鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.295 (庄内地域保健医療協議会)

2014-03-13 11:35:06 | 日記
3月12日、庄内綜合支庁講堂で、庄内地域保健医療協議会が行われました。

本会議のおもな趣旨は、昨年3月に、第6次山形県保健医療計画が策定され、1年が過ぎようとしているわけですが、庄内地域における計画の進捗状況を確認し、評価するというものです。

出席者は、酒田、鶴岡の医師会長、歯科医師会長、薬剤師会長、日本海・荘内・鶴岡病院院長、看護協会庄内支部長、栄養士会酒田地区会長、老健施設協会庄内地区会長、老人福祉施設特養部会会長、介護支援専門員協会庄内地区支部長、公益文科大学教授、酒田・鶴岡市長(代理出席)、庄内・三川・遊佐町長(代理出席)、庄内保健所長+事務局です。

協議では、まず、山形県における今後の在宅医療・介護連携の推進方向について説明がありました。今後在宅医療は市町村レベルで体制を整えることとなるので、各団体には、「地域包括ケア計画」への積極的な関与をお願いしたいとのこと。

次いで、第6次山形県保健医療計画 庄内地区編の進捗状況について、縷々説明があり、意見交換が行われました。

・酒田看護専門学校におけるドロップアウト生徒が多い。社会資源の無駄ではないか。
 酒田看護では、7名のドロップアウトがでたとのこと、
 推薦枠(10名)が甘く、意欲の低い学生が入学してきたことと高齢学生が
 その要因ではないかとの学校側の説明
 また、最近は、学ぶ姿勢に問題がある生徒が目立つ、推薦で入学する学生には、
 看護師になるというモチベーションが低いなどの意見が出された。

・看護師の確保
 潜在看護師の再就職:雇用を延長し、社会貢献というかたちで現場に残って欲しい

・施設の看護師のレベルアップための研修が必要ではないか
 例えば、37度を越えた程度でデイサービスを断られる事例があった
 この件に関して、介護系委員会の意見
 特養施設、 
  たん吸引研修、施設にとっても研修の負担は大きく、多くは出せない
基本的に特養に看護師の当直はないので、吸引可能なスタッフが確保できなければ、断るしかない、
  医療との連携が不可欠である
一方で、施設看護師の負担は大きい(24時間オンコール)
介護職への支援が必要
老健施設:
看護師、医師が常勤しているので、ある程度医療ニーズの高い人を受け入れやすい
一方で、施設の責任が重過ぎる、不可抗力的なミスは避けられない、
  事業所を守って欲しい

・庄内は、がん(とくに胃がん、肺がん)の死亡率が高い、より一層の対策が必要ではないか
 確かに、庄内地区は、山形県に比較しても、胃がん、肺がんの死亡率が高いが
 検診率は高いし、その原因ははっきりしない。ピロリ感染率では説明できない。
 対策として、40-50以上のがん検診受診率を上げるしかない。

1、開会
 委員は、県知事が委嘱、
 新規:神田鶴岡病院、池田委員、三川町長、遊佐町長

2、あいさつ
 後藤部長

3、会長、副会長選出

 会長:本間酒田地区医師会長、副会長:三原鶴岡地区医師会長

4、協議

山形県における今後の在宅医療・介護連携の推進方向についての説明

・在宅医療は市町村レベルで体制を整える
・在宅医療・介護連携の取り組みは、介護保険法のなかで制度化
・27年度から施行、順次実施し、30年度までにはすべての市町村で実施
・各団体には、「地域包括ケア計画」への積極的な関与をお願いする

【1】第6次山形県保健医療計画 庄内地区編の進捗状況

1、医療提供体制
(1)救急医療体制
(2)医療従事者の確保
(3)医療連携の推進

2、疾病対策
(1)がん対策の推進
(2)精神保健医療

3、在宅医療の推進
(1)在宅医療の充実
(2)介護との連携
(3)歯科との連携

4、保健医療福祉の総合的な取り組み
(1)健康づくりの推進
(2)こころの健康づくり(自殺予防対策)

【2】庄内地域における5疾病、5事業および在宅医療にかかわる連携体制の変更について

 追加された医療機関などについて説明

その他

閉会

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