東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

神宮の杜

2016-09-15 19:32:29 | 日々

 火曜日の夜みそろぎ人形展の搬入と設営作業を済ませた後、翌水曜日と本日木曜日は毎年10月始めに執り行われる、明治神宮の「人形感謝祭」と「思い出人形展」のお手伝いに伺いました。思い出人形展に展示される人形選びとか展示前の虫干しなどの作業です。宝物殿そばの収蔵庫に保管してある人形類ををダンボール箱から抜き出し虫干ししたり今回の展示物を選別する作業でしした。校倉作りの宝物殿の床下で作業していました。神宮の杜の中の時間の流れは東京にいながら別世界のようで鳥の声虫の音、そして草や木々の香りに包まれて日常生活から解放されたようなありがたさです。ただ昨日今日は蒸し暑くて、タオルで拭ってもひっきりなしに汗が噴き出すくらい暑かったですね。

 お昼を食べに皆さんと近くへ食事へ行くのも森を通って草原を通り過ぎたりで、何とも贅沢な気分でした。この夏、日をまたいで遠くに出かけるような機会もなかったので昨日今日とバカンスのような開放感を味わえたような気がします。作業を終えて神宮の外に出ればいつものような人ごみや電車や車の音。本当に不思議な感覚でした。


お世話になりました。(東京民芸協会 4月例会)

2015-04-08 09:24:42 | 日々

昨夜はかねてからお知らせしていた、東京民芸協会例会での「今戸人形」についてのお話をさせていただきました。
おととしの遠山記念館同様、画像の映写を可能なよう設定していただいたので、元来話し下手なのを視覚的ところで補えるかという期待で進めさせてもらいました。会場と参加された皆様のこじんまりとした雰囲気で、ガチンガチンの緊張には至らなかったとは思っているのですが、ちょっと大盛りすぎたかな??と反省しています。夕方7時開始9時終了という設定だったのですが、実際始まったのが7時15分か20分くらい。「今戸焼の生活雑器や茶道具などの昔の作例や錦絵」「今戸人形最後の作者尾張屋さんのお話と人形」「江戸時代の今戸人形の作例」「明治時代の今戸人形の作例と焼きの入ってない人形」そして「自分のやっている作業工程」などを画像とともにすすめていく、という心ずもりだったのですが終盤のほうで列席されていた女性のおふたりがひそひそげらげら笑っている様子だったので①「こっちが変なキャラだから耐え切れず笑いが止まらない」②「内容がとるの足らない内容だから付き合っているのが馬鹿らしい」③「思っていたより長々続いているから困っちゃたとほほ笑い」が原因なのかな、特に③でご迷惑かけたらごめんなさい状態でなるべく詰めたつもりでしたが話終わったのが9時10分か15分くらい。本当すみませんでした。①については自分で望んでもないのに毛虫に生まれてしまった。という感じなのでどうしようもない宿命。②については弁解の余地なし。③については自分なりに急いだつもりだけど画像が多すぎたのが悪かった?といろいろ反省しています。あのおふたりにその場で何でお笑いになっているんですか?と直ににお聞きしておけば今こんなに思い返し悶々とすることはなかったかな?と思っています。①だったら毛虫でごめんなさいとしか言えませんけど、、。
それにしても長かったかな?とは心配してます。それにしても最後までお付き合いくださって皆さんありがとうございました。
改めて感じたのですが、郷土玩具、郷土人形って民芸店で取り扱われていることが多いので、健康な民芸的手仕事が王道であってもそのはるか末端ぐらいのつながりはあるのかな?と思っていたんですが、やっぱり立つ畑からの見え方というものが違って当然なんですが、自分の立っていた畑がもろ郷土玩具畑からの視野でものを言っていたので「井の中の蛙」「鮒じゃ鮒じゃ鮒侍、橋の柱に鼻をぶつけてピリピリピリ」のようなもんだったのかな自分って広い世界を知らない狭い視野なんだな~。という意識を持ちました。そんな中お付き合いくださってありがとうございました。終わったあと近くのお店でご馳走になりました。ビールもいただいたのですがおそらく今年に入ってからはじめてのお酒だったかもしれません(甘酒酒粕は除く)。夜の神田。昼間だったら自転車で行き来は珍しくないですが、夜お店でビールをいただいたというのは近頃ないことだったのでじわーと来る感慨、、。何から何までお世話様でした。ありがとうございました。


彼岸の入り・稲荷祭・浅草寺示現会と神輿

2015-03-18 21:49:33 | 日々

今日になってお彼岸の入りだということに気がついて、何を置いても今戸の尾張屋さんのご墓所をお参りしなければ、、と慌てて出かけてきました。お参りできてひと安心。今戸から浅草並木町まで戻って、バスで帰るというのがいつものコースで、山谷堀吉野橋から馬道へ出て三社様(浅草神社)境内の被官さま(被官稲荷さま)をお参りして観音さまの境内を横切って裏道を抜けて、といういつもの「裏から表へ」のコースでありながら、寄ってみて今日が被官さまの稲荷祭だったということに気がつきました。いつもは閉まっている御札所が開いていて、ご本殿にはたくさんのお供えもの。

お札所には御参詣の人が並んでいておまもりとか鉄砲狐も授与されていました。恥ずかしながら、被官さまの稲荷祭は初午ではなくて3月ということは知っていながら、当日のお参りしたことがなかったんです。


そして例によって鉄砲狐の祠もお参りして、、。


そのあと三社様の正面に出たら、御神輿3基が境内に並んでいて、、。

今日3月18日は観音様の「示現会」(推古天皇36年の今日早朝、宮戸川(隅田川)で漁をしていた竹成様と浜成様の網に「観音様」がかかり、お祀りしたという「浅草の誕生日」なんだそうで、清本の「善玉悪玉」の舞台のオリジナルが今日起こったということなんですね。観音様の法要に合わせて三社様では3基のお神輿がそれぞれご三柱なので、観音様に向かって並んでいるということらしいです。
浅草っていつ来ても年がら年中お祭りとかイベントやってるって感じですが、今日こそは「浅草の誕生日」だったとは、、。知らないで来てお参りさせてもらえたのも春吉翁のお導きかと、ありがたいことでした。
でも平日だというのにやたら混み合ってました。さすが、浅草。

今年もよろしくお願いいたします。

2015-01-01 18:40:14 | 日々


2015年が明けました。みなさまにとって健やかな一年でありますよう。
今年もよろしくお願いいたします。
とご挨拶しつつ、お正月は憂鬱になります。今日元旦は私の誕生日。ああこれでまた歳をとってしまうな、、、。と一年を山手線の路線図に重ね合わせると、一番どん底な気分の品川辺り、真夏は巣鴨辺りという見立てがいつも頭にあり、今品川という感じです。(品川区の方ごめんなさい、現実の品川にけちをつけているわけではありません。あくまで山手線の形の見立てです。別に大阪環状線でもいいのです。大阪環状線だと新今宮辺りでしょうか。あくまで環になっている一番下の駅という見立てです。
ゆうべ年越しは仕事場で狐の型抜きをしていました。三社様にお納めすべき狐です。
その様子を画像に撮ってアップしようとしていたのですが、なぜか画像がダメになってしまいました。急きょ「お正月だから縁起の良い姿のもので、、」と思いついたのがこれ。6世白井半七作(蘆斎)と思われる今戸焼の「釣香炉」です。宝船ですね。昔はこんな細やかな細工ができたのですね。これは今戸人形ではなくあくまで今戸焼の焼き物です。今では作る技術は望めないことでしょう。(今戸焼の窯元では)。以前このブログの「今戸焼」のカテゴリー内でご紹介したものですが、改めてお正月向けにアップしてみました。今夜観る夢が「初夢」でしたっけ。昔は枕の下に「宝船」の刷り物や「獏」の刷り物を敷いて寝たとか聞いています。みなさまよい初夢を見られますよう。

 

 

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久しぶりの芝居

2014-12-23 15:54:25 | 日々

私は中学生の頃から歌舞伎や文楽が好きで、大学の頃は歌舞伎研究会に入っていたこともありました。勤めに出るようになってからは、忙しさや日頃の疲れのためか、それまでよりも劇場に足を向ける頻度も減ってしまいましたが、ことに現在の境遇に身を置いてからは、経済的な理由や人形作りの際(きわ)などにより、劇場の敷居が高くなってしまいました。今年を振り返ってみると春の国立劇場の「切られお富」を観に行っただけでした。芝居好きの方それぞれに好みや御贔屓の役者さんがあるわけですが、私の好みは「じっくり、たっぷりとした芝居」が観たいので自然と現役の役者さんでは吉右衛門丈の演しものに関心がいくわけで、9月歌舞伎座の「法界坊」と「太十」(絵本大功記十段目)も行きたくてうずうずしていらもののお金と時間がなくて残念なことをしました。今年も残すところわずかという昨日念願の吉右衛門丈の「伊賀越」の通しを観に国立劇場へ出かけてきました。
特に今回上演される「岡崎」はかねてから聞き及ぶ名場面ということで、また戦後ほとんど上演されたことがなく、私にとってははじめて観る場面。これを観逃がせば後悔が残るので出かけましたが、やっぱり観てよかったです。

せっかく観るのだから奮発して一階揚幕横の座席から、、。国立劇場は比較的料金も安く私のような者にはうれしいです。眼目の「岡崎」の場、我が子を殺して土間に投げるという酷さもあるという先入観はありましたが、人間と人間の情けの綾が描き込んであり、それを吉右衛門丈、芝雀丈他のじっくりとした芝居で、恥ずかしながらうるうるとしてしまい、袖で拭き拭き観たというありさまでした。でもせっかくお金を払って観るものなので、思いっきり笑ったり、泣いたり、感動できるということがないと「元が取れた」気持ちがしないというせこい考えを持っています。せこさのついでに劇場内での飲み食いは外で食べるよりお金がかかるものなので、昨日は西友ストアのお弁当や飲み物をたくさん買い込んで持っていきました。

やっぱり吉右衛門丈の芝居は「元が取れ」ました。よかった。よかった。

ちょっとうれしい

2014-05-23 14:55:22 | 日々

P1010044足が引き裂かれるように痛む中、今日は通院日だったので(とはいっても整形外科の予約は来月中旬までとれないので、今日は別の科目)で歩くのは痛いので自転車(いくらか痛みは軽いので)出かけてきました。帰り道、本駒込の天祖神社の境内を横切って走っていたら、お決まりの赤いお稲荷さんの祠が、、、。そして祠に一対の鉄砲狐らしきものが見えるじゃありませんか、、。

 

 

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どこ製の鉄砲狐なのか気になってそばまで寄ってみました。

 

 

 

 

 

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そばで観てみたら自分で作った鉄砲狐でした。

おそらく浅草の被官様(三社様の裏)にお納めしたものをどなたかがここに奉納されたんでしょうね。雨風をあびて色が流れたりしていますが、これこそ本来の鉄砲狐のあるべき姿です。

ちょっとうれしくなりました。

 

 

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すくすくと、、、(お知恵拝借)

2014-04-20 20:18:27 | 日々

P1010040 十五夜さんの部屋の物干しに鉢植えもお天道様を浴びて、日々背丈の競争のように茎や葉を広げています。肌寒く感じる割には、例年より育ち加減が早いような気がするのですがどうでしょうか。限られたスペースなので背丈の高い植物と低い植物の間に勝負がついてしまいます。小さな鉢の子をどうやって日向に出してあげられるか、悩みます。

 それと悩みのもうひとつは、みかんやはっさく、ぽんかんにオレンジなどの柑橘系の果物の種を捨てるのが気の毒で、土に撒いていたものが、次々に芽を出す、そして山手線状態になることです。さくらんぼやぶどうや柿の種もそうです。我が家で確保できる日向に限りがあるので、都市緑化とか言われている昨今なので、どこか公園でも学校の植え込みでも里親になってくれるところがあれば、芽を間引いてそういうところに根づかせてもらうことができないものか、、?

どなたかよいお知恵をくださる方いらっしゃいませんか?自治体などで、緑化のための植樹大歓迎とか植樹のための圃場とかあったらよいのですが、、、。 とにかく広いところに移してあげたいです。

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そうこう考えているところで、膝に乗ってくる十五夜さんです。腎臓用のごはんにも慣れ、それなりに食べてくれますが、いくつかのメーカーの製品の中でもはっきり好き嫌いがあるようです。もともと大きな体ではない十五夜さんですが、腎臓サポートごはんやおやつなし生活に入ってからちょこっと痩せたような気がします。

おやつあげたいけれど、体によくないと聞いては気の毒でもあげられません。


花冷え

2014-04-20 19:59:54 | 日々

P1010042 八重桜も盛りを過ぎ、いつの間にか街角や公園は春の草花でいっぱい。街路樹の花みずきも盛りを越しつつあるようです。一青窈の歌も好きですが、花も清楚できれい、青葉も楽しめ、紅葉も綺麗で赤い実も楽しめる樹木ですね。

 公園の花壇にはチューリップのマスゲーム。いつの間にかつつじも花開き(でも何故かつつじの花をきれいだと感じられません、、、えびせんべいみたいなかさかさ感のせいでしょうか。)山吹も花をつけていますし、藤の花房までもうついています。土手や空き地には貧乏草(不吉な草だと言われていますが、花自体は子供の頃から好きです。だから今もこうやって貧乏なのでしょうか。)たんぽぽやカラスノエンドウも盛り。

 草花が咲誇ってきるのに何故か寒いですね。

さすがに水に手をつけても痺れるという寒気ではないので、既にもらってきた泥を攪拌してどろどろにして水簸にかける作業は毎朝行っていますが、仕事場の中での土いじりでは、ついストーブをつけてしまいたくなるほどです。

仕事場は住処ではないので、作業の間の暖房と膠や泥絵の具を湯煎にかける時のコンロくらいしかガスは使わないはずですが、この1月~3月のガス代の請求はちょっとびっくりしました。そんなわけで冷房が必要になる季節までは自然な室温で何とか無駄遣いないように、と思っている矢先の肌寒さ。袖なしのダウンベストを着て土いじりをしている毎日です。


お参りと今戸の水

2014-02-27 23:03:40 | 日々

P1010101 今戸焼の土人形(今戸人形)の生粋の最後の作者であり今戸人形の名手であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のご命日は2月29日。昭和19年は閏年(うるうどし)であった訳で、今年平成26年は平年で2月は28日までです。

 一昨年は閏年だったので春吉翁のご命日がありましたが、当日突然の大雪でご墓所の雪かきをした憶えがありました。

 29日のない今年ではありますが、例年とおりお参りさせてもらいに今戸まで出かけてきました。

春吉翁のお孫さんにあたる武佑さんは一昨年11月にお亡くなりになり併せてお参りさせていただきました。

 朝からよい天気ではありませんでしたが、気温はそれほど厳しい寒さには感じられず、隅田公園や山谷堀遊歩道の梅の木々にはほころび始めた花が紅白ついていました。

P1010105はじめ手を合わせてから掃除をさせていただいていますが、お寺には井戸があり水を汲んで手桶で運んで使わせてもらっています。

 何でもないようなことですが、天然の今戸の地下水。かつて今戸焼の窯があまたと操業していた時代、江戸・明治由来の今戸の土人形がごく普通に作られ流通されていた時代とこの地下水がつながっているような感覚で水を使っているという不思議な体感を覚えました。

 今年こそありませんが2月29日こそは江戸由来の今戸人形製作の伝承が終焉してしまった日だと言ってもよい日ではないでしょうか。

最後の生粋の今戸人形師であった尾張屋・金澤春吉翁についてはこちらをご覧ください。

山田徳兵衛著「人形百話」より→

最後の今戸人形師 金澤春吉翁→

尾張屋春吉翁 今戸焼土人形作り風景→

尾張屋春吉翁 今戸焼土人形作り風景②→

なお春吉翁による今戸人形の画像、昔の今戸人形の画像は「今戸人形」のカテゴリーにあります。→


お知らせ

2014-02-12 08:05:04 | 日々

A667c914 私事ですが、再来週2月25日(火)放送のテレビ東京「開運なんでも鑑定団」に鑑定依頼人のひとりとして出場させていただくことになりました。この番組テレビ東京では毎週火曜日20時54分から1時間。再放送は数ヵ月後?の日曜お昼すぎだったかと思います。関東地域は当然リアルタイム2月25日のオンエアですが、他の地域の放送局だとどのように遅れて放送されるのだろう、、、と調べてみるとウィキペディアのページの項目にオンエアの地域差についての表が掲載されているのでよかったらご覧ください。「7.ネット局と放送時間」という項目です。→

番組内で何を鑑定依頼したか、その結果等はオンエア前に公表してはいけないそうなので悪しからず、、、。私の姿が映っているというのは確実ですが、自分で言うのも何ですが、我ながら不気味、挙動不審者としておまわりさんから職務質問されてたび重ねる経験を持っているだけの変な人に映っていると思います。実際どのように編集されているか自分でも予想がつきません。お時間ありましたらお付き合いください。

追記:テレビ東京での再放送については問合わせたところ、日曜日午後の再放送は現在のところ本放送の火曜日から7つ目の日曜日に遅れて放映されているようです。例えば2月23日(日)放映される内容は1月7日(火)の本放送の分なのでおよそ一ヶ月と2週間遅れで再放送されるという大枠の上に、優先される番組が入ってしまうと、その分後にずれるケースもあるそうです。ですから再放送でしたら2月25日分の内容は早くて4月6日(日)か4月11日(日)になるか、それ以降の日曜日ということになりそうです。関東以外の地域に放送局の場合さらにずれるのかちょっとわかりません。


ありがとうございます。

2014-02-07 22:53:34 | 日々

P1010078 2月に入ってはじめての更新になります。

前回の更新以来、被官様への鉄砲狐の3度目の納めとショップ関係の方へのぴいぴい作りに追われていました。特に鉄砲狐は初午(今年は2月4日)までの納めということで大慌てでした。ぴいぴいも同時進行していたのですが、ぎりぎり節分の日に浅草の三社様まで狐をお納めし、そのあとすぐにぴいぴいも仕上げるというすったもんだの状況でしたが、どちらも納め終わってほーっとしました。

1月末にいつもあたたかいコメントをくださっているウリ坊様からおおきな封筒が届き、中に入っていたのがこの「翼の王国」です。お出かけにANAをご利用された際に機内で目に付いたとのことで、お出かけ先からわざわざお送りくださったのでした。 今戸焼の干支の人形の「狐馬」を手がけた本人ですが、こうしたところで掲載されているとは全く知りませんでした。もっともお店の商品のひとつとしてとりあげられているので当然かもしれません。となりに並んでいる「とんだりはねたり」との大きさの比較からすると昨年の夏に作った一番型のものだと思います。名前はないにしても、こうして作ったものが図版で取り上げられているのはうれしいです。お出かけ先からわざわざお送りくださったうり坊様、ありがとうございました。P1010079


お参りと羽子板市

2013-12-19 01:51:01 | 日々

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 今日は羽子板市の二日目。その前に秋のお彼岸以来ご無沙汰していた尾張屋さんをお参りさせていただくべく今戸に廻ってから、羽子板市に行きました。天気が崩れるという予報だったので、家から自転車で出かけようと思っていたのをやめ、電車、バスで行きました。

 お参りのあと羽子板市の吉徳さんのご出店を覗かせていただいて、お腹が空いたので「来集軒」のラーメンを食べ、そのままバスで三ノ輪まで、三ノ輪から都電で王子へ進み、王子でたこ焼きを食べて帰宅しました。

 途中、吉徳さんのお店の画像を撮るのを忘れたので木馬亭側からの境内の眺めを撮りました。

 家に戻ってから降り出したようです。今夜も明日も天気はよくないようなので、羽子板市へのお出かけの方の数にも影響してしまうのでしょうか。

P1010039

最後の生粋の今戸焼人形師であった尾張屋春吉翁については以下をご参照ください。

最後の今戸人形師尾張屋春吉翁→

山田徳兵衛著「人形百話」より→

尾張屋春吉翁 今戸焼土人形作り風景→

尾張屋春吉翁 今戸焼土人形作り風景②→

春吉翁による江戸明治の伝承をひく本来の今戸焼の土人形は「今戸人形」のカテゴリーで何点か紹介しています。→


久しぶりの芝居見物

2013-12-19 01:38:04 | 日々

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 この夏、歌舞伎座での「四谷怪談」以来のおしばやです。国立劇場大劇場の今月は吉右衛門丈の「弥作の鎌腹」を中心に忠臣蔵をテーマとした3本立。 当然お目当ては吉右衛門丈です。この狂言、東京で上演されるのは記憶違いでなければ私が高校に上がった昭和53年の4月、歌舞伎座で故・歌右衛門丈の一世一代と銘打った「娘道成寺」や吉右衛門丈の「矢の根」、吉右衛門丈と猿之助丈の「宇都谷峠」、先代鴈治郎さんの「曽根崎心中」とともに、故・実川延若丈によって上演されていたので滅多に出ない狂言です。

 吉右衛門家の当たり役ながら当代吉右衛門丈には初役なんだそうです。奮発して一等席で観たのですが、これを観ただけの値打ちはあったと思います。吉右衛門丈のたっぷりとした芝居の旨み、女房役の芝雀丈も野趣があり情もありよかったです。

 欲をいうと残り2本の出し物、ひとつはスケッチ風、もうひとつは大掛かりな割に旨みの少ない所作事。七段目に吉右衛門丈も芝雀丈を登場させながら何だか役者さんたちが勿体無いような感じがしました。ただ」若い役者さんたちにはよい機会でもあり時分の花として若くてきれいな役者さんの姿を観るという値打ちはあったかもしれません。近くの席のおばさんが「最初のふたつは地味できたなくてつまらなかったけれど、最後の踊りでやっと歌舞伎になった」と言っておられました。そういう好みの人もいるんですね。それと客席の雰囲気が何となく私の10代の頃とは変わってきているのかな?と思いました。幕が開くと兎に角拍手をするのいうのは昔なかったような感じがします。「8時だよ!全員集合」の中継のコントを思い出してしまいました。

「弥作」以外は他の狂言でもよかったのでは、、例えば忠臣蔵の古典の外伝ものの狂言なら最近まず見れないものありますよね。

「鳩の平右衛門」とか「蜂の平右衛門」とか「宅兵衛上使」とか「石切勘平」とか上方狂言の「植木屋」とか浪花節入りの「千崎東下り」だとか昔観た人はくだらない内容だとかつまらないとかいうのを聞きますが、一度見てみたいです。でも中幕の「弥作」でお腹いっぱいになったので満足でした。

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ボロ市

2013-12-19 01:13:15 | 日々

P1010035 年内に仕上げ、お納めすべきものが全て済んだわけではないのですが、とりあえず羽子板市向けのお納めは済んだので、ボロ市に行ってきました。ボロ市といえば、武蔵関のボロ市もありますが、私にとっては何といっても世田谷のほうに馴染みがあります。通っていた高校の最寄駅が明大前だったのでその当時から学校帰りに寄り道していたのですが、当時は小遣いもなかったので見るだけでした。

 当時の世田谷線の車両は緑色で車内は木造、エンジンの音も素敵なレトロな電車だったのが、今ではヨーロッパのトラムのようなモダンな車両になりました。個人的には昔が懐かしいです。

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 ボロ市通りを挟んだ町並みはいくらか変化しているような気がしますが代官屋敷前は昔ながらという感じ?歳の市らしく臼や神棚などの生活道具もあれば魚や漬物などの食品、縁日らしくつまんで食べる露天や古道具類の店も出ています。いつもはここで必ず寒菊の鉢植えを求めて持ち帰ったものですが、自宅のスペースのことを考えるとせっかく菊を持ち帰っても十分お天道様を浴びせてあげられないので今回はやめました。世田谷というと自分の日常生活のテリトリーから離れた土地で、緑も豊か、ゆったりとした町並みで束の間のんびりできました。

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錦秋の物干し

2013-11-19 10:24:22 | 日々

P1010018 寒いようで着ると暑い、汗をかくと冷たい風で風邪をひきそうな、中途半端な天気ですが、昨夜あたりから寒くなっていくという予報でした。わが家の十五夜さんのいる物干しは日中は日向ぼっこできるように開け放し、夕暮れになると寒くないように窓を閉めます。午前の日差しの中、十五夜さんは念入りに日向ぼっこしているところをシャッターを切りました。「こっちにおいで」と私を呼んでいる瞬間です。物干しに草木も緑から黄色、ベージュと赤みはないもののグラデーションになっています。

草木を揺らす乾いた風が百人一首の「むべ山風を嵐といふらむ」というのを連想させます。

 十五夜さん用の日当たり台(吸水鉢の上に簀の子を置いてインスタント)の隣の水遣りバケツの上に陰干しを済ませた干支の馬を載せて天日干しをしています。手摺の外にふじばかまの花が見えますか?

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