ポポロ君「こんにちは、ステラさん。福島原発のタンクにたまるトリチウムなどの汚染水を、海に流すかどうかの話だけれど政府や原子力規制委員会は海洋放出が唯一の選択肢だって言ってるね」
ステラさん「久しぶり、元気そうねポポロ君。その話知っている。汚染水を海に流すか、タンクに保存するか、ね。」
ポ「トリチウムの放射能が約1000分の1になるには123年だって。規制委の更田豊志委員長はタンク保存に否定的だけど、後藤政志さん(元東芝原発設計技術者)は大型タンクに保存することは十分技術的に可能、まったく技術屋からしたらおかしいなこと、とこれまでの石油備蓄・設置運用の技術的実証例をもって言われているね」
ス「そうなの?もう何もかもダメかと思っていた。でもお金がかかるんでしょ」
ポ「絶望的な状況でも可能性は追求しないとね。その費用は11.5万キロリットルのタンク10基と予備タンクを加えても凍土壁の建設コスト345億円と同じくらいだよ」
ス「345億円!!」
ポ「それを高いとみるかどうかは別だけどね」
ス「私個人から見たらすごいお金だけど、オスプレイやイージス・アショア(陸上配備型迎撃ミサイルシステム)はかなりの高額と聞いているわ」
ポ「そう、イージス・アショアは1基1340億円、維持費はなどで4664億円。このお金を節約して、立派な大型タンクをつくれば放射能汚染という現実に時間の問題で攻撃してくる“海洋放出問題”を迎撃できるのにな」
ス「そうよね。家庭でもみんなやりくりしているのだから、国家もそうしてほしいわよね」
ポ「イージス・アショアだけど、ルーマニアやポーランドに配備されている経費は米軍が負担しているんだって。ロシアのミサイルから在欧米軍を防衛するからだとの理由」
ス「むずかしい防衛のことはよくわからないけど、変な感じよね」
ポ「さっき言った4664億円には常備されるミサイル48発が入っていない。それを足すと7000億円弱だって」
ス「なにそれ。。。」
ポ「話を戻そう。放射能汚染処理は、海洋放出でなくタンク保管の道を選ぼう」
ス「賛成~!!!」
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
(「社会新報」4998、5000号参照)
「黙っているとトリチウムを海に流される! 」