ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

年賀状の「自爆営業」をなくそう

2016年12月30日 | 経済

年賀状のシーズンです。

民営化されてから郵政職員の人たちの表情が暗くなったように感じられます。
全逓(全逓信労働組合)が健在だったころは、胸に闘争バッチをつけた組合員(職員)の皆さんの表情が明るかった。

聞けば年賀状を始め数々の販売ノルマが職員にはあるようです。1人当り数千枚。年賀状を自分以外に、人に売るというのは100枚でもたいへんなことでしょう。

≪用語説明≫
自爆営業販売ノルマをこなせない郵便職員が年賀はがきを自費で買い取る。

お立ち台交通事故を起こしたり年賀状の販売目標が未達の職員が、朝礼などで登壇させ反省の言葉を述べる台。関東支社圏内の大型局を中心に少なくとも数十はあるとか。

電通の過労死事件につづき郵政職員の過労死自殺も起きている。10月には日本郵政と遺族との和解がさいたま地裁で成立しています。

過労死やパワハラは電通だけではないですね。郵政も他の多くの会社でも。
労働組合や労働局・労基署には、しっかり職場環境を改善・監視していただきたい。
個人でも加入できる郵政ユニオンもあります。一人で悩まないで職員の人たちも団結し連携を図ってください。年賀状など過酷なノルマがなくなる日をめざして。

 

 

(033)自爆営業 (ポプラ新書)
 樫田秀樹 著
ポプラ社

 

郵政残酷物語:"自爆営業"…年賀はがき売却の次は

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年の瀬 朽ちた老木  (私のスナップ)

2016年12月29日 | 私のスナップ

壊れかかったお堂に朽ちた老木。。

なんともシュールな感じがしました。

 

(旧国道354 太田)

 


撮影データ
2016/12/29 PM3:00
デバイス(カメラ)ASUS Z00AD
オート

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「生前退位」への想い

2016年12月27日 | 研究・書籍

今年7月10日の参院選投開票日の後13日、NHKのスクープで「天皇陛下の生前退位の意向」が報道。そして8月8日、「平成の玉音放送」ともいえるビデオメッセージ(お言葉)が国民に向けられて伝えられました。

予備知識として「国体」と「政体」のちがいを整理しておきましょう。
国体」・・・国家の状態、国柄、国家体制 (Constitution)
政体」・・・国家の組織状態、統治権の運用形式(Government)

『天皇陛下「生前退位」への想い』(保坂正康著)を読みました。
今上天皇は、これまでの明治天皇、大正天皇、昭和天皇のように、制度上も天皇の意識も「国体」の下に「政体」があるのではなく「政体」が「国体」の上にあるか、あるいはこの二つは一体化しているという考えだと思われる。「象徴」とはその点を指しているとも考えられる。国民への呼びかけもその姿勢からだろう。こうした前提を踏まえたうえで「お言葉」の内容について精査していく必要があるだろう。(本文より)

 

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(宮内庁提供)

 

平成の玉音・人間宣言

「生前退位」が浮上した背景、その理由は何なのか・・。
お言葉の最初の「私が個人として」も重要な部分。また最後に「・・ここに私の気持ちをお話しいたしました」で終わってもかまわないところを、あえて「国民の理解を得られることを切に願っています」と国民に直接呼びかけた点は、昭和史を振りかえり天皇と国民という構図をつくったきわめて重大なこと。このことをもっても平成の玉音放送であり、平成の人間宣言でもあるといえるのではないか、と。「平和への希求」「皇統を守る」お気持ちからの意思表示について私たち国民がどれほどの想像力を働かせて理解してして応えるか、その自覚を促される想いでした。

 

天皇陛下「生前退位」への想い
保坂正康 著
毎日新聞出版
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回顧:吉田昌郎と69人衆

2016年12月20日 | 原発震災・原発問題

原発事故に立ち向かった『吉田昌郎と福島フィフティ』(門田隆将著 PHP研究所)を読みました。小中学生向けで文字も大きくわかりやすかった。

福島フィフティとは、2011.3.11原発震災発生時に放射性物質が大飛散している状況下、原発現場に残り事故収拾に取り組んだ約50人(実際は69人)勇者に対して海外メディアが名づけたもの。

福島第一原発所長、吉田昌郎氏の豪快かつ明晰なリーダーシップは、これからも指導者の心得テキストになって語られつづけられそうな悠然とした判断力と行動力でした。

上からの誤った命令に

3月12日事故2日目、「海水を中止しろ」と東京の首相官邸に居た東京電力の武黒一郎フェロー(副社長待遇職)から指示連絡が入る。吉田所長はこのトンチンカンな命令には反発、しばらく激しいやりとりがありましたが面従腹背。現場指揮官としてすべてを知る吉田所長は海水注入をそのまま続行した。もし指示を丸呑みし注入を止めていたらどうなっていたことでしょう。考えるのも恐ろしいほど被害は拡大したのでは。。

官邸からの指示を武黒氏が受け、そのまま現場の吉田所長へ伝えたと読めますが、実際は官邸からの指示はありませんでした。そもそも「官邸」という言葉が抽象的です。官邸=当時の民主党政府として、それに責任を押し付けては気の毒です。原子力についてはもちろん、海水の注入についても詳しいことを知る政治家は首相を始め誰一人その場にはいませんでした。武黒氏こそ東大工学部から東電に入社した原子力畑一筋の専門家。もし仮に官邸(政府)がそのような誤った命令を発したとしたなら、そこで体を張ってでも食い止めなければならない立場ではなかったのではないでしょうか。。

イラカン(菅首相)が東電の敵前逃亡を防ぐ

当時、菅直人首相へ東電は原発事故直後から、現場からの撤退を申し入れてきた。それに対して菅首相は「(東電が)撤退したらどうなるのか分かっているのか!東日本全体がやられるぞ」と“イラカン”ぶりを発揮して怒った。叱られて東電は撤退を断念し守備位置に戻った。

原発震災が政権交代後の民主党政権であったことは、同党には悲運だった。しかし今、事故の対応・収拾過程を検証してみると国民にとっては民主党政権であったことは不幸中の幸いだったと言えます。事故現場から逃走しようとしていた東電を一喝したのはイラカン(菅首相)だったのだ。(『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと』菅直人著 幻冬舎新書)もし今の自公政権だったら・・

福1の志士69人に敬意

話がそれましたが、吉田昌郎氏と決死の作業に携わった人たちには敬意を表します。全電源喪失の闇の中、手探りでベント作業、そして次々に汚染現場に突入した免震棟の同志達69人。まるで忠臣蔵の47士をも連想します。それにしても誤った命令に対して、自身の覚悟と判断力で危機を打開した吉田昌郎。6千人のユダヤ人を救った外交官、杉原千畝にも似た精神だなと感じました。

 

私の好きなバンド、Taking Back Sundayから『Liar(うそつき)』 原発分野も常習的なウソが多い・・

 

吉田昌郎と福島フィフティ (心のノンフィクション)
門田隆将著
PHP研究所

 

Taking Back Sunday - Liar [It Takes One To Know One] (Video)

 

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原発加害企業を被害国民が救済

2016年12月15日 | 原発震災・原発問題

何か変ですね。。

原発事故の加害企業、東京電力に国民の税金(国費)で救済申し上げるという。東電が負担するのが当たり前の除染費用に数千億円の税金を投じる。さすがに関係官庁の中からも「公害などでも環境回復は加害者責任、その原則を曲げていいのか」との声が出ている。

「過去分」を請求するお店がありますか

あつかましくも国民の電気料金に上乗せをするに、過去にさかのぼって賠償の追加分(過去分)を請求すると言い出しました。普通の商売ではあり得ないことです。問題を起こした食堂が、お客さんに向かって、これまでに使った調味料の分を追加でいただきます、と請求するようなもの。そんな非常識なことが行われようとしています。驚いたことに2005年から使用済み核燃料の処理費用はなんと、すでに私達の電気料金に上乗せされているのです。

年金といい電気料金といい、ぼーとしていますと次から次と私達のフトコロを怪しい政策が直撃していきます

(このニュース今朝の「TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」を参考にしました)

国民にとって、いつになったら良い社会になるのでしょう。「悲しき願い」です。

 

『悲しき願い』アニマルズ The Animals Don't Let Me Be Misunderstood

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話題作『君の名は。』をみる

2016年12月12日 | 映画・芸能

平日ということもあり観客は若者の姿より中年の大人達が多かった。それでも私たち夫婦が一番高齢の部類に感じた。

『君の名は。』は邦画アニメでは現在歴代3位、興行収入は194億円超、世界92カ国配給も決まりいまや社会現象を生み出すまでに至るとの報道。

ここまで言われては後学のために見ておく必要があるように思えてしまった。

内容は田舎町に暮らす女子高生と都会で生活する男子学生の心と体が入れ替わる。そして千年振りとなる彗星の落下、二人の高校生の純愛と奇跡の物語です。

眠り魔に負けがちな私が途中で寝入ることなくしっかり最後まで見ましたからまずは及第。涙が1回こぼれた。
画面の中では実在の会社名がはっきり出てくる。主題歌もたくさん流れてきて、かえって印象が薄くなっている。広告の力が目立つ。

メガヒットの立役者として東宝の宣伝プロデューサー、弭間(はずま)友子さんが『日経ウーマン』2017年1月号で紹介されている。ここまで話題を呼ぶには予告編を数バージョン作るなど地道な宣伝の努力があったようだ。

もし天災の「彗星」でなく人災の「原発」だったらどうだったろう。もっとインパクトとリアリティが出たのではないかと思った。妻は「人と人との出遭いの不思議さ」を感じたと話している。

当方の評価は75点。

 


君の名にちなんで、ママズ&パパスで 『I Call Your Name』♪

 

THE MAMAS & THE PAPAS - 1966 - "I Call Your Name" 

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後退が止まらない福祉政策

2016年12月10日 | 経済

後退しています。この国の福祉政策=比較表

年金受給が加入期間10年でもらえる人が増えることになったとはいいますが、かんじんの中身は相変わらずお粗末のまま。
10年加入で月1万6千円でしかない。40年加入でも6万5千円。少ない額ですね。

年金は、現役世代が高齢者を養っていると、年寄りをお荷物扱いにして政府には何も責任がないような言い方をしていますが、ひどい話です。今の年寄りも若い時からしっかり保険料を支払っていたわけです。

北欧諸国は、消費税率など高くても老後の心配がない。つまり揺りカゴから墓場まで保障のの「高負担・高福祉」だからです。しかし、この国では「高負担」は同じでも結果は「低福祉」でしかないことは今後も十分予想がつきます。北欧との違いは国民にとって国家・政治家がどれだけ信頼に値するかどうかです。

勤労者から預かった大切な年金積立金を“箱物”に巨額消費したかと思えば、近頃ではギャンブル(投資)に使って大損、無駄づかい・・。こんな放蕩オヤジのような政府を誰が信用することができましょう。

このやるせない愚策の数々にはブルースが聴こえてきます・・。

Further on up Road, この道のずっと先で・・。
この道の先で、あなたは私を傷つけたが今に見ていなさいよ、という怨念の曲です。
国民はもっと怒っていいと思いますね。そして将来、北欧諸国のように全面的に信用できる国家・政府を実現したいものです。さいごのフレーズ You'll find out I wasn't lying 私の言葉がウソではないとわかるでしょう。

ボビー・ブランドのブルースの名曲、Further on up Road。エリック・クラプトンもコピーしていますが、前回に続いて米国女性バンド Sad Sam Blues Jam のサウンドで聴いてみてください♪

 

Further on up the road, Performed by the Sad Sam Blues Jam

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死ぬまで中年だよね、志茂田さん

2016年12月07日 | 研究・書籍

おもしろい兄貴です。志茂田景樹さんは。

「万年青年」ということばがありますが、こちら「死ぬまで中年」。

健康診断の日は朝まで飲んで病院に行く。最悪の状態で受診すれば、かくれていた病気も出るのではないか・・。ほんまかいな?

年をとればとるほど人生は楽しくなる。今は死ぬまで中年である、と志茂田さん。

親戚の家に、歯は抜け梅干のようなおばあちゃんがいた。おばあちゃんは病院へ行く途中だったがゆっくりゆっくり歩いていて、ぼく(7歳の頃の志茂田)が行って帰ってくるとまだ歩いている。そのおばあちゃんがやがて他界した。いくつで亡くなったか母に訊ねると59歳だった。。おさないいころのぼくからみてずいぶん年寄りに思った方々が案外50代くらいだったのかもしれない・・。

志茂田景樹著『中年からの好かれる年のとり方』、楽しい本でした。

劣等感はつまらない妄想の最たるもの。ナルシズムの世界に入ろう。鏡の中の自分に話しかける。「お前、気にするなよ。叱られるのもけっこう楽しいもんだぜ」

志茂田先輩、いつまでも健康でありましょう。美しく、そしてあくまでも美しくありつづけましょうね(笑)

 


きょうの一曲はSad Sam Blues Jam の「Bayou Boogie」
SadとSam姉妹のギター&ベースにテナーサッククスの響き、イイ感じです。
Sadie姉さんの腰を屈めたチャックベリー・ウォーク。米国南部テイストの陽気なバンドの雰囲気が伝わってきます♪

 

中年からの好かれる年のとり方
志茂田景樹 著
KIBA BOOK 志茂田景樹事務所

 

Sad Sam Blues Jam "Bayou Boogie"

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満州でのボルシチの思い出

2016年12月01日 | Weblog
きょうから師走。
寒い日にはおでんがウマい。バックに流れるはロシア民謡~♪

静岡駅近くのおでん街の一店を切り盛りする山村竹世さん(84歳)が語る。
終戦直後、満州から引き揚げる時のお話。母は途中で力尽き13歳だった彼女は妹と二人の弟の4人で首都の新京にいた。やって来たソ連兵と遭遇し恐怖に震えていた。が、兵士たちは幼い4人を見て、硬くて凍ったボルシチ(ロシアの赤いスープ)=写真=と黒パンを残してくれた。少しずつ解凍して食べてその冬、命をつないだ。「ロシア人を悪く言う人は多いけれど、私はあの兵隊さんのボルシチが無かったら、今ここで(生きていて)店を開けなかったの・・」
(東京新聞2016.11.28コラム心にふれる話から)

読んでいて涙が出ました。いろいろな人がいます。良い人もいます。一概に国籍や人種・民族ですべてを決めつけられません。先入観は禁物。
「人間みな兄弟」でありたいですね。
この話を聞いてダークダックスのロシア民謡のアナログレコードがむしょうに聞きたくなり針を落としました。冬にはロシア民謡がよく似合う。。。
 
 
 
ベスト・アルバム+ロシア民謡ベスト
ダークダックス
ユニバーサル ミュージック

 

Катюша (Концерт "Песни военных лет")

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