大晦日恒例のNHK紅白合戦では、美輪明宏が「ヨイトマケの唄」を歌います。
美輪明宏77歳で初出場。衆院選に葬式代を供託金に立候補した94歳川島良吉さん、太高“105歳”にして花園出場、それらにつづく初出場・最高齢記録がここでも。まさにオールドパワーを示した2012年にふさわしいトリです。
私が小学生の時から美輪明宏は知られていました。「丸山明宏はシスターボーイ~」と子どもながらに呼んで話していたのを思い出す。ちなみに丸山の姓が本名だそうですね。
美輪明宏の作詞作曲による「ヨイトマケの唄」は、世間には広くヒットしたものの「土方」や「ヨイトマケ」の言葉が放送禁止用語に触れるということで問題視された。「土方」(土木工事に従事する労働者)も「ヨイトマケ」(主に地固めなどする仕事を日雇い=日給で行う労働者)も、どちらも今では死語。わが家でも若い世代は聞いたことも、ましてその意味も知らない。
「ヨイトマケの唄」は作者美輪が戦争孤児になった友達をイメージして創作したもの。「戦争孤児」もまた死語になりましたね。
母ひとり子ひとりの母子家庭で育った私には美輪の唄声は心にしみます。離婚後一時、経済的にも苦労しながら「えんやーこりゃ」と一心に私を育ててくれた「母チャン」のことが無性に思い出されるからです・・。
『ヨイトマケの唄』 丸山明宏(美輪明宏)オリジナルバージョン