ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

『痛くない死に方』とは

2024年05月14日 | 映画・芸能
映画『痛くない死に方』をみました。

2021年日本映画、柄本祐、坂井真紀他。

それぞれの人に、それぞれの死のかたちがある。青年在宅医と平穏死を選んだ患者、そしてその家族の終末期ストーリーでした。

標準治療を断って『痛くない死に方』選んだにもかかわらず、そのようにはならずひどく苦しむケースもある。

病院は患者をカルテでみるが、町医者は「物語」でみる。患者の人生、交友関係なども含めて理解しようと。
「おぼれるような死に方」ではなく終末期は「枯れるように死ぬ」かたちを理想としたいと医師たちは語る。先輩医師が、「在宅医に一番大事なことは、人間を好きになる事だ」とも。

宇崎竜童が扮する団塊の世代の患者とのやりとりが面白かった。彼と在宅医(柄本祐)の川柳の交換が、場面をリズミカルなものに変えた。ユーモアは大事です。ユーモアを忘れちゃだめですね。

「あの世はきっと良いところだろうよ、だって(住み心地がいいのか)誰も行ったきり帰って来ないもの(笑)」


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔



映画『痛くない死に方』予告編
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする