うーーーーーん・・・(迷)
大好きな堂場先生の作品だし、スポーツ青春ものだし ♪
ということで、まぁ、絶対に 期待を裏切るハズがありません。
オリンピック(なんと、東京でのオリンピックという設定。)選考選手として、
日本水泳界を引っ張っていく 矢沢・福井・桝本が、4年前の前回オリンピック、男子400mメドレーにおいて、
0.04秒の僅差により4位に沈み、メダルを逃した悔しさをバネに、リベンジを目指すという話です。
しかし、東京オリンピック出場までの間には、新たに振りかかる 数々の困難・・・
先輩(銀メダリストの今岡)の引退,異質な後輩(小泉)の登場,機能性水着の承認問題 などなど。
これらの問題と自分が、どう向き合って 克服していくのか…
という展開なので、上下巻の2冊組ですが 読者を飽きさせません。
やはり、堂場作品は、安心して読めます。
が…、
ちょっと、今回は、発生する物事が プツリ プツリ と細切れ気味で、
あれこれ手を染めすぎて、かえって焦点がボヤけてしまったでしょうか…。
ま、
メドレーのメダル奪取に向けて、1番の要であるチームワーク、
どう扱っていいか誰もがわかりかねる 異端児の小泉を、チームの戦力としてプラスの方向に
導くには・・・ というのが、最大のテーマでしょうか。
だけど、終わり方(結)は、メドレー“予選”の時のような 盛り上がり+興奮+感動=最高潮!
で締めてもらいたかったかなーー 。 。
という気が無きにしも非ずでしょうか…。
この点だけでなく、堂場先生としては おそらく最高の演出を狙われたのでしょうが、
今回は、要所要所で 中途半端な印象にとどまってしまい、ちょっと残念だったかも…。