ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

まだまだリナックスはむずかしい

2017年04月28日 | IT関連
今月11日にWindows VistaのOSのサポートが終了しました。当方のVistaの愛機は昨年のうちにWindows7にアップしておきましたが、何事も1極1強支配の状態は好ましくありませんね。民主政治にも通じることですが・・。

コンピュータの世界でも誰もが自由に、無償を基本に使えるオープンソースなOSがあります。フィンランドのヘルシンキ大学院生だったトーバルズ君によって1991年に開発されたOS、それがリナックス(Linux)だ。
『電脳会議』VOL178号に最新のLinuxに関する記事が載っています。
私も20年近く前に、一度Linuxに向き合ったことがあります。知人からLinuxが搭載されてた中古ノートPCを譲り受けたのです。最初の壁で挫折しました。

Linuxには2つの壁(コマンドラインとエディタ)があるといいますがその通りです。それは今でも変わっていないようです。
マウスやタッチパネルでスイスイというわけには行きません。コンピュータには負担は軽いとは言うもののコマンド打ち込みに精通していないユーザーの負担は逆に重い。設定の変更もLinuxでは、一般的にテキスト編集でVimやEmacsというツールを使う。
新書『Linuxステップアップラーニング』ではWindowsの中にLinuxを入れ仮想環境で学ぼうということです。果たしてシロウトがどこまでLinuxをマスターすることができるでしょうか。
Windowsのように誰もが簡単に操作できればLinuxも飛躍的に普及することでしょうが、まだまだ私には時間が必要に思えてしまいます。未熟な民主政治のように。
 
 
 
Linuxステップアップラーニング
沓名亮典 著
技術評論社
 
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
きょうの一曲は『Sweet Home Chicago』。シカゴ発祥のメーデーの日も近い。
 

Buddy Guy & Ensemble: "Sweet Home Chicago"

 
 
 
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生涯青春学習 96歳大学生

2017年04月12日 | 研究・書籍
「やりたいことは、。まだまだある。」
『96歳の大学生』歌川豊國著(PHP研究所)を読む。
本書は2000年2月の発行。
残念ながら著者の歌川さんは大学在学中2000年11月97歳で他界された。
歌川さんの本職は浮世絵師。歌川派6代目。
1903(明治36)年生まれ。高等小学校を卒業してすぐに実社会に入った。
93歳で大阪府立桃谷高校定時制に入学、そして96歳で近畿大学法学部に進む。
目標は大学院進学だった。勉学の目的は、これまで歩んできた実体験を文献に残すため。それには高度な教育を身につけたいと願ってのことだった。
人間誰もが人生に目標を持ち、お迎えがくるその瞬間まで勉強し努力するということの意義を歌川さんは身をもって示していた。「漫然と生きるな」とも。
 
絵師としての“数学”
 
数学では「0」ゼロは無い数ですが、絵師としては「0」は境界として有る数。物と物、色と色の両方の起点の役割、0の左に1を加えれば10と絵師は解釈する・・
マイナスとマイナスを掛けてプラスになるというのも体で理解できない。相場で損に損を重ねれば「大損」、それがなぜプラスになるのか・・
疑問を持つことはエネルギーのもと。新しさを求め、自己の未完成さを知る。
享年97歳の大学生。
学習に向かい続けた歌川さんの情熱には深く敬服いたします。
 
余談ですが、歌川さんが学んでいた近畿大は、昨年から英語名を「Kinki」から「Kindai」に変更し「Kindai University」に。これまでのKinkiはKinky(変態)と似た発音のため海外で怪訝に思われることもあったからだとか
 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
 
 
96歳の大学生―やりたいことは、まだまだある。
歌川豊國 著(浮世絵師6代目)
PHP研究所
 
 

【近大発アイドル】KINDAI GIRLS 『青春 × 青春』

 
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『ヒトラーの忘れもの』捕虜虐待の史実

2017年04月03日 | 映画・芸能
映画の批評を読んだだけで興味を持ち感動してしまいました。

デンマーク映画2015年作『ヒトラーの忘れたもの』(原題:Under sandet)
第二次大戦でデンマークはナチスドイツに占領されていた。戦後、デンマーク政府は海岸に仕掛けらえた200万個以上の地雷を捕虜にしたドイツ兵にその除去作業を命じた。ばらまいたやつが撤去するのが当然、という論理だ。しかしこれは捕虜に過酷な使役を強いるもので、虐待を禁じた国際法ジュネーブ協定に明らかに違反する行為だった。

主人公はデンマーク軍の軍曹。最初は目には目をの復讐心でもって捕らえられたドイツ兵に辛く当たっていた。2000人のドイツ軍捕虜には少年兵も多かったという。この危険な地雷撤去作業によって半数が亡くなり手足を失う者も続出した。ノルマを達成すれば帰国させるとした約束は反故にされた。主人公の軍曹は次第に捕虜のドイツ兵士へ同情心と隣人愛が生まれてきた。軍の上層部への不信感が次第につのって来た軍曹はある日、自らの危険をかえりみずドイツ兵を国境付近で解放する・・

いい映画だと思う。ぜひ見てみたい。
シベリアに抑留された日本兵の姿とも重なります。戦争はアンフェアの連続だ。約束などあってないようなもの。軍の公約はもちろんのこと国家と国家の正式な条約でさえ勝手に踏みにじり合うくらいなのだから。そして勝てば官軍、すべては勝者の意のまま・・。
そんな時代に再び向かってはならないと思いますね。
 
 

【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

 

映画『ヒトラーの忘れもの』予告編

コメント (2)
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