昨年秋から東京八重洲のブリジストン美術館で開催されている特別展。
昨年中から観たいと思っていたのが、忙しくて果たせませんでした。12月、羽子板市過ぎに「国立劇場」か「デ・クーニング」かと迷った挙句、「伊賀越」は12月しか観られない。「デ・クーニング」は1月までやっている。という判断となりましたが。ぼんやりしているうちにもうすぐ終わりだと気づき、今日はとりも直さず出かけてきました。東博へは行く機会も少なくないですが、他の美術館は本当に久しぶり。ブリジストンも何年ぶりでしょうか。結果としてすばらしい。行ってよかったです。自己流の観方なんですけど、キャプションを見ないで作品を観る。気になったらキャプションを読む。という感じなので、終いまでタイトルを読まないで観た作品が多いですがやっぱりすごい。説明的な情報を取り入れず、作品の中から感じる情報は受け入れるという感じなので、わかるわからないということにはこだわらずに観たのですが、面白いこと楽しいこといろいろやっていますね。マスキングテープがそのまま貼り残してあるのも「へえー」という感じ。何より、色や形がそこにある必然性というのがあるんだなー、、。
でもこういうタッチでその必然を逃さず置くって大変なことだと思いました。1960年代の作品群ということで、そのあとの人々が珍しくもなく踏襲しているようなこともありますね。でも瞳の強さと唇の強さ。こういう絵ってまねできるものではないです。
常設展示室に「スーさま」(カイム・スーチン)の小品がひとつ展示されていてうれしかったです。今の身の上では時間は作れるのだから、もっといいものを観にでかけなければもったいないなと思いました。油絵の具から離れて久しいですが、またいじってみたくもなりました。