友人から新書を一冊いただいた。保坂展人著『闘う区長』。
当広場では、以前に「闘う市長」として南相馬市の桜井市長を紹介しましたが、闘う自治体首長としては2人目の登場になります。
3.11の原発震災直後に全国初の「脱原発首長」として当選したのが世田谷区長の保坂展人(敬称略)。
世田谷も、前橋もご当地ナンバーに
世田谷区(東京)と言えば、このほど国土交通省が10地域の車のご当地ナンバーが追加認定しましたが、その一つに「世田谷」も入りました。群馬ではすでに「高崎」ナンバーを路上で見かけますが、今回「前橋」ナンバーも導入されました。ただ世田谷区の場合、一部の住民から世田谷ナンバーに反対の訴訟が起きました。しかし「多くの住民の賛成がある」として認可に至りました。詳細はわかりませんが、もしかしたらこの一件、保坂革新区政に対しての保守派の反発、巻き返しが底流にあるような気がしています。
「民間丸投げ」見直す
保坂区長のお仕事の一例です。いまや「民間委託」があたかも時代の流れのようになっていますが、その落とし穴に区長は気がついた。電算関連分野の精査で40億円が35億円になった。本来ならば公務員が行うべき業務まで民間丸投げしていたことを改めたことによる成果です。
東京電力とも闘う。
PPS(新電力会社)導入で1億円の節約。それに対して東電が17%の値上げ要請を。区側は値上げのトリックを見破る・・。
「世田谷電力」の試みでは、群馬県太田市の取り組んだ「太陽光発電システムの一括大量購入」のスケールメリットでコストダウンした例からも示唆を得たとしています。
保坂展人、良く頑張っていると思います。次期、社会民主党リーダーとしても適任の人物ではないかと感じました。
【保坂展人(ほさかのぶと)】1955年仙台市生まれ。高校進学時、自身の内申書をめぐり16年間の内申書裁判をたたかう。新宿高校定時制中退後、教育問題ジャーナリストに。衆議3期11年。2011年から世田谷区長。
脱東電 世田谷区長保坂展人に聞く
闘う区長 (集英社新書) | |
保坂展人 著 |
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集英社 |