先の正月過ぎ頃、いくつかの人形(日頃あまりお呼びのかからなかったものなど)のリクエストをいただき割型を探していました。
そうこうしているうち、確定申告も超えていまだ割型がみつからない中、「赤鍾馗」だけは以前素焼きしてあったものがひとつだけあり、他の人形といっしよに塗っていたのですが、「べんがら」や「まがい金泥」や「銀」を使うサイクルがなかなかまわってこなかったため、進行が滞っていたのでした。
そうこうしているうち、4月も末。ふと「ままよ、あと数日で五月、端午の節句だからそれにまにあわせなきれば際を外してしまい申し訳ない、。」「南無三、急ぎ仕上げねば…」と塗り上げたところです。
よくよく考えれば、端午の節句で邪気を祓ってくれる鍾馗様であり、また赤く(朱色)に塗られた「赤もの」人形なので、病除けでもあり、今の世上の不安に対して救いの人形でもあるのだな、と今さらながら思っているところです。