「『社会資本家』は教育メタバースを発展させるために、トークンを買って応援します」
いったい何のことを話しているのだろうか?
『2040教育のミライ』(礒津政明著 実務教育出版 2022年7月発行)の一節です。
新しい用語がいくつもあり理解するのに時間を要し苦しみました。
思えば「ホームページ」「アプリ」「ダウンロード」「SNS」なども新語として最初に聞いたときは何のことだろうと思いましたが、今では多くの人が当然のように用いています。
前回のブログは1952年のメーデー事件を背負ってひたすら生きてきた「過去」からの巡歴にこだわりました。今日は時空を転じて「ミライ(未来)」2040年に向けてみようと思います。
諸外国が手を付けて日本が手を付けなかったOS、主要な機能、それが「教育」なのだと著者は言う。日本の教育の現状に進化見られない。著者の磯津(いそづ)氏はソニー・グローバルエデュケーション会長、1975年生まれ。
もし皆さんの子どもが勉強せずに毎日、家でゲーム・マンガ・YouTube三昧だったらどうしますか?
「ゲームが教育のメインコンテンツになる日」の一節では、家に帰ってランドセルを下すなりゲーム機に電源を入れ、ヘッドセットメッセンジャーで音声チャット、友達と協力プレイスタートする。
そんな現在の子どもは「自宅にいるようで、遊んでいる時間はメタバースや仮想空間の住人」であることが日常になっている。大人たちはこんなことをしていたら将来どうなるのか心配でたまらない。。
では「未来の大人」はどんな環境でどのような仕事を・・。著者の予想では「経済活動のほとんどがメタバースの中で完結する未来」だと。
教育の定義はテクノロジーの進化とともに広がっていく。ゲームやYouTube、マンガからの影響を特段に悲観することはない、むしろそれらから得た知識の発展も多くなるはず。
2040年といえば、18年後。今11歳の小学5年生が30歳くらいになって社会の中心力に成長している。Web3.0。
若者が選挙に行かないのは、日本の教育では自分たちが未来をつくるという自己効力感が育たないから、だと著者。学びの場も「教育×メタバース」では、何度でもやり直しのきく世界で新しい出会いからの学習が試され展開できる。自己効力感も湧き出るだろう、デジタルゲーム機の熱い操作での世界のように。
何となくイメージがつかめてきました。たぶんメタバースの活用は一般化するでしょう。井深大氏からの巡歴?「ソニー流教育のミライ」で2040年代、ポポロ(人びと)の教育価値観と教育環境の劇変で、より良い社会に近づくことに期待します。
冒頭の文章の用語説明です。
「社会資本家」は社会問題を解決する事業に対して出資する投資家。
「メタバース」metaverse はメタ(高次元)とユニバース(宇宙)の造語。ネット上の仮想空間で活動。
「トークン」token は暗号資産(仮想通貨)などのデジタルマネー、代用通貨。
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【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一 / フォト 田口大輔
「社会資本家」は社会問題を解決する事業に対して出資する投資家。
「メタバース」metaverse はメタ(高次元)とユニバース(宇宙)の造語。ネット上の仮想空間で活動。
「トークン」token は暗号資産(仮想通貨)などのデジタルマネー、代用通貨。
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【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一 / フォト 田口大輔
ソニー流「学びの科学」で未来の教育はこんなに変わる!『2040 教育のミライ』礒津 政明 著(実務教育出版)