これは、今年のコロナを意識して新しく作ったものではなくて昨年のゴールデンウィークに駒場のべにや民藝店さんでやらせていただいた作品展の際新しく発表した人形です。不思議なことに、今年こういうことになって、世間では病除けのアマビエグッズがいろいろ出ているようですが、自分の場合、今戸焼の人形の古いものから病除けの人形を再現する範囲の中から謂れのあるものを作ることが大切と思ってみみずくを塗っているところです。都内の近世遺跡から出土した色のとれた人形をお手本としてモデリングし、みみずくの赤は顔料の赤系統ではなくて、植物の煮出し汁で色を発色させます。全体が黄色いのは下塗りとしてキハダ(漢方薬の黃柏)を煮出した汁を重ね塗りしているからです。
このあと蘇芳(すおう)の煮出し汁をかさねて赤みをつけていきます。
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