鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.291 (庄内地区在宅歯科診療ネットワーク協議会)

2014-03-06 12:08:24 | 日記
3月4日、19:00~、なの花ホールで行われた庄内地区在宅歯科診療ネットワー
ク協議会に出席してきましのたので報告します。

本協議会は、県の補助金(年60万X4年)を利用し、庄内地区における在宅歯科
診療の普及を目指して設立されたもので、今年で4年目、今回が最後の会となり
ます。ポータルブルデジタルレントゲンの整備、講演会、啓発ポスターの作成、
アンケートなどの活動を行ってきました。

事業開始時と本年度、2度のアンケートを行い、比較しましたが、鶴岡、酒田共
に、訪問診療を行う施設が増加しており、それなりの成果があったようです。

事業前後における訪問歯科診療を行っている施設数
 鶴岡:66% → 81%
 酒田:44% → 56%

1、開会

2、あいさつ  会長 荻原 聡
 22年より4年間、事業を行ってきた。本年度で終了となる。
 ポータブルデジタルX線の整備、講演会(多職種が参加)、ポスター掲示など
 の活動を行ってきた。今日は、総括をしたい。会員アンケートも報告する

3、報告
 1)平成25年度事業報告 
   ポスター作成(大、小:500部、中:2000部)
   鶴岡地区講演会
   「がんの栄養管理、これまでと今後の展望」
   酒田地区講演会
   「日常的な口腔ケアの実践について」
   アンケート集計結果考察

 2)収支決算見込み報告
 収入
   助成金:60万
 支出
   研修会費:30万
   ポスター:12万
   協議会運営費:14万

 3)アンケート結果報告
   訪問歯科診療 増加 鶴岡では約90%が対応可能と答えた
   訪問回数は、年間に数名がほとんど
   年間に10名以上を診ている医師は少ない
   診療内容(義歯治療>抜歯>虫歯歯髄処置>口腔ケア)は前後で変化なし
   依頼:患者、家族から直接が多い、(窓口を通しての依頼は少ない)
   ポータブルレントゲンの使用頻度は少ない (使用、回答者の8%)
   
4、協議
 1)本協議会の4年間の事業の総括について
   
   義歯などの治療処置が多く、口腔ケアが少ない
    口腔ケアは、報酬上の問題がある(介護保険)
    口腔ケアは、歯科衛生師がやっているのではないか
    口腔ケアと口腔清掃
   ポータブルレントゲンの活用が少ない
    借りに行くのが面倒 使えば便利
    今後レントゲンは必要なのではないか
   ネットワーク作り
    酒田:
      ケアマネとの交流の場を設定
      高齢者ケア学会、パネルディスカッションに歯科が参加した
      施設に口腔ケアの意識の高まり、→ 講演会への参加
      薬剤師が口のなかに興味をもってもらっている
      医師会との連携は少しづつできている
    鶴岡:
      本協議会のポスターを利用できた 250箇所以上に貼った
      ゆたがわ温泉リハ病院での看護師による口腔ケア
      医師会の協力、庄内プロジェクト、
      
   余目病院:コミュニケーションがとれない認知症が多く、治療が難しい例
        が多い

 2)今後の課題
   多数の講演会をやったが、事業の終了で縮小を心配している
   継続には、行政の支援が必要
   補助金、基金は永続的ではないが、在宅医療を進めるための事業は今後も
   あるだろう。情報を提供したい。(県)
   アンケート結果を何らかのかたちで活用する方策を考えるべきではないか
   
5、閉会
  地域が変わっていくことを実感できた。
  組織として取り組むことが安心感につながた
  緒には着くことはできた、
  庄内には、庄歯会というつながりがある。


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