ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

さよなら、怒鳴門鬼韻さん

2019年02月27日 | 教育・文化

ドナルド・キーンさん亡くなりました。96歳。

私がドナルドさんの名前を初めて知ったのは高校生のとき。
英文解釈の参考書として購入した太宰治の『斜陽』の英訳本にそのお名前がありました。英文字を通してですので、『百万人の英語』の講師J・B・ハリスさんのようなはっきりした印象ではありませんでしたが、記憶には残っています。

キーンさんの訳した『斜陽』。部屋の本棚かどこかにあるはずですが残念、見当たらず。
キーンさんは米軍兵士として沖縄戦に従軍、戦後帰国しコロンビア大学で角田柳作のもとで学んだとあります。角田柳作は群馬県出身の文学者。キーンさんは角田先生の教え子だったのですね。

生涯独身でしたか・・。合掌。

 

ドナルド・キーンさん死去|02月24日 首都圏のニュース

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県民投票OK、がんばれ!デニーさん

2019年02月25日 | 政治

たくさんある中、たった一つの基地を「少なくとも県外に移設」しようとしただけで首相のクビが飛ぶこの国です。(鳩山首相の時のことです)

沖縄県民の民意が投票で、あらためてはっきりと示されました。辺野古移設NO!
さてこの結果を持っていかに日米首脳に政策転換を迫るかが次に控える本題です。

玉城デニー知事は、この結果を受けて米国大統領に直接、訴え出ても良いのではないでしょうか。今の安倍政権と話してもムダ。拉致問題の対応でもわかるように「丁寧言葉」と「ポーズ」だけで、何も動かないし進展なしです。今回も県民投票の結果は真摯に受け止めるとしながらも辺野古基地建設工事は止めることはないし、その気も伺えません。これだけの県民の意思が示されても「既定の方針は変えようがない」という姿勢です。

本来なら県知事と首相がタッグを組んで米国と交渉すべきなのですが、残念ながらそれを期待していたら時間のロス。進みません。

デニーさん、ここは知恵を絞って粘って頑張って、トランプさんと直談判で行きましょう!

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

県民投票の結果を和製カレンカーペンターズのシノンさんの歌声で♪

ONCEMORES【カーペンターズ・トリビュート】 @赤坂インターシティ

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美味しかったカルピスの歴史も

2019年02月21日 | 研究・書籍

最近気がついたのですが、カルピスはアサヒ飲料(株)から出されていて登録商標も同社に帰属しているのですね。

子どものころから飲み親しんでいるカルピス。その歴史が『カルピスをつくった男 三島海雲』(山川徹著、小学館)を読んでよくわかりました。
カルピスはモンゴル高原の遊牧民の乳製品がルーツだったのかあ~。
カルピスの強みは(1)美味であること(2)安心安全であること(3)健康に良いこと(4)経済的であること。
戦時中はぜいたく品ではなく軍需物資として認定され海軍御用品だった。
キャッチフレーズの「初恋の味」は大正デモクラシーの1921年に誕生。その頃の社名はカルピス製造株式会社。戦後は1948年(昭和23)カルピス食品工業に変更。1990年、味の素の傘下に入る。さらに2012年アサヒグループに買収される。しかし商品のカルピスは生きている。

創業者の三島海雲のヒストリーも面白かったが、著者の山川徹氏がなぜカルピスのルーツに関心を抱いたのかも興味深かった。
著者が22歳、内モンゴルを背景にした長澤まさみのCMが流れていた頃、中国・モンゴルを旅していた。道中、同じ年の親切なモンゴル女性と知り合った。モンゴル語、中国語、ドイツ語、英語、日本語も少し話す彼女はフリーの通訳と自称。著者はいつしか好意をもつ。しかしある日、彼女は意を決したように自身のことを語り出す。。。
 
まさに著者自身の「初恋の味」でもあったわけです。ノンフィクションライター山川徹さん、これからもきっと良い作品を出し続けると思います。
 
 
カルピスをつくった男 三島海雲
山川 徹 著
小学館

 

 

【人気CMまとめ】 【長澤まさみ@CM】 【カルピス】 長澤まさみの10年をカルピスとともに

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『女』(おもい)    彫像(11)

2019年02月17日 | 彫像

ところは「いづみ緑道」大泉町(群馬)。

風の強い中、歩道にたたずむ「考える女性」ブロンズ像。

彫刻家、笹戸千津子の1982年(昭和57年)の作。

悩み多い若い女性の姿態。

制作者が同じ女性のせいか、裸像の人物の思索する「おもい」が素直に伝わってきます。

笹戸千津子さんは山口県生まれ。ご自身も佐藤忠良氏のモデルを長年務めたという。

いつも通り過ぎていた彫像ですが、今日はしみじみこの像に気持ちが重なりました。。

 

子をおもう母の想い・・
和製カレン・カーペンターズのシノンさんの歌声、いいですね♪♪

 

すわりごこちのいい椅子
Sinon(シノン)
インディーズレーベル

 

母の想ひ(シノン)

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嘘、大嘘、そして統計が

2019年02月11日 | 政治

『ウィキペディア』に「嘘、大嘘、そして統計」の説明があった!

『嘘、大嘘、そして統計』(うそ、おおうそ、そしてとうけい、英: Lies, damned lies, and statistics)は、数字の説得力、特に弱い論証を支えるために統計が使用されることを言い表した表現である。また、相手の意見を証明するために用いられた統計を疑う時に口語的に用いられることもある。

アメリカ合衆国では、この語句は特にマーク・トウェインによって世の中に広まった。トウェインは、この語句を19世紀のイギリスの首相ベンジャミン・ディズレーリ(1804年 - 1881年)のものと紹介した: 『世の中には3種類の嘘がある: 嘘、大嘘、そして統計だ』(There are three kinds of lies: lies, damned lies, and statistics)。

21世紀の今も統計は偽造される。この国にもぴったり当てはまることですね。

勤労統計を改変ソフトで偽装、失業給付過少は、少なくとも数十億円。実質賃金も大幅マイナスだった・・。
毎月勤労統計は、失業給付算定以外にも労災補償、最低賃金の資料、景気動向指数、ILOやOECDなどの定期報告にも及ぼされる。

すごいですね~ワルですね。よくやってくれますね~。

何事も答弁は「無?責任を痛感しています」の常套句一本、天下御免でウヤムヤ・・
なんせ「1強多弱」な国会ですからな。
ごちゃごちゃ言ってもハイ、それまでよ~ スイスイっと(苦笑)

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

スーダラ伝説 植木 等/ハイ それまでヨ他

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それぞれの般若心経を抱いて

2019年02月07日 | 研究・書籍
最近、般若心経に関しての本を3冊、読むというよりいずれも難解で目を通すのがやっとでした。
 
「般若心経」を読む水上勉著(PHP研究所 2007年)
般若心経は英語でよむとよくわかる竹村日出夫著(みやび出版 2013年)
未完成だった般若心経岩根和郎著(献文舎 2018年)

すでに死期が近いことを悟っていた病床の母が、カセットテープレコーダーから流れるお経(般若心経を含む)に耳を傾け「心が落ちつく」と話していたのが思い出される。お経には抑揚が少ないように感じますが、般若心経(以降、心経と略す)の「ギャーティ、ギャーティ、ハーラーギャーティ」には強い印象が残ります。
内容の難しさは英語で読んでもかわらない。
ギャーティ、ギャーティは Gone Gone Gone!beyond Gone
色即是空は Form is nothing more than emptiness. Emptiness is nothing more than form

9歳で仏門に入った経験のある作家の水上勉は心経の最後は「呪い」であると。岩根和郎も心経はそのものが呪文の力を持ちそれは暗号であると語る。

自然科学者である岩根和郎の解釈は興味深かった。氏は心経をフラクタル(fractal)構造=相似図形的なとらえ方をしそれに共鳴する「フラクタル共鳴」をもってその神髄に迫る。「般若心経とは観音様が体得した事象そのもので、人類史上最も深度の高いフラクタル共鳴である」と言い「私たち人類はこの事象に心を合わせることで観音様の指し示した道を辿り、空に帰還することができる。この真実は世界のあらゆる宗教に適応できる真理だ」と。岩根氏は「五蘊(ごうん)」「空」についても氏の特有の「フラクタル共鳴」の手法で解説をする。。

しかし、むずかしい!心経を理解するのは。

2000年の歴史をもつ暗号である呪い文を解読するのは容易ではないです。
よくわかりませんが、心経に対しては畏敬の念を抱きます。深い理屈はございません。病床で亡母が感じたと同じような安らぎとともに。
まこと、不思議な摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)でございます。 

 

未完成だった 般若心経 (般若心経シリーズ 第三弾)
岩根和郎 著
献文舎

 般若心経 托鉢 薬師寺寛邦(キッサコ)

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兵役を拒否した日本の青年たち

2019年02月05日 | 研究・書籍
最近よくテレビに登場する国際政治学者、M氏。彼女は「平和のための徴兵制」を主張している。シビリアンコントロールよりも国民が平等に「血のコスト」を意識するには徴兵制が良いと。きな臭い話とは思いますが、秘密保護法も安保法制(集団的自衛権)も成立している今、次に徴兵制の話がいつ出てきても不思議ではない。
ところで過去、日本で徴兵制が敷かれた時代に「良心的兵役拒否」の実例はあったのだろうか。

ありましたね!
1905年(明治38年)桂太郎内閣、日露戦争時、矢部喜好(やべきよし)、福島県会津の青年でキリスト教徒。人を殺めてはいけないという宗教的良心から。まだその頃は軍も余裕があったのか、矢部青年は銃を持たない衛生兵(看護兵)にしたとある。(『非暴力で平和をもとめる人たち』から)

2回目の例は1935(大正10)年、徐々に思想統制が強くなり始めた頃。キリスト教徒の明石真人(20歳)と村本一生(24歳)。懲役2~3年の重罪になった。
それ以降は記録がないようです。先の大戦下では「良心的兵役拒否」は認められていなかったのではないだろうか。3例目がやってくるのはいつの日か?そんな日のことは考えたくもないですが、タカ派的な国際政治学者がもてはやされている時代だけに油断はなりません。

子ども用の絵本ですが『非暴力で平和をもとめる人たち』を読みながら徴兵制について思いを馳せました。
 
 
 
 
今回もワンスモアズ、シノンさんのカーペンターズナンバーから♪

 

Top Of The World(トップ・オブ・ザ・ワールド) / ONCEMORES【カーペンターズ・トリビュート】

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100歳のシルバー会員にまなぶ

2019年02月02日 | スポーツ・健康
『月刊シルバー人材』1月号の新春インタビューで100歳の現役会員が紹介されていた。毎日元気に公園内の環境整備の仕事をしているという=写真

愛知県大府市シルバー人材センターの土井さん、会員歴34年。今では息子さんも会員としてご活躍。シルバーで親子二代会員というのはあまり聞いたことがありません。しかしこれからは、珍しいことではなくなるかもしれませんね。
 
これまでの配分金(シルバーでは賃金に相当)は、貯金して大画面テレビの購入や家族へのごちそうなどに。ご本人、とてもよい表情をされていますね。
 
ちなみに当方の亡母と同じ歳。誕生の頃は国内では大正デモクラシーの時代、世界史的にはヴェルサイユーワシントン体制、ロシア革命によるソ連の成立と同時期。ソビエト・ロシアの寿命は“74歳”だった。100歳といえばすっぽりその時代を包み込む・・。
100歳という数字に、少し思いを馳(は)せてしまいました(笑)。
 
「バランスの良い食事が健康の源、その食事を作るお嫁さんに感謝して」と土井さん。私もその謙虚なお気持ちと生活態度をまなびたいと思います。
 
 
 
今宵もワンスモアズのカーペンターズナンバーから♪

 

Carpenters“Yesterday Once More” by ONCEMORES ワンスモアーズ (Carpenters Tribute Band)

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