きょうの日本経済新聞1面コラム「春秋」に「太田ラッパ」のことが・・
春闘の生みの親で総評議長だった太田薫さんが賃上げや合理化反対をだみ声で訴えた様子を「太田ラッパ」と呼んだ。度の強いメガネ、ずんぐりとした風体がいかにも庶民派の闘士だった。安倍首相は3%の賃上げ実現を企業側に求めた。お上が一律の数値目標を掲げて立ち入るのはやはり筋が違う。組合からのラッパはほとんど聞こえない。首相の賃上げ要求は5年連続。太田さんは「ハッスルせよ」が口癖、今では政府がお株を奪い、昭和風にハッスルする光景の不思議さをなんと形容しよう・・。といった内容。
私としては、経営サイド寄りの日経紙がこのように「太田ラッパ」に触れてくださる心遣いにも「春秋」氏と同じように「時代」と「不思議さ」を感じてしまいました。
それにしても首相に先を越される労組の存在とは一体どうしたものなのでしょうか。労働界は「太田ラッパ」を、もう一度思い出してほしい。「資本からの独立♪」の太田ラッパの響きが聞こえてきませんか。
太田薫とその時代―「総評」労働運動の栄光と敗退〈上〉 | |
水野 秋 | |
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戦後の労働運動が華やかだった頃は「昔陸軍、今総評」とまで言われたという。
軍隊ラッパ