今年最後のブログは『私が愛した東京電力』蓮池透著を読んで。
ベントの後で1、3号機で水素爆発の謎。メルトスルーしているのにこの程度で済んでいるは奇跡的。新規の原発建設は不可能だが既設54基の原発即時停止は現実的ではない・・。
高校時代の物理の先生は原発反対の急先鋒。「あんなもの絶対につくっちゃいかん」が頭に残っていた。70年代就職氷河期で、もともとは原発は嫌いだったが父の勧めで東電受験し入社。
福島第一原発1号、2号、6号はGE社製。多くのアメリカ人技術者が家族ぐるみで福島に赴任。“GE村”は沖縄やかつての大泉町の米軍キャンプと同じように、アメリカ人専用の学校、教会、病院などがあった。日本側へは完成した原発が引き渡された。
拉致問題との類似点については、拉致問題では、世論のパッシングは北朝鮮だけで、なぜか政府パッシングはしなかった。政府の無策ぶりという意味では拉致も今回の原発事故も同じなのに・・。
拉致問題も原発問題も、左右ともに熱狂するのでなく、左右の垣根を越えて、日本にとっての利益は何かを冷静に考え行動するべきだと語る蓮池透さん。
32年間、東電に勤務しただけに、そこでの経験からの見解は、なるほどと感じさせられるものが多かった。「拉致問題」「原発事故」、どちらも未解決のままの年越しとなる。来年はなんとか両者とも大きな進展を願いたい。そのために私たちにできることは・・
この一年間、ご閲覧ありがとうございました。2011(平成23)年大晦日。
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私が愛した東京電力―福島第一原発の保守管理者として | |
蓮池透著 | |
かもがわ出版 |