7月9日)は、パス運営協議会主催のパス講演会を行いました。
今回は、黒部市民病院の今田先生をお呼びして、「パス医療原則の確認と連携パ
スへの応用」と題した講演をいただきました。
先生がもっとも伝えたかったことは、
パス医療の本質は何なのか、その原則を再確認しよう!
ということだったと思います。
とくに、先進地区の鶴岡だからこそ、知ってほしいと力説していました。
講演後のディスカッションでは、多くの先生たちから質問が寄せられ、
さすが鶴岡!、とても活発な講演会でした。
パスは、多職種協働によるチーム医療が不可欠な病院でこそ必要なツールです。
医療の安全性の向上、効率化、さらには病院経営においても有用です。
病院でのさらなる普及を期待したいと思います。
以下、講義メモです。
私にとってはパスとは何かを再確認するよい機会だったと思います。
パスの最大の効用は、最適な医療の標準化
例えば
・手術を行う基準・手術の準備
・合併症を発見するためには、採血をいつ行うのかが最適化
・立位訓練を開始する時期の基準は
・どういう状態になったら、合併症予防タスクを開始するのか
・どの状態で退院するすのか
標準化 は 画一化 ではない!
画一化 「何日目に何をする」「この治療にはこの薬を・・」
標準化 「こうなったら こうする」、「こういう人は こうする」、
「こうでない人には こうする」」
パスで絶対しっておかなければならないこと
パスの基本構造
その1:パスはステップ構造になっている
例)小児呼吸器疾患のパス
step1、「呼吸困難が解消する」 という条件があり、それをクリアーして初
めて次のステップへ進む、
step2、「酸素や持続吸引を用いないで安楽なできる」をクリアーして
次のステップへ
step3、「活動時の安楽な呼吸ができる」をクリアーして次へ
step4、「酸素飽和度が90%後半を維持し、眠れる、食べられる、
遊べるようになる」
その2:パスにはアウトカムが必須(アウトカム設定がなければパスではない)
アウトカムとは、期待される治療の成果・目標
アウトカムには4種類がある
1)チェックポイント的なアウトカム(次のステップへ進むための確認)
2)毎回確認するアウトカム(維持すべき患者状態の項目)
3)パス終了時のアウトカム(パス終了時に達成しているべき患者状態項目)
4)時限のアウトカム(1,3が達成できるまでの期間)
アウトカムにはアセスメント項目がもれなくついてくる
例)感染症の兆候なしというアウトカムには
以下のアセスメント項目がある
CRP < 0.5
WBC <9000
体温<38.0
術創の発赤腫張なし
機嫌がよい
バリアンスとは
アウトカムの未達成
日程の延長・短縮
パスからの変更事項【オーダーの追加、削除)
バリアンスを集積、分析することで
・アウトカムの設定が適切なのか?
・適応基準が適切か
・パスの中身が適切か
を確認でき パスを改善へつなげることができる。
パスをチェックするための多職種によるパス大会は極めて有用
まとめ
・パスは連絡帳ではない
分析を行うことで、地域の医療ケア向上の改善に繋がらないものは
パスではない
・アウトカムのないものはパスではない
・パスの分析には
連携がうまくいっているか?
患者状態が予定通りか
地域全体の治療ケア成績はどうなったか
の3者が必要である。