朝日新聞では昨日、今日と2日間に渡って、『慰安婦問題を考える』と題して、検証による誤った報道について特集を組んでいます。
「慰安婦」と「女子勤労挺身隊」との混同や元日本兵、吉田清治の証言が信用のできないものであり誤報であったことを読者の疑問に答えるかたちで報じ反省を示しています。
これまで吉田清治のデマを鵜呑みにして報道してきた朝日新聞の責任は重い。この誤報がもととなり海外に拡散し、国連の人権会議でも取り上げられ各国にわが国に対しての不信の念を抱かせてしまいました。
遅い検証だが歴史認識見直しの好機に
同紙がこのたび取材し検証し訂正に及んだことは評価しますが、(初報から実に32年!)この間に国益を損ねてしまいました。韓国や中国の反日攻撃の材料にもなってしまった。これに連鎖して国内の革新リベラル陣営に対しての誤解も国民にずいぶん与えてしまい、リベラル陣営がいまひとつ敵失があっても伸び切れないでいた原因になっていたと思います。これを機会にリベラル陣営も歴史認識を思い切って見直す必要があると感じます。
「うどん屋の釜」は返上を
2007年初版の『これでも朝日新聞を読みますか?』(山際澄夫著)を読んでいます。著者の見解にすべて賛成はできませんが、第2章の慰安婦問題をめぐる朝日新聞の“確信犯”の記述は、まったく的を得ています。朝日新聞のことを、著者(産経新聞記者)の仲間内では「うどん屋の釜」だとよく言っていたという。その心は「湯ぅばっかり(言うばっかり)」で責任などとったためしがない、ということだ。
さあ、これだけの重大な誤報を認めた後、朝日新聞がどのように責任をとるのか見ものです。
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きょうの一曲はクラプトンのチェンジ・ザ・ワールド。歴史認識もこの辺で変えましょう。
Eric Clapton - Change The World (Live Video Version)