めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

涙 上・下(乃南 アサ)

2011-08-17 22:09:37 | 本(普通) た・な・は行の作者
  

もともと、乃南先生ファンのワタシ…
乃南作品を読むのは ホント久しぶりだけど、
やっぱり 読みやすい~~~~♪
上&下だけど、あっという間に読んでしまいました。

今回の話は、ミステリーの要素よりも、恋愛の行方の方が重視でしょうか ・・・
若干… 。
しかも、最初に出てきた真紀さんが 主人公になるのかと思いきや、
(だって、ダンナと離婚だなんだかんだ… という出だしだったもんで…)
なんの なんの。

主役は、母君の萄子さんだったんですね~ (驚)
しかも、子供達も巣立ち、悠々自適に夫婦円満生活を送られるダンナさまではなく、
その前に婚約していて結婚目前だった 警察官(奥田さん)との愛の行方が、
物語の中心でした。

時代は遡ること、東京オリンピックの昭和39年から、萄子お嬢さまの運命は 劇的に変化。
結婚を翌月に控えた婚約者であり、警察官の奥田が 突然、ある殺人事件の最有力容疑者として
行方をくらまします。
しかも、殺されたのは、奥田の上司(韮山)の一人娘…。

やがて、韮山も刑事を辞めて 独自に事件の真相を追い求める人生を選択。
また、萄子も 素人ならではの独自の直感で、奥田を探し続ける 前途多難の捜索 ...

てな感じで、次々と先が気になって やめられない展開に…。
(自分自身の乗った飛行機が離陸したのは、知っていましたが、着陸したのには気付きませんでした…(汗))

ま、最後は、予想どおりにいくしかない まとめ でしたが、
なにしろ、乃南先生の文章は流暢なので、大変気持ちのいい 読書のひとときを過ごせましたとさ。
コメント
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