鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.535 (包括ケアネットワークに関する講演会(八戸市医師会))

2015-07-06 11:13:23 | 日記

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包括ケアネットワークに関する講演会

日 時:平成27年7月4日(土)17:00~19:00
場 所:八戸プラザホテル 2階「桜の間」
演 題:1)地域医療とIT
    2)医療・介護専用SNSで実現する、医療連携ネットワーク
講 師:1)山形県鶴岡地区医師会会長 三原皮膚科院長 三原 一郎
    2)株式会社日本エンブレース代表取締役 伊東 学 氏
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先週の週末は、八戸市医師会主催の講演会にお呼ばれして、「地域医療とIT」をテーマに講演してきました。120名程の参加を頂き、土曜日の午後という時間にも関わらず会場はほぼ満席の状態でした。地域包括ケア~在宅医療に対する関心が高いことをうかがわせます。一方で、参加者は、看護~介護系の職種が多く、医師の参加は少なかった印象を受けました。いずこも、医師の関心の低さが課題と感じます。

私は、鶴岡地域の在宅医療を中心した多職種連携におけるIT活用について話をしましたが、もうひとつの講演は、(株)日本ブレースの伊藤学氏による「メディカルケアステーション」の話でした。

メディカルケアステーション(MCS)は、医療介護専用のSNSという位置づけのシステムです。LINE、Facebookなどを使ったことがある人なら、簡単にイメージできるのではと思います。SNSにセキュリティー付加し、医療介護専用したシステムです。


医療情報ネットワークというと、高価で手が出せないというイメージがありますが、MSCはとにかく無償で使えるというのが最大のウリです。在宅医療の現場では、電話やFAXなどで情報のやり取りをしているのが現状であり、それをSNSで代用すればより便利だろうという発想です。在宅医療に関わる多職種をつなげるツールとして面白いシステムと感じました。

一方で、医療情報として重要な病名、処方、検査データなどが記載されているわけではありませんので、Net4Uなどの電子カルテの代替になる仕組みではありません。電子カルテやID-Linkなどの医療情報ネットワークと共存~連動しながら使っていく仕組みと感じました。多職種連携が求められ、一方でSNSが当たり前に使われる今の時代、必然的なシステムとも思います。

なお、MCSは群馬県医師会、栃木県医師会でも採用されており、八戸医師会でも導入予定とのことです。

翌日は5時起きして八戸港の朝市で新鮮な魚介の朝食をとり、その後、ニュー軽米カントリークラブで今回呼んで頂いた八戸医師会の本田先生とゴルフを楽しみ、帰ってきました。



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