鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.540 (庄内南部地域連携パス推進協議会 全体会)

2015-07-18 15:40:15 | 日記


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庄内南部地域連携パス推進協議会 全体会
日時:平成27年7月4日 19:00~
場所:荘内病院講堂
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今回の全体会は、運営委員会報告のあと、脳卒中地域連携パス集計第4号(2013年度分)の報告があり、さらに維持期医療機関へのアンケート調査報告および意見交換を行いました。

●維持期アンケート調査

 42/56 回答率 75%

脳卒中地域連携パスの認識
 脳卒中地域連携パス(脳パス)を知っているか?、 はい:88%
 脳パスに登録しているか?、はい:45%、いいえ:50%(知らない、面倒、手続きが分からない)
 脳卒中診療がパス導入で進んだか?、はい:38%、分からない:55% 
 地域連携パスは必要か?、はい:76%
 毎月の全体会を知っているか?、はい:50%(うち出席は20%程度)、いいえ:45%

他施設との連携
 脳卒中に関して急性期との連携は良好か?、はい:85%
 回復期との連携は良好か?、はい:79%
 維持期施設・事業所との連携は良好か?、はい:60%

データ入力
 入力を行っているか? はい:84%
 誰が入力しているか? 医師>看護師>事務
 入力しない理由:時間がない、手順は不明、専門外
 
わたしの健康ノート
 わたしの健康ノート(ノート)を知っているか?、はい:43%、いいえ:40%
 ノートの取り組みを同思うか? 良い:84%
 ノートを持参した患者はいるか?はい:72%、いいえ:28%
 患者さんはノートに記入しているか?、はい:85%
 ノートの記載内容を確認しているか?、はい:44%

アンケートのまとめ
 連携パスについては約90%が知っているが、維持期の参加率は45%に留まる。
 ケアマネの関わりは多いが、維持期でのリハビリ提供体制が十分に整っていないと感じている。
 維持期でのデータ入力率は85%と高いが、入力できない理由として、
 時間がない、手順が分からない、専門外が挙げられた。
 健康ノートの認識率は43%(取り組みに賛成84%)、患者の持参率72%


意見交換、

 回復期リハ医師
  リハスタッフからの情報提供があった方が良いのか?
  
 維持期医師 
  維持期にきた患者について、今後のリハの必要性などの情報提供が欲しい
  日常生活自立度は意見書で、、BIはパスで必要とされるので評価している
  病院からの情報が足りないと感じたことはない
  維持期でADLを落とさないためには、評価項目(BI)が必要
  ADLの評価、在宅ではおおざっぱになる
  協立と湯田川の退院時の共通の基準があったほうが良い
  患者がパスを知らない 
  健康ノート、BIは、1ページが良いのでないか
  退院時に、主治医意見書のコピーを付けて欲しい

 ケアマネ
  (パス開始以降)急性期から相談を受けることが少なくなった
  BIは、介護ではあまり利用されていない。
   

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以下は、メモですので正確でない部分もあるかと思います。
参考まで。

1、運営委員会の報告

1)個別パス委員会
2)患者用ツール統一化へ向けて
3)庄内地域脳卒中連携パスに関する検討会
4)各パス運用状況

協議

1)庄内脳卒中連携パス検討会の今後
当協議会のなかに部会を立ち上げる
  来年度4月運用開始予定
  次回9月に2回目の検討委員会

2)患者用ツール統一化へ向けて

2、脳卒中地域連携パス集計第4号報告(2013年分)

 急性期(丸谷先生)
  患者数が多かった
  80歳以上が46% 年々80歳以上女性の割合が増えている 高齢化
  病型は変化なし
  4,5月に脳梗塞が多かった
   気温と相関か?、気温の変動が多かった
  ラクナ硬塞の割合が増加 アテローム血栓性の割合が減少
  軽症のラクナ梗塞が多い
  転院までの期間が伸びている 連携の問題、酒田からの患者?
  急性期の死亡は、例年並みの8-9%(悪い値ではない)
  中止例 46例 8.1% 死亡が多い
  危険因子 高血圧、脳卒中既往だが、脳卒中既往が低下している 11% (記入漏れか?) 
  リスク因子 病型別分析 高血圧 脳出血など、今後はコントロールの有無も評価する必要がある
  登録パス患者経過
  mRS>=2 62.7% mRS>=3 46.4%

回復期(新田さん)
  227名 女:54%
  対象者転記:自宅62%、施設22%、在宅復帰率
  FIM 自宅退院者で施設退院より高い
  左麻痺改善しにくい
  食事形態と、退院先に相関がある
  高次機能障害 注意障害が多い 複合例
  失語、半側空間無視
  注意障害あってもFIMは下がらない
  自立移動 自宅退院が多い
  車椅子、施設退院者に多い
  バリアンス
   あらたな脳障害、肺炎、しんこっ嗅不全、胃瘻
   2か月以内が多い
   

3、維持期アンケート調査報告および意見交換

4、その他

 8月の全体会は休会
 第5回全体会
  9月8日(火)19:00~ 荘内病院講堂
  内容:各パスの運用状況報告、5大がん地域連携パスアンケート報告


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