ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

朝ドラ『ひよっこ』と三洋女子寮

2017年05月24日 | 映画・芸能

NHK連続テレビドラマ『ひよっこ』がおもしろい。

舞台は1960年代。茨城と東京。
ラジオ組み立て工場で働く女子従業員たち。6人部屋の寮生活。

このドラマを見ていると私は東京三洋電機の女子寮をどうしても連想してしまいます。
5人部屋。東北の出身者が多かった。みんな、時にはホームシックで泣きながらも良く働きました。お盆もお正月も帰省しなかった人もいました。手先の器用さが求められ採用試験には実技テストもあったと聞きました。寮の中は上野駅並みにお国言葉(方言)が飛び交い“国際的”でしたね。12歳だった私には、一気に姉御がたくさんできたようで遠慮なく各部屋におじゃまして遊ばせていただきました。

今のような正規、非正規雇用などの区別は無く、みんな正社員。寮には自治会もあり一体感は強いものがありました。
向学心も旺盛で付属の学園や定時制高校等で、終業後に疲れた体とたたかいながら勉強する寮生も少なくなかった。

和久井映見が演じる舎監(寮母)が、私の母の仕事でした。

『ひよっこ』は、視聴率がこの前の芳根京子主演の『べっぴんさん』よりも低いようですが、私はこちらの方がポポロ(大衆)的で好きですね。

主人公、谷田部みね子(有村架純)の高3生の姿が茶髪でセミロングだったのが不自然などという意見もあったようですが、時代考証は100%忠実でなくても良いと思う。大事なのは全体の雰囲気です。有村架純、熱演しています。ほんわかした茨城弁が似合っています。他愛もない6人部屋での寮生達の会話にも当時の若者たちのリアルな感じが出ているように思います。

 


きょうも生田ママさんのリクエスト曲で『アンマー』♪ アンマーは沖縄弁でお母さん

 かりゆし58「アンマー」

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新電力にして1年の感想

2017年05月20日 | 原発震災・原発問題

下記ブログから1年経ちます。

 
なぜ今、電力自由化なのか
電気の小売り全面自由化が4月から始まりわが家も早々と新電力に切り替えました。実施1カ月半になりますが、変更をした家庭は1%にも満たないといいます。購入先を検討した人が26%、まだま......
 

ざっくりした比較ですが、今月のわが家の電気代は6千円強、昨年と一昨年の同月使用量がそれぞれ8千円強。一年を振り返って自由化によって月平均1千から2千円の格安感があります。

なによりも原発に頼らない電源構成の電力会社に変えたことによるストレスダウンは、お金では表現できないものがあります。変更してとても良かった。

電力自由化から約一年、新電力に変えた家庭はまだ4%だといいます。ぜひ切り替えられることを、一体験者としておススメいたします。

 

きょうは初めてリクエストいただきました。生田ママさんから『海の声』♪

BEGIN / 海の声 MV short.ver(au三太郎CMソング)

 

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北アイルランド紛争

2017年05月17日 | 研究・書籍

1960年代、ベトナム戦争の報道とともに欧州各地で起きたIRAの爆弾テロのニュースが頻繁に伝えられていました。

IRA(北アイルランド共和軍)とは非合法のカトリック系テロ組織。英国のみならず欧州各地で爆弾事件を起こし多くの犠牲者を出してきました。

1975年に英国政府との間で無期限停戦協定が結ばれるも、今度はプロテスタント系強硬派が反対し再び泥沼化。それでも90年代に入りますと対話路線に向かいます・・。ようやくIRAを戦場から政治の場に引き出すことに成功した。そして2000年代に入りIRAの武装解除が始まった・・。今ではIRAのことをニュースで聞くことはまずない。あれだけ激しかったテロも消え去りました。(『手にとるように現代史がわかる本』参照)

「共謀罪」でなく和平交渉の道を

解決の鍵は、IRAと英国の粘り強い度重なる和平交渉、また南北アイルランドにおける国民投票、住民投票などの平和的手段による賜物と思います。紛争への対策は「テロとのたたかい」を声高に叫べば解決するというものではないことを北アイルランド紛争の例が教えているように思います。自由な言論をもつぶしかねない「共謀罪」法案を制定することで果たして対策になるのかな?
紛争解決にはポポロ(人々)が活発な討論によって和平への英知を創り出すこと。究極は、あくまでも、どこまでも「対話・交渉」に求められるのではないでしょうか。

 

手にとるように現代史がわかる本
青木一能(日大教授)著
かんき出版

英国のバンド、プロコル・ハルム(Procol Harum)の『青い影』。1967年のヒット曲。このころベトナム反戦、IRAの暴動が連日ニュースを賑わせていた。。

青い影 (プロコル・ハルム)

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「種子法」廃止でいいのだろうか

2017年05月15日 | 経済

「種子は人類共通の財産」「種子を制するものは農業を制する」

タネ(=種子)の確保は食糧安全保障の面からも大切です。

メディア報道はとても少ないですが種子法(主要農作物種子法)廃止の影響をわたしたちは見逃すことはできません。

種子法は日本が独立を回復した1952年(昭和27年)に作られた法律。目的は稲、麦、大豆の優秀なタネの生産と普及には国と都道府県の責任があると規定したものです。これまで優れた品種を都道府県などの公的機関の圃場で種子を増殖し、遺伝子組み換えの危険から食が守られてきたのも種子法があってのことでした。

今回の種子法廃止は現場の生産者(農民)からの要望で上がってきたものではないことも大きな問題です。今後、一握りの多国籍バイオ企業に日本の種子&農業が牛耳られて行くことは「食の独立」の面からも決して好ましいことではありません。

ご同輩、居眠りばかりしていますと、どんどんどんどんエラーイことに・・

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

【三橋貴明】 三橋貴明  国民が知らないうちに種子法廃止が可決!

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100歳まで車運転する?

2017年05月14日 | 研究・書籍

新刊『100歳までクルマ運転する』を読みました。

著者は現在54歳、免許は18歳で取り100まであと46年運転したい。
ドライバー(運転手)からパッセンジャー(利用者)の時代を展望する。

いい心構えです!

軽自動車に「後付け自動ブレーキ」が実現する日は来るでしょうか?
未来は自動制御が普及し100歳ドライバーたちであふれる「スローモビリティ社会」になるのかな・・

 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

100歳までクルマを運転する
桃田健史 著
洋泉社

きょうの曲はプレスリーでヒットした『監獄ロック』。Sad Sam Blues jam で聴いてみます♪

The Sad Sam Blues Jam ~ Jailhouse Rock

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こどもの日(Infana Tago:エスペラント)

2017年05月05日 | エスペラント

信じられない今の大人の世界をこどもたちはどう見ているでしょうか。

千葉の見守り隊長(保護者会長)が女児殺害の容疑者だったことは、とても驚きでした。
大人たちの中には、口で言うことと行っていることがまるで正反対なひとが少なくない。平和のためと言いながら着々と争うことの準備を強める政治家たち・・。

いっしょに話せて世界のみんなが仲良くなるようにと、ポポロ(popolo:人々)が平等に意思疎通ができるような共通言語を使用し合おうとポーランドの眼科医だったザメンホフ(1859-1917)が作ったのがエスペラント。

朝日小学生新聞2017年4月13日号に、紹介記事が出ています=写真


今年はザメンホフ博士が亡くなって100年目、エスペラント語が掲げた理想は
尊くて大きいものの、なかなか思うようには普及はしていません。それでもその精神は大事にしたいものです。

エスペラントより銃剣道か

1960年代に当時の日本社会党は政権構想要綱のなかで、義務教育の教科の一つにエスペラントの学習を提案していました。今ではそのことを記憶している人も少なくなりました。時代の流れは教科としては「エスペラント」ではなく「銃剣道」が再浮上してきていて、後者の方が近々にも実現するような気配です。

「英語は国際語と呼ばれることが多いですが、英語を母語とするネイティブな人とそうでない人のに間では大きな差が生まれます。エスペラントは母語としている人はいないため互いに平等な立場でコミュニケーションがとれるところがいいところ」(朝日小学生新聞の同記事)

大人たちが残酷な争いを一刻も早く止めて、お互いを理解し合うようになるためには何が必要なのでしょうか、こどもの日(Infana Tago)の今日、エスペラント語の存在にその願いの一端を感じ取ることができます。


Radio Ĉerizo Eduka - さくら教育放送 第1回【エスペラント】

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曇り空の太田メーデー

2017年05月01日 | 地域・一般

以下は昨年の太田地区メーデーの様子。

一年経つのがほんとうに早く感じられますね。

 
晴れた五月の太田メーデー
きょうは五月晴れ。「晴れた五月の青空に~♪」の歌にふさわしいメーデーびより。87回太田地区メーデーに参加しました。熊本・大分地震で亡くなった方々を悼んで黙祷からの次第進行で......
 

「メーデーは1886年5月1日アメリカ合衆国カナダ職能労働組合連盟が、シカゴを中心に8時間労働制要求の統一ストライキを行ったのが起源です」(メーデー宣言の一部から)

太田は労働・農民運動の輝かしい歴史のある町です。敗戦翌年1946年5月1日の太田地区のメーデーは8時半には太田駅前に労働者農民の人たちが多数集結。今では農民の人たちの姿を見つけるのは大変ですが・・。今日のメーデーと同じように10時過ぎにデモ行進に入る。農民運動の名指導者須永好を先頭に。一行は太田駅、呑龍さま、中島飛行機八幡寮、強戸国民学校(強戸小)のコースを歩いたといいます・・。

「強戸の社会党員、農民組合員、新田開拓農民、官公労、民間企業の労組が思い思いのノボリやプラカードを持ち威勢が良かった。先頭が強戸に着いたというのに後部はまだ太田駅前にいたぐらいだった」(須永徹著『未完の昭和史』)

その頃の勢いこそなくなってはいますが、少数とはいえ働くものの祭典に集うポポロ(人々)の情熱は今もしっかり受け継がれていることには変わりありませんでした。

 

  【須永好、すながこう】1894-1946 群馬県旧強戸村生。旧制太田中学校を経済的理由で中退後農業に従事するかたわら農民運動に携わる。郷里強戸村を理想郷へ、と農民たちを組織しわが国初の革新自治体“無産村強戸”を実現。戦後は日本社会党結成に奔走、日本農民組合初代会長 衆議3期(戦前戦後通算)。

 

きょうの一曲はメーデー発祥の地シカゴにちなみ前回につづき『Sweet Home Chicago』
ドラムスとブルースハープはわれらがシルバー世代のご同輩、がんばれよ♪

The Sad Sam Blues Jam ~ Sweet Home Chicago


 

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