鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.310 (准看学院入学式)

2014-04-11 10:57:37 | 日記
昨日(10日)、新入生26名を迎え、鶴岡准看護学院入学式が行われました。

プロを意識すること、人間力を磨くこと、健康であることを心かげて欲しいと挨
拶しました。心豊かな看護師に育ってもらいたいものです。


平成26年度鶴岡准看護学院入学式式辞

ただ今、鶴岡准看護学院に入学が許可された新入生の皆さん、入学おめでとうご
ざいます。教職員一同大変嬉しく思うと共に、皆さんを心から歓迎いたします。
また、今日まで深い愛情をもって、お子様の成長を支えてこられた保護者の皆さ
ん、心からお喜び申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙し
いところご臨席賜りましたことを厚く御礼申し上げます。

さて本学院は、准看護師を養成することを目的とした学校です。まずは、准看
護師という資格を得るのだという、強い目的意識をもって欲しいと思いす。3月
に卒業した皆さんの先輩の合格率は100%というすばらしい結果でした。是非、皆
さんも、一人も落ちこぼれることなく、全員が資格試験に合格し、看護職として
社会に巣立ってくれることを願っています。

 そういう皆さんに、本学院でこれからの学生生活を送るにあたって、3つの
ことを心がけるように、お願いをしておきたいと思います。

ひとつ目は、プロを意識せよ、と言うことです。プロとは、専門的な知識・技
術を持ち合わせた専門職ということです。医療に従事するプロとなるために学ん
でいるのだ、と言う明確な意識を持ってほしい、持ち続けてほしい、と言うこと
です。医療の世界は日進月歩です。基礎から先端的なことまで、学ぶことはたく
さんあり、しかも、どんどん増えています。学年の進行とともに、授業だけでな
く、病院での実習など、過密なスケジュールが待っています。最後の段階で資格
試験を受けて、資格を得ることになりますが、立派なプロになるのだ、と言う強
い意識を持ち続けて、途中でくじけることなく、頑張ってついてきて頂きたいと
思います。

ふたつ目は、人間力を磨いてほしいと言うことです。看護師は患者さんやその
家族と接する時間が長い職種ですし、医師、薬剤師、リハスタッフ、事務職、介
護職などさまざまな職種の調整的な役割も担わなければなりません。専門的な知
識や技術に加えて、他人への思いやり、周囲を理解する力、それらを上手に表現
する力、協調性や判断力、そういった総合的な人間力が必要ということです。そ
れを欠いては現場では使い物になりませんし、「困った人」「現場のお荷物」に
なってしまうかも知れません。これはもちろん一生をかけて磨いていくものです
が、現場に出ればすぐに要求されることなので、学生のうちからしっかり心がけ
て頂きたいと思います。

三つ目は丈夫な体を作り健康に気をつけるということです。医療の世界は激務
です。肉体的にきついだけではなく、精神的なストレスもあるでしょう。それに
対応するには、体力・気力が必要です。忙しい中にあっても、体を鍛えることに、
意識的に気を配っていただきたいと思います。規則正しい生活や生活習慣に気を
つけ、体調を崩すことのないように気をつけてください。丈夫で健康な体はすべ
ての基盤です。

看護職になるために本学に入学した皆さんが、専門的な知識や技術を身につける
だけでなく、精神的にも身体的にも強靭で、周囲から信頼される人間性豊かな人
として育っていかれることを願って止みません。新入生の前途を祝福し、本学院
における勉学が有意義なものになるよう期待して、入学式の式辞といたします。

平成26年4月10日
鶴岡准看護学院 学院長 三原一郎

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