104. 親子で学ぶ英語図鑑(中) (キャロル・ヴォーダマン著 リービン・リザーズ訳 2014年10月発行)
Help Yours Kids with English by Carol Verderman Copyright©2013
英語図鑑の(上)で58.まで来ましたが、後半は、第3章 スペリング (spelling)の途中から 、第4章 コミュニケーション技能 (communication skills) です。あと40項目ほど残りましたが、元気を出してお付き合いください。
『 第3章 スペリング
59. 文字の硬い音と軟らかい音 (Hard and soft letter sounds)
c や g の文字には、硬い音と軟らかい音があります。 硬い "c" 音[k] cartoon、cow、crack、recall、uncle などです。 軟らかい "c" 音 [s] cereal、circus、cyan、decent、pencil などです。
硬い "g" 音 [g] galaxy、green、gullible、igloo、lagoon などです。 軟らかい "g" 音 [dg] gene、ginger、gymnast、angel、allergy などです。
60. -e、-y で終る単語 (Words ending in -e or -y)
-e、-y で終る単語は、接尾辞が付くとつづりが変わることがよくあります。 単語が -e で終って、母音で始まる接尾辞が付くと -e が脱落すます。 globe + -al = global、 fame + -ous = famous などです。
単語が -e で終って、子音で始まる接尾辞が付くと -e が保存される。 spite + -ful = spiteful、 state + -ment = statement などです。
単語が(子音+y)で終る時、-ing 以外が付くと -y は i に変わる。 beauty + -ful = beautiful、 apply + -ance = appliance などです。
単語が(母音+y)で終る時、接尾辞が付いても -y は保存される。 annoy + -ed = annoyed、 play + -er = player などです。
61. -tion、-sion、-ssion で終る単語 (Words ending in -tion, -sion, -ssion)
-tion で終る単語
-t で終る動詞は、t が並ぶのを避けるために、-ion だけを加える。 subtract + -ion = subtraction となります。
-te で終る動詞では、e をとって -ion を加える。 complete + -ion = completion となります。
最後の文字が脱落し、別の母音字が付くこともある。 realise + a + -tion = realisation となります。
-sion で終る単語
-se で終る動詞では、e をとり、s がすでにあるので、-ion を加える。 precise + -ion = precision となります。
この接尾辞は動詞が -d、-i、-r、-s、-t で終るとき使われる。 extend + -sion = extension となります。
62. -able、-ible で終る単語 (Words ending in -able or -ible)
接尾辞の -able も -ible も「~できる」の意味です。
-able で終る単語
そのまま -able を付加する。 enjoy + -able = enjoyable
-e で終る単語に付くと、-e は脱落する。 value + -able = valuable
-y で終る単語に付くと、y が i に変わる。 rely + -able = reliable
-ible で終る単語
そのまま -ible を付加する。 vis + -ible = visible (vis はラテン語の語根「見える」の意味)
単語が母音字で終っているとき、それが脱落する。 response + -ible = responsible
63. -le、-el、-al、-ol で終る単語 (Words ending in -le, -el, -al or -ol)
似た音を持つ -le、-el、-al、-ol のような語尾は、きちんと区別してつづるのがやっかいです。
-le で終る単語
edible 、sample 、wrinkle 、dangle は、b、k 上に伸びる文字 (stick) 、p、g 下に伸びる文字 (tail) の後に付くことが多い。
-el、-al で終る単語
語尾の -el、-al は、stick や tail のない文字の後に続くことが多い。 travel、camel、central、local などです。
-al は、語根の意味を変えることがある。 person + -al = personal 、colony + -al = colonial (植民地の) などです。 』
『 64. 子音字が1つの単語、重なる単語 (Single and double consonant words)
(短母音 + 子音字)
depart、強勢が第2音節の part にあるのでpp とならない。 prepare 強勢が第2音節の pare にあるので pp とはならない。
hammer 強勢が第1音節の ham にあるので mm になる。 valley 強勢が第1音節の val にあるので ll になる。
二重の子音字と接尾辞
-er のような母音で始まる接尾辞を、(短母音 + 子音字)で終る1音節動詞に付けると、最後の子音字は二重になる。 run + -er = runner となる。
-ing のような母音で始まる接尾辞を、(短母音 + 子音字)で終る2音節以上の動詞に付けると、最後の子音字は二重になる。 begin + -ing = beginning となる。
e、i、y で始まる接尾辞を c で終る動詞に付けるときは、最後の子音字は二重にならない。その代り、硬い "c" の音[k]を保存するために k の文字が加わる。 panic + -y = panicky
65. 「 c の後を除き、i は e の前 」という規則 (The "i before e except after c" rule)
この規則は、ie とつづるか ei とつづるかを思い出すときに役立ちます。
〔イー〕の音に、ie になる、 niece、belief、achieve、field。 この規則には例外も多い protein、seize、either、weird など。
c の後が〔イー〕の音になるときは、ei になる、receive、receipt、deceit、ceillingなど。 例外として、ancient、species、policies など。
〔エィ〕や〔アィ〕の音になるときは、ei になる、weight、height、feistyなど。 例外として、die、pie、lie、cried など。
〔エ〕の音になるときは、ei になる、heifer、leisure。 例外として、friend など。
66. 大文字 (Capital letters)
大文字は、文のはじめ、人や場所の名称や曜日もような時を表す語句にも使われます。例えば、On that ……、San Francisco、River Nile、Africa、Saturday、Halloween、olivia などです。 』
『 67. 黙字 (Silent letters)
黙字とは、書かれても発音されない文字のことです。
a 他の母音の前か後 aisle、cocoa、head など。
b m の後 crumb、limb、thumb など。 t の前 debt、doubt、subtle など。
c s の後 muscle、scent、scissors など。
d n の前か後 Wednesday、handsome、landscape など。
e 単語の終わり giraffe、humble、love など。
g h の前 daughter、though、weigh など。 n の前 campaign、foreign、gnome など。
h 単語のはじめ heir、honest、hour など。 ex の後 exhausting、exhibition、exhilarate など。 g の後 ghastly、ghost、ghoul など。 r の後 rhapsody、rhinoceros、rhyme など。 w の後 whale、wheel、whirlpool など。
k n の前 knee、knight、know など。
l d の前 could、should、would など。 f の前 behalf、calf、half など。 m の前 almond、calm、palm など。
n m の後 autumn、hymn、solemn など。
p n の前 pneumatic、pneumoniia、pneumonic など。 s の前 psalm、psychiatry、psychic など。 t の前 pteranodon、pterodactyl、receipt など。
t ch の前 catch、stretch、witch など。 s の後 castle、Christmas、listen など。
u ほかの母音字があるとき building、court、guess など。
w r の前 wreck、write、wrong など。 s か t が付くとき answer、sword、two など。 以上です。
補助的な文字
補助的な文字は黙字の一種で、あるかないかで単語の発音が変わります。
a o の後 boat、coat、goat などです。
b m の後 climb、comb、tomb などです。
c t の前 indict などです。
d g の前 badge、dodge、judge などです。
e 単語の終わり hope、kite、site などです。
g i と n の間 benign、design、sign などです。 i と m の間 paradigm などです。
h c の後 ache などです。 i この1語だけ business です。
l k の前 folk、talk、walk などです。 m の前 calm、palm などです。
s i の後 aisle、island などです。 w h の前 who、whom、whose などです。 』
『 68. 複合語 (Compound word)
細かい情報を加える
house + boat = housebort、 cheese + cake = cheesecake など。
新しい意味になる
fox + glove = foxglove (ジキタリス)、 pony + tail = ponytail など。
69. 不規則な単語つづり (Irregular word spellings)
どんな規則にも当てはまらないつづりもあります。
again、because、country、disappear、enough、foreign、graffiti、height、jewel、knee、lawyer、mischievous、nuisance、ocean、people、rough、surprise、tongue、vicious、weird、yacht などですが、1つずつ身につけることが唯一の方法です。 』
『 70. 同形同音異義語、異形同音異義語、同形異音異義語 (Homonyms, homophones and homographs)
同形同音異義語は、つづりと発音が同じで意味が異なる単語です。 can、back、plane、bank、rose、long、letter、wave など。
異形同音異義語は、発音が同じでつづりと意味が異なる語です。 read/reed、week/weak、pair/pear、knight/night、for/four、die/dye などです。
同形異音異義語は、つづりは同じでも、発音と意味が異なる単語です。 reject、minute、tear、content、live、object、wind、bass、contract、produce、row、close、sow などです。
71. 紛らわしい単語 (Confusing words)
発音が似ている単語は、つづりを間違えることがよくあります。
名詞と動詞の混同
advice と advise、breath と breathe、ceiling と sealing、device と devise、drawer と draw、effect と affect、lesson と lessen、weight と wait などです。
72. その他の紛らわしい単語 (Other confusing words)
意味を混同したために、つづりを間違えることがよくあります。
意味の混同
adapt と adopt、conscience と conscious、disinterested と uninterested、distinct と distinctive、historic と historical,、regretful と regrettable などです。
3つの紛らわしい単語
though と through と thorough、quit と quiet と quite などです。
73. 略語 (Abbreviations)
短縮した形で書かれる単語や語句を略語といいます。よく使われる略語
e.g. exempli gratia (Latin) ; for example 、 etc. et cetera (Latin) ; and the rest、 EU European union、 LED light-emitting diode、 p.m. post meridiem (Latin) ; after noon、 USA Unites States of America などです。
74. イギリス式つづりとアメリカ式つづり (British and American spellings)
l の文字を重ねる カンセラー:counsellor (イギリス)と counseler (アメリカ)、旅行者:traveller (イギリス)と traveler (アメリカ) などです。
-ise、-ize、-yse、-yze で終る単語
分析する:analyse (イギリス)、analyze (アメリカ)、近代化する:modernise (イギリス)、modernize (アメリカ)、準備する:organise (イギリス)、organize (アメリカ)、それとわかる:recognise (イギリス)、recognize (アメリカ)、視覚化する:visualise (イギリス)、visualize (アメリカ) などです。
-ce、-se で終る単語 防衛:defence (イギリス)、defense (アメリカ)、攻撃:offence (イギリス)、offense (アメリカ) などです。
-re、-er で終る単語 中心:centre (イギリス)、center (アメリカ)、恐ろしい物:spectre (イギリス)、specter (アメリカ) などです。
-our、-or で終る単語
ふるまい:behaviour (イギリス)、behavior (アメリカ)、色:colour (イギリス)、color (アメリカ)、ユーモア:humour (イギリス)、humor (アメリカ)、労働:labour (イギリス)、labor (アメリカ)、隣人:neighbour (イギリス)、neighbor (アメリカ)、精力:vigour (イギリス)、vigor (アメリカ) などです。
75. イギリス式つづりとアメリカ式つづり(追加) (British and American spellings)
異なる発音、異なる単語
航空機:aeroplane (イギリス)、airplane (アメリカ)、アルミニウム:aluminium (イギリス)、aluminum (アメリカ)、歩道:pavement (イギリス)、sidewaik (アメリカ) などです。
イギリス英語では、異なる意味を表すために、「発音が同じでつづりの異なる2語」を使うことがあります。
storey :イギリス英語では「(建物の)階」、story :イギリス英語では「物語」。アメリカ英語では、story は両方の意味。
enquire :イギリス英語では「情報を求める」、inquire :イギリス英語では「調査を実施する」。アメリカ英語では、inquire は両方の意味。
metre :イギリス英語では長さの単位、「メートル」、meter :イギリス英語では測量用機器「メーター」を指す。アメリカ英語では、meter は両方の意味。
tyre :イギリス英語では車輪のゴムの部分、「タイヤ」、tire :イギリス英語では「疲れる」。アメリカ英語では、tire は両方の意味。
発音しない -e の保存と脱落
確認:acknowledgement (イギリス)、acknowledgment (アメリカ)、高齢化:ageing (イギリス)、aging (アメリカ)、斧:axe (イギリス)、ax (アメリカ)、判断:judgement (イギリス)、judgment (アメリカ)、使用できる:useable (イギリス)、usable (アメリカ) などです。 』
これで第3章のスペリングは、終了です。 (第103回)
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