東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

羽子板市 2012

2012-12-19 22:07:15 | 日々

P1011028羽子板市も今日19日で終わりなんですね。

画像は初日の17日、お墓のお参りの帰り、お昼過ぎに寄ったところで撮影したものですから、2日目最終日の様子はどうだったか気になるところです。

お世話になっている吉徳さんのご出店。昨年よりも大きな小屋掛け?になっていました。

拙作の人形も飾ってくださっているのを撮ってきました。初日も2日目も雨が降る時間帯があったようですがどうだったでしょう。

今年は吉徳さんだけではなくご出店のお店すべて覗かせてもらいました。羽子板に関しての専門ではないので、どうこういう資格などありませんが、歌舞伎を題材にした押絵の羽子板でもすっきりとして「いいなあ」と思うものとそうでもないものとがあります。同じ狂言の同じ役で同じような動作の一瞬を捉えたものが複数あっても「いいなあ」とそうでないもの、面相や布の善し悪しだけでなく、羽子板の形に収まる構図でかなり印象が変わって見えるということですね。

弁慶とか見得で目を寄せているものでも加減次第で大げさな感じになってしまうものですね。

あと題材ですが、最近ほとんど舞台に出ないような狂言のものもあるのが不思議に思いました。例えば「河庄」(心中天網島)の頬かむりした治兵衛なんか今どき珍しいなと思いました。

観音様の裏手のイチョウの木が見事。「田圃から拝む観音様後ろ向きとは曲がない」とは助六に出てくる白酒売のセリフですが、お堂裏からの眺めも十分見事です。

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追憶

2012-12-17 19:33:41 | 日々

P1011026今日から3日間浅草の羽子板市。いつものように江戸伝来の今戸焼の土人形(今戸人形)の最後の作者であった尾張屋・金澤春吉翁(明治元年~昭和19年)のご墓所をお参りさせていただいてから、観音様境内へ、というコースではあったけれど近頃になく悲しく寂しいお知らせ。春吉翁のお孫さんにあたる武佑さんがつい先ごろご他界されたとのこと。 春吉翁には当然のことながらお会いできる年齢ではない私ですが、数少ない機会でありながら武佑さんから尾張屋さんのこと、昔の今戸のことなどリアルにお話をお聞かせいただけたことは何よりありがたく、幸せだったと思う反面、欲をいえば際限ないけれど、もっともっとお話を伺えたらよかったのに、、と悔やまれてなりません。最後にお目にかかった折、春吉翁の実父である作根弁次郎さんのお話をしながら「猫屋」さんという屋号だったんですよね、とお話したら「そうだそうだ」ととても懐かしそうなお顔をされていました。「猫屋」の話は30年近く前に今戸で燃料屋さんを営んでいらしたおじいさんや葛飾に移転された白井和夫さんたちの口からもお聞きしていて、そういうところから昔のリアルな今戸の様子の断片が聞ける楽しみがあったのですが、、昔の今戸はまたひとつ遠くなってしまうのだと思うと悲しいです。余計なお世話かもしれませんが、電話でお墓へのお参りのお許しをいただいてお線香をあげさせていただきました。ご冥福をお祈りいたします。

追伸:お電話で奥様とお話していて、今更ながらお聞きした話。江戸東京博物館の「今戸焼」の報告書で武佑さんの名前が間違っているという話。うっかり私も見落としていたけれど言われて見ると「金澤武祐」となっている。15年前に発行されたもので、私も何度も手にしていたのに誤りを見落としていたなんて。執筆者の責任(小金井の〇〇園の管理職であるとんかつ氏)ではあるけれど、読者として見落としていた私も申し訳ない気分になりました。


ほーっとして

2012-12-15 00:37:21 | 日々

P1011014昨日12月13日が浅草の羽子板市を前に今年で創業301年を迎えられるお人形の「吉徳」さんへ作ったものをお納めする期限としてお約束していたので朝から荷造りして午後タクシーでお納めにお邪魔してきました。ここ浅草橋の現在の本店の建物に建て替える工事の際、地中から木箱が発見され、中から大量の今戸人形が出てきたというお話は先々代の山田徳兵衛さんやその娘さんである現吉徳資料室長でいらっしゃる小林すみ江先生の著作の数々にも記されています。つまり吉徳さんでもその昔には今戸焼の土人形を取り扱っていらっしゃった時代があった。そうした歴史を含め拙作の土人形を羽子板市でのご出店で置いてくださるという御温情を賜っているわけなのです。

さて品物をお納めしてこれまで数ヶ月溜まっていた体中の緊張がいくらか溶けたような心持ちで浅草まで隅田川に沿って歩いて行こうと思い立ちました。まずは「首尾の松」をめざして、、、。

P1011015若い頃、上野に努めていた頃、隅田川の渡し舟とか川沿いの名所などのジオラマを作ったことがあるので首尾の松のある位置というものは知っているつもりで川沿いの遊歩道をうろうろ、、、しかしおかしいな何でないのだろうを行ったり来たりしているうちに蔵前橋に。

橋の袂に3本の松が見えるのでもしや、、と近づいてみると「首尾の松」とあるじゃないですか。しかしよく説明を読むと、本来の位置はもっと川下で私がうろうろしていた辺りでよかったみたいです。それにしても夕暮れに光るスカイツリーって不気味です。クラゲのようで怖い。                                                     

P1011018P1011017_2蔵前橋から江戸通りまで戻って、江戸通り沿いから一本川寄りの裏道を選んで北上していくと案外落ち着いた店や住まいなどあっていいですね。厩橋を過ぎて駒方橋際でまたシャッターを、、。

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このあたりまで来ると灯りも溢れていて賑やかになってきますね。駒方堂の裏道をさらに北上すれば吾妻橋。この「うんこビル」もできて久しいものですが、それより前の赤い電飾のアサヒビールの工場(倉庫?)の見えた対岸の本所の景色が懐かしいです。せっかく浅草まできたのだから何かおいしいものを、、、。

P1011021とはいってもいつもの「青森のラーメン」以外でということで月並みかもしれませんが、久しぶりに大黒屋の天丼を食べに行きました。ひところここでしょっちゅう食べていた頃はマンネリになっていたせいかそんなに感じなくなっていたのが、今回は数年ぶりともいえるのではじめて食べた時(正月の浅草公会堂の歌舞伎が始まった頃、、玉三郎の絶間姫に吉右衛門の鳴神上人だった)ほどでもないにしろとてもおいしかったです。そのあとちょっと恥ずかしいのですが実は尾張屋の車海老の天ぷらそばも食べてしまいました。今夜は特別。一人ではお酒は飲みませんが、だれか先達になってくれる人がいたらちょっと浅草でも飲んでみたいです。

今夜は家ではなにもしないでよく寝ようとおもいました。

干支の続きもあるけれど、今度は被官様の鉄砲狐と王子の装束稲荷の招き狐を完成してお納めしなければなりません。

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明け渡し

2012-10-27 19:18:05 | 日々

P1010951経済的理由で借りていたアパートを解約する決心をしてからというもの、自動車の運転もしないので、アパートに山積みされていたダンボールや古書の山、小さな家具までチャリの荷台にくくり付けてアパートと両親のいる自宅を往復する毎日でしたが、やっとアパートを空にしてお掃除を済ませ、今日家主さんと不動産屋さんとの立会いのもと状態の確認、そして鍵をお返しして引渡しまで済ませることができました。

数えてみてびっくりしたのですが、15年も借りていたのです。当時は勤めがちゃんとありましたので、余裕というほどのこともなかったけれど、最近はちょっとしんどくなってきていたのでした。

でもとりあえずこれからは家賃分の支出はなくなるので、少し肩の荷が降りたような安堵感。

意外だったのは、退出後のクリーニング代とか修繕費は当然差し引かれても15年前支払った敷金の一部が帰ってくるということ。うれしいです。

このアパートでの思い出と言っても、実際住んでいたのは隣の町内の両親のもとだったし、時々日本へやってくるドイツの友達たちが泊ることができるようにしていた時期もあったけれど、あまり自分自身の生活感というものは染み付いていないので、感傷的なものとか感慨とかあんまり湧いてこないですね。ひとつだけ、因果のように感じたことがあって、ここの引越しをはじめてモノもいろいろ処分しつつあったある日、ずーっと何年も音沙汰のない知り合いに偶然会う機会があったのにはびっくりしました。

引越しも済んだので暮れに向けてのの土いじりも本腰を入れていかなければと思います。ちょっと憂鬱なのは、アパートから自宅や仕事場へ移動させたモノの山。時間をかけて落ち着いて整理して早く切り崩したいです。


人形感謝祭

2012-10-16 21:21:25 | 日々

P101091810月14日(日)は明治神宮の人形感謝祭の当日でした。先の「思い出人形展」の展示準備ともども20~30代の頃には例年お手伝いの参加させていただいていたのですが、その後勤めが忙しかったり、そのしわ寄せで日曜日には寝込んでしまったりで久しく参加できませんでしたが、今年は本当に久しぶりでお手伝いに加えていただきました。今年で第24回。来年で25回を数えるのだそうです。昔の記憶と違って驚いたのは当日お人形を持ち込まれる数の多さです。画像で見えますが、はじめお人形さんたちは、ご社殿の門を挟んだ回廊に設置された2段の仮設台に並べられていきます。門を挟んで両側の回廊の台がいっぱいになると、今度は台の真下に白布2列分のスペースを追加して並べられていきます、それもいっぱいになると回廊の中側にさらに白布2列分のスペースを追加。さらにそれがいっぱいになるとまたその内側に白布を敷いて、、、とスペースを追加して並べていくのです。昔は回廊がいっぱいになるくらいだったのが、こんなにお人形さんの数が増えたとは!!!!聞くところによると昨年度がこれまでの最高受付数の記録で、今回はそれに次ぐ記録なのだそうです。お人形をお持ちになられる方々は、受付で人形をお預けになって、それらを係に人間が並べていきます。その代わりお人形さんはお払いを受け、紙でできた人形(ひとがた)にその魂が移され、人形(ひとがた)にお名前やメッセージを記入して納所される流れになっていますが、長いこと一緒に生活してきたお人形さんとの別れを惜しむご家族の皆さんは回廊の中を探して並べられたお人形さんと記念写真を撮られることも多いようです。できるだけ最後をきれいに並べてあげたいと思いますが、莫大な数のお人形さんでご家族の方に十分満足いただけるよう並べることができているかどうか気に留めながら作業していたつもりではありますが、、、、。P1010917
 お声がかかり、わが家の人形とお別れの写真を撮りたいのでカメラのシャッターを、、。とかもう少し整えて並べて欲しいとかいうご要望をいただくこともありました。外国からの観光で参詣される方々にはやっぱり不思議な光景でもあり、また特別に日本的な光景にも見えることでしょう。記念写真を撮られる方も少なくありませんでした。お雛様、五月人形、五月飾りからリカちゃんやバービー、ぬいぐるみに観光記念のお人形、アイヌの木彫りの熊にミッキーミニー、こけし、だるま、ウルトラマンなどのキャラクター人形、手作り人形、博多人形に郷土人形郷土玩具、貯金箱などなど、顔のあるものに対する日本人のもつ優しさが伝わってっくる年中行事でした。

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思い出人形展

2012-10-13 20:29:25 | 日々

P1010914明日10月14日は明治神宮の御本殿で例年執り行われる「人形感謝祭」の日です。すでに20数年来執り行われている恒例の祭事となりました。

当日には各地から、それぞれご家庭で大切にされてきたお人形さん、ぬいぐるみ、おもちゃなどがご本殿まで持ち込まれ、お人形へ感謝しながらお払いを受け魂を抜いて、旅立っていくというお祭りで、仏教のお寺さんで執り行われるところの「人形供養」にあたりますが、神式なので「感謝祭」と呼ばれています。日本人の文化の一面に触れるといえばよいのか、とても不思議なことは「人形」という言葉ひとつでも持ち込まれる人形は市松さんやお雛様に限らす、ぬいぐるみ、キャラクター、海外の風俗衣装人形、こけしやだるま、土人形に木彫りなど顔のあるものなら際限なくあります。西洋の文化圏ではお人形とおもちゃははっきりと区別され、顔があっても玩具は玩具というすっぱりとした考えがあるように思われますが、顔のあるものを単なるごみとして捨てたりしないで、大事に感謝祭や供養をするというのは日本人独特なものではないかと思うのです。

当日お払いを受け、魂を抜かれたお人形さんたちは、旅立っていくのですが、その中から、これは後世のための資料として保存すべきものは日本人形玩具学会の人たちで選定して、保存し、そして画像のように「思い出人形展」として「感謝祭」に合わせて展示公開されます。

私も20代から30代にかけては毎年、感謝祭の資料の選定に参加させていただいていましたし、「人形展」の展示準備もさせていただいていたのですが、その後勤めが忙しくなり、休日もヘトヘトでお手伝いから久しく外れていましたが、今年久しぶりにお手伝いに参加させてもらっています。 画像は昨日のまだ公開前の展示準備の風景です。ほぼ出来上がったところです。本当に久し振りですが、お手伝いのメンバーの方々は昔と変わらぬ、顔見知りの方ばかり、変に緊張することもなく作業できる楽しさ。そして一歩室外へ出れば、神宮の森の木々の香りに鳥さんたちの声、時間を忘れてしまうようです。

最近は家庭の事情で遠くへ出かける機会もなかったのですが、東京でもこうような環境のなかで作業に没頭できるというありがたさ、、、しみじみと感じました。

明日は感謝祭の当日で私も久しぶりに選定係のひとりとして腕章をして会場に立っています。「人形展」はご本殿の東側の社務所の一階で催されていますのでお近くの方、是非ご覧になってください。(拝観料は無料だと聞いたような、、、。)

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秋暑

2012-09-09 23:54:20 | 日々

P1010829我ながらちょっとびっくりしているのですが、前の記事以来ひと月近く更新していなかったことになります。入院していたとか、遠くに出掛けていたこともなく、ずーっと家にいて狐の型抜きと素焼きを繰り返していました。この間、不思議とメールやインターネットを開くことを忘れていました。既に9月上旬もお終いです。どこにも出かけませんでしたが、おとといお手伝いで国立の谷保天満宮まで行ってきました。広大な境内の樹木の下、参道のあちらこちらにおんどりがたくさんいます。きれいですね。昼間なのにしきりにときをつくっていました。

ニュースでは9月のこの時期にしては今年は残暑が厳しいとか、、。確かに暑いですが、ピークに比べれば、ひりつくような暑さではなくなりました。それでも膠を使うためにはまた暑すぎます。 画像の天満宮のご神域の森の中はさすがいくぶん涼やかで、木々の香りの濃さを吸い込むのも久しぶりな気がしました。

画像のおんどりさんたちは野放しになっていて、夜になると樹の上に上がって休むのだそうです。めんどりさんたちは近くに見えませんでしたが、梅林のほうに行っているとのことでした。

わが家のそばにこういうところはないので、うらやましいです。


不思議な楽しみ

2012-07-28 19:08:29 | 日々
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どうということもないかもしれませんが、毎日楽しみににていること、、、。
十五夜さんの部屋はもうこの暑さなので気温の厳しい日中はエアコンのスイッチを入れ、夜外の気温が下がったら窓を開けベランダにも出られるようにしています。最初のバケツの画像ですが、一体何かというと、、。十五夜さんの部屋のエアコンが稼働すると水滴が下の路地の我が家のブロック塀ぎりぎりぎりに落ちてきます。昨夏には見られなかったことで、何が原因かといえば、エアコンから排出される水を流すホースが切れてしまったようで、それまで樋を通って流れていたものがポタポタ落ちてくるようです。
もったいないので落ちるところにバケツを置き、貯めておくと案外重宝なもので、塀沿いの私の植木の水やりの足しになります。もちろん一階では私の使う粘土の精製もしていて、それから出てくる上澄みの水も植木にやっていますが、溜まった水を優先して植木にやることで、わざわざ水道の水を使う無駄がなくなります。この水の溜まり具合をみるのがちょっと楽しみなのです。

もうひとつは変なこだわりかもしれませんが、食べた果物の種を捨ててしまうのがもったいないような気がして、カップラーメンのカップに孔をあけ土を入れて種を埋めていますが、夏ミカン、はっさく、ブドウ、サクランボ、柿 などが芽を出しています。この子たちの成長も楽しみで貯めた水をあげるのが面白くてなりません。
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この暑さ

2012-07-14 18:15:46 | 日々

P1010734あっという間にこの暑さになってすっかり夏なんだなと実感しています。日中にはここ東京でも30℃を超すようになっています。そうかと思えば突然の突風やらスコールのような雨です。

ここは毎度登場する十五夜さんの部屋のベランダですが、今年もプチトマトを植えてありますが品種が異なるためか去年のトマト程背は高くならない代りに実はたくさんつけています。このベランダは雨除けの屋根がついているので日差しが強いと鉢植えの土が乾いてしまい、さっき水をあげたのにいつの間にか乾いてトマトの葉っぱが萎れているということがしばし。日に4度も5度も水やりしないとあっという間に萎れてしまいます。

今年はききょうが昨年に比べて驚くほど丈が高くなり花も早くつきました。ミソハギは昨年より控え目?どういうわけなんでしょうか不思議です。手前に見えるカップラーメンの容器には十五夜さん用のサラダ草を育てています。十五夜さんは何度も食みに行きます。ペットボトルやじょうごが転がってますが、これは去年同様雨を集めてバケツに貯め、一杯になったら入れ替えて保存するためです。

この天気なので十五夜さんの部屋の室温も当然30℃にもなっているのでクーラーをつけてあげるかどうか考えてしまいます。猫さんは当然毛皮を着ているので、人のように汗をかいて体温を下げることができない、風に当たって涼むこともないと聞いているんで、私たちより厳しいのだと思います。何かの本に気温28℃以上は気をつけるよう書いてあったのですが、反対に窓を閉め切ってしまうと外の様子を眺めたり、ベランダへ往来できなくなるのでストレスの原因にもなってしまうようで、考えてしまいます。暑さのピークはこれからやって来るのでそのときにはもちろんクーラーをONにすることになりますが、、。

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7月!

2012-07-01 00:27:05 | 日々

P1010724頭では6月下旬であるという認識は持っていたのですが、もう7月だということに改めてびっくりです。ちょっと蒸し暑いな、と感じるのは当たり前ですね。むしろまだ夜半にはいくらか涼しく感じられるのがありがたいです。

十五夜さんのベランダには今年もトマトと冬に3つに株分けしておいた藤袴にとても元気なみつばとききょう、みそはぎなどが繁っています。

画像の十五夜さんは日向ぼっこをしていたのですが起こしてしまいました。

梅雨明けはまだまだ先だと聞きましたが、暑くなるのはもうしばらく勘弁して欲しいというのはわがままでしょうか。絵付けに使う膠がダメになって使えなくならないよう、もうしばらく涼しい夜が続いてくれたら、、、。

P10107202枚目の十五夜さんは夜に撮った姿です。


深川江戸資料館界隈

2012-06-15 23:57:30 | 日々

P1010714またまた久しくご無沙汰してしまいました。

例によって足腰膝が痛いというのは相変わらずですが、ここのところいろいろ準備やら土いじりなどで仕事場に入り浸っていたので、パソコン自体からちょっと遠ざかってしまっていたのです。

画像は先週の日曜日に出かけていた江東区白河にある「江東区立深川江戸資料館」前のこじんまりとしたけやき並木です。

前回訪れたのが既に20年くらい前のことなので、この辺り、こんなにしっとりと落ち着いた風情だったかな?商店街も昭和30年代40年代を思わせる風情がありますし、お寺がいっぱいあります。

東京に住んでいながら案外と出かける機会の少ない地域があるもので、この界隈もそのひとつでした。先週末はここ深川江戸資料館で日本人形玩具学会の第24回総大会というものがあり、一日目にはワークショップのひとつとして土人形作りの実演を、二日目には研究発表会ということで私も「今戸焼・丸〆猫」というタイトルでの発表をしました。私自身研究などというレベルではありませんが、丸〆猫についてこの数年知りえた内容くらいは皆さんにお伝えしたいと参加したわけですが、我ながら情けない、自分の番になって演壇に上がった途端、頭が真っ白、膝ががくがくとなってしまって、自分でも何を話したのだかわからないくらいでした。もともと人前で何か話すのって苦手なんです。その上、この2年来の生活の変化でほとんど洞窟の中で生活しているのと等しいくらい人前に出るということがありませんでしたから、、。

一日目の晩に懇親会がすぐそばの清澄庭園の中のホールで行われました。雨の中でしたが庭園内のしっとりとした景色を眺めながら乾杯というのもいいですね。余興で「ずぼんぼ」遊びを皆さんで興じていました。団扇の仰ぎ方、、、結局、歌舞伎の下座に使われる「ずぼんぼえ」の唄に合わせて仰ぐのが一番よく飛ぶということでしたが、今の世の中あんなに熱心に「ずぼんぼ」に興じる人々が他所にいるだろうか?「ずぼんぼ」も幸せだったろうと思いました。

懇親会のあと、親しい数人で浅草へ。個人的には夜の浅草で飲み食いという機会はあまりないのですが、とある料理屋さんへ。ここの女将さんが拳打ちのことや、割り箸を使った12カ月の数え唄とかを教えてくださったのには大感激。江戸情緒に触れた2日間でした。


久しぶりの更新です。

2012-05-15 00:39:47 | 日々

P1010666一ヶ月近くご無沙汰してしまいました。体のことで入院していたわけでもなく、どこか遠くへ出かけていたのでもないのです。この一ヶ月の間はいろいろと変化(よくないことばかりではありません。うれしいこともあります。)

また、仕事場に詰めている時間が多かったこと、デジカメを携帯し忘れることが多かったのでいいなあという風景に出会っても「しまった!」と思う事が多かったのに、また携帯し忘れるというケースの繰り返しでした。

身辺の変化について、今更ながら、自分にとっては結構試練のように感じられること、、、。実は私はかなりのヘビースモーカーでした。しかし思い立って禁煙生活に入りました。もうすぐ4週目になります。「体に悪い」「周りに迷惑」という理解はしていても止められなかたのはやっぱり中毒、依存症だったからでしょう。では何が今回の思い立つ決め手になったか、、というと「無駄銭を使いたくない」「居場所を拡げたい」ふたつに落ち着きます。 煙草代は今では馬鹿にならないもので1箱¥410もします。私のようなヘビースモーカーだとひどい時には一日4箱ということもありましたので、健康については当然ですがお金で¥1640も煙りにしてしまうのはもったいない。今の生活状況では結構な金額です。

「居場所」についてですが、今はかなり分煙が進んでいますが、喫煙場所は公共の場所ではかなり縮小されています。また飲食店なんかでも分煙になっているか完全分煙かです。今までだと完全禁煙の店へは入るということは余りありませんでした。また新幹線などの長距離列車の場合、東北・上越・長野・山形の各新幹線は完全に禁煙。利用するのに結構しんどい思いをしたものです。その点賛否両論あるかと思いますが、東海道新幹線の場合、今でも分煙として喫煙スペースが確保されているのは、いいなと思っていました。しかし、世間一般に喫煙家の肩身の狭さは年々厳しくなっていく感じです。

4週目に入った禁煙生活ですが、今病院で禁煙外来というのがあり「チャンピックス」という錠剤を朝夕服用する。あとは忍耐力です。服用するようになって2日3日目くらいから口腔と鼻孔との間に妙な臭いが漂う感覚に捉われはじめました。自分の感覚を言葉で表現すると「タコス」などの原料となる「トウモロコシ粉」の香りとタールの香りの混ざったような妙な香りが始終するのです。何を食べてもおいしく感じられなくなり、食欲も落ちました。今では煙草がないと辛いと感じる瞬間がひどく少なくなりました。しかし、食事の後とか目覚めた後など無意識に胸ポケットに手が行ってしまったり、喫煙場所の近くを通り過ぎる時、視覚的に嗅覚的にも誘惑がないとは言い切れない状況です。まだまだ進行形なので完全に達成できた訳ではありませんが、渡り始めたことなので絶対頓挫することがないよう気張っているところです。

十五夜さんの部屋で吸うということはなかったので、吸いたくなると別の部屋に行っていたのが、今では一緒にいる時間が増えたような感じがします。コーヒー屋さんに入っても、今は禁煙席に座っています。これが達成できれば新幹線でも飛行機でもプレッシャーの少ない快適な移動になることだろうと思います。何よりも今まで無駄にして捨てていたお金をもっと有効なことに廻すことができるようになればいいなあと思っています。

もともと喫煙なさらない方から見れば「何を今更、、、。」と見えるかもしれませんが、今は何とか向こう岸まで無事泳ぎきれるように、、という思いでいっぱいです。


十五夜さんの重さ

2012-03-24 20:45:17 | 日々

P1010476だいぶ更新が滞っていました。

検査入院のあと、確定申告のどたばた、知り合いのお手伝いで揃いの法被を着てハッスルし過ぎて、そのあとぐったりとしていた日々、、。こういう場で湿った話はいけないのですが、正直言いますと、身の周りの「現実の壁」というものと言うと大袈裟かもしれませんが、一気にずっしりと感じて無力感に浸っていたというのが事実です。

両親に進行している現実、相手の状況というものは理解していても、相手の感情的な起伏に煽られてしまい、こちらも感情的になることが、余計に煽ってしまう場面の数々、、。また自分にとって一番大切だと思っているライフワークのこと。「自分のやっていることは正しい。間違っていない。」という前提の上でやっていることではあっても、、、。先日久しぶりに会うことのできた知り合いと話していて「正しければ報われるというものではない、、それが世間。」という結論。体の疲れにかまけて十五夜さんと過ごしていた日々でした。「明日こそは、、。」という自分への言い訳を日々繰り返していました。よくない状況です。

十五夜さんはいつもスキンシップを求めてきます。今の自分に一番向き合ってくれるのが十五夜さんです。お腹に上に乗っかって来る十五夜さんの重さ。太ってしまったせいか?狭いところで運動不足?それとも受け止める自分の支える力の無さのせいか?だらだらしていて久しく仕事場へ行っていません。仕事場でやらなければと思うことは具体的に頭には山積みしています。

まずは動かなければいけないと思います。案じるより何とか、、ですね。


おかしくて、切ない。

2012-03-08 01:41:49 | 日々

P1010417入院中、病室で何とか退屈しないように、、。TVばかり観ているのもつまらないし、事前に文庫本でも買っておけばよかった、、と後悔しながら病院の売店で買った「東京人」。川柳の特集で、結構読んで面白かったです。

「柳多留」のことから現代の川柳まで。「柳多留」の句の現代に通じる人情もさることながら、毎年話題になっている「サラリーマン川柳」とか公募の「トイレ川柳」などの作品。読んでいて噴き出してしまうほど。

「妻がした 計画停電 オレの部屋」

「まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる」

「スマートフォン 妻と同じで 操れず」

「わが家では 子供ポケモン 俺ノケモン」

「仕事やれ 人に言わずに お前やれ」

「コンコンコン トントントントントン ドンドンドン!」

どれも流石。でも切ないですね。


二日ぶりの十五夜さん

2012-03-08 01:14:46 | 日々

P1010406月曜日の朝から昨日7日の午前中まで整形外科の検査のために入院していました。

昨年暮れから足がひどく痛く、持病のヘルニアの進行のせいだろうか?と病院の主治医の先生に相談していたのですが、手術をしてよくなる見込みがあるのかどうか、一度検査入院して調べてみることになっていました。本格的に入院するという経験はこれまでなく、20年前くらいにやはり検査の入院をしたことがあるばかりです。

たった3日間とはいえ、十五夜さんや両親を置いてのことなので、やっぱり不安でした。

人にお願いしてきたとはいえ、病室のベッドの上での時間がまるで千秋のような思いでした。十五夜さんはちゃんとご飯を食べているか、鳴いていやしなしか、、、。やっと帰って来れて、十五夜さんも再会を喜んでくれていてほーっとしました。

この何週間か主治医の先生の意見もあり、食べ物に気をつけて三度の食事以外、余計なものを食べないようにしていたのですが、その効果を調べる手立てもなく(家のヘルスメーターは故障中)、入院の際計量してみたら、3㎏減っていました。そして今日退院の際、もう一度測ってみると更に-1㎏!合計で-4キログラム!体としての実感はそれほどありませんが、数値の結果としてはうれしい数です。 検査の結果で今後どうなるかちょっと心配ですが、とりあえず家に帰れてうれしい。 快気祝いとまで言えませんが、鰻を買ってきて夕飯に食べました。