東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

浅草 納めの観音 羽子板市 2018

2018-12-15 03:42:54 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

 師走も15日過ぎ。時間の速さにびっくりします。

 昨晩 浅草橋のお人形の吉徳さんへ拙作の人形を滑り込みでお納めに出かけてきました。12月17日(月)・18日(火)・19日(水)の3日間、浅草寺本堂前にて恒例の「浅草 納めの観音 羽子板市」が開催されます。

おそらく例年のとおり観音様のお堂寄りの位置に吉徳さんの露店が出店され、あまたの羽子板の並ぶ一角に拙作の人形も並べていただくことになるかと思います。

 ここ浅草の観音様の境内こそがかつての今戸焼の土人形、今戸人形が鬻がれ、とりわけ招き猫の最古の記録となる「丸〆猫」(まるしめのねこ)が嘉永5年(1852)に老婆によって、鬻がれ大流行になったことは「武江年表」や「藤岡屋日記」また、広重の錦絵「浄るり町繁花の図」によって伝えられるところで、最古の「招き猫ゆかりの地」或いは「招き猫発祥の地」です。そうしたゆかりの深い場所で拙作の人形を並べてもらえるということはこの上ないよろこびです。隅田川沿岸の胎土を掘ってきて精製して形作った人形を作っていますから、そのゆかりの場所で江戸東京一番のお人形の老舗である創業三百余年の吉徳さんの露店で並べてもらえるということは、自分のやっていることのストーリーとして完結してもらえるという意味で何と贅沢なことか、、、。

 ここ数年の様子から、丸〆猫(まるしめのねこ)を中心に今戸人形の古型の招き猫、座り猫、鞠猫、火入れ、貯金玉、ぴいぴいなど猫もの重点を置いて作り貯めしました。それと来年の干支の亥(猪)「仁田四郎」「瓜のりウリ坊」「てんてれつくの猪のぴいぴい」などです。(「下谷の摩利支天」は時間が足らずまだ完成できていません。) それと歳の市ゆかりの「福枡」(「恵比寿大黒の縁起枡」)も数点。

 とりあえず運ぶことができて安堵しました。このところあまり睡眠がとれていないというか、ご飯も喉を通らない、、。ゆうべはノンストップだったので、吉徳さんからの帰り道、安堵で脱力状態というか、急に抜け殻になってふらついているという感じで、とりあえず、浅草の観音通りのジェラート屋さんで三色盛りを作ってもらって食べて、例のごとく絵ビラを撮って帰ってきて泥のように寝ました。ずーっと甘いもの絶ちしていましたが、今日だけは自分へのご褒美。甘酒とココナツミルクとピスタチオのジェラートがおいしかったです。

 せっかく浅草にいたのですが、疲れすぎておいしいご馳走を食べる元気がなくて、ジェラートだけ食べて帰りました。17日からの3日間。時間があれば吉徳さんの露店をちょっと覗きに行ってみたいと思います。

 お近くにお出かけの方、吉徳さんの露店にお立ち寄りくださされば幸いです。