骨粗鬆症の毎日一回、自分で注射するタイプの薬による、治療を開始することになった(まだまだなんだかよくわからないうちに)実家母Yこさん。
いよいよ別室にて、注射の練習。
まあ、その前にいろいろ、フォルテオ使用についての山ほどの注意。
まあはっきり言って注射の仕方もですが、フォルテオそのものがどういうものなのかが、全く知識ゼロなわけで、薬の使用をしていることを、自分でちゃんと理解しろよみたいなところから説明は始まるわけです。
え?そんな、重要な薬?まるで、フォルテオ使用中の看板をぶら下げろと言わんばかりなんですよね。
フォルテオキッドは、28日分が1本の注射器にセットされていて、毎日同じ時間に、針を変えて自分で注射をするんですが、その保管が、常に冷蔵しなくてはならないと言う事があり、新しい薬をもらう時も必ず、専用の保冷バックが必要になるとの事で、まず、
「保管は冷蔵庫のドアの卵パック付近に、他のものに触れないように保管して下さい。」
「保冷用の保冷剤は帰ったらすぐに冷凍庫に入れて(2個あり、1個は常に冷凍庫にあるように)下さい。」
上の絵は使用中のフォルテオを運ぶ場合で、新しいのは箱に入っているので、また別の写真がありました。
保冷はしなくてはいけないが、直接保冷剤に触れると凍ってしまうので、必ず「はい、どこにいれますか?」
「はい、そうですね、ここのポケットに入れて下さいね。」といった具合で、このキャリーバックの使用方法というか、保冷についての注意も、モリモリ山盛りです。
そのうち、薬の名前、すっかりぬけちゃいますよね。
すると、看護師さんから
「はい、この薬の名前はなんでしたか?今日家に帰ったら、注射器はどこにしまいますか?」なんて質問されて、はいさい、私も名前はすっかり忘れちまってましたよ。
さて、やっと注射自身の説明です。
使う物は上の注射器と注射針、そして、不潔にならないように机に敷くもの、そして、小さなゴミ箱と、小さな空き瓶かペットボトル、セットになっている、アルコール棉1包。
まず、手洗いをします。腹部に注射をするので、必要があれば、服がかぶらないように、止めるものを用意しておきます。
そして、清潔な敷物の上に、注射器と注射針とアルコール棉。近くにゴミ袋を空き瓶の置き、まず、アルコール棉のパック(4㎝角ほどの個包装になったもの)を点線に沿って手で割くと、中の綿ごと真半分に切れるようになっています。
その、半分になったアルコール棉で、まず針を刺す部分をよく消毒します(しっかり拭く)針を刺す部分を拭いたアルコール棉は、すぐにゴミ箱に捨てます(ここ、重要!けれど、普段消毒などに縁のない人にはなんでっってところですが。
針のさし方は記述の通りですが、注射針の保護シールをはずして、それを捨て、針を真っすぐさして(これがなかなか難しい。しっかり台の上に真っすぐ立てて真っすぐはめないと、真っすぐさせない=ここも重要ポイント)針ケース(後で外す時にも使うので、間違ってすててしまわない)を外して横に置く。
針の上の安全用の針キャップを捨てる。(これがどれのことか、なかなかわからない!)
上の写真で、言葉を正確に見て確認してみてください。これが実際の大きさになると、それこそ蚊の針よりも細い注射針ですから、上の図のよりも針キャップは小さいです。なぜなら、針の部分の5㎜ほどのところに細い針よりも一回り太いだけの言ってみれば細いチューブのようなものですからね。
後日弟に説明する時に、これよこれ!と言っても、かけていた眼鏡をはずして見ながら「見えね~!」と叫んでましたから~。
わたいは、わかりましたよ!さすがに!(わからなきゃそれはそれで問題だが)
さてえ~、ついてきてます?
もう、めんどくさくなった?
よねえ~。
いやまだ、ここからでっせ!
針をはめたら一旦置いて、さて、腹部の注射する部分を消毒するんですが、しっかり患部を出して、少し広めに残りのアルコール棉で拭き、このアルコール棉は捨てないでとっておく
お~い、ついてきてよ~~。
で、腹部の注射をする部分を指でつまんで皮を持ち上げて、ぶすっといくわけですよ~。
ぶすりのやり方は上の絵の通り。
が!これが難しい。なにせ、痛みが無いから、刺した感覚がないし、注射液が入ったかどうかが自覚がないので、シリンジがしっかりセットされて、さらに押し込まれたかの確認が必要になります。
もしも、しっかりラインが見えないところまで押し込まれてなかったら、針を外して、もう一度消毒し新しい針をセットしてやりなおす事になります。
さて、うまく注射出来たら、腹部をつまんでいた手を離し、注射器を抜き、注射針に先ほど横に置いておいて針ケースをまずはめておきます。
そして、腹部を先ほどとっておいた(腹部を拭いたもの。間違っても針を刺す部分を消毒したのを使ってはいけませんよ~~)アルコール棉で注射した部分を拭きます。
お腹をしまってから、今度は使用した針をケースをはめたまま、今度は針を取り付けた時と反対方向に回して外します。
が!これがなかなか難しい。どっちにまわすかわからなくなってしまうんですよね。
はい、無事外れたら、用意されている空き瓶または空きペットボトルに針ケースごと入れて保存します。28日分とっておいて、それは、次の診察日に注射器を共に持っていき、両方回収してもらいます。(使用済み針はその辺に捨てると処罰されます。必ず医療廃棄物として処分しなくてはなりません)
そして、針を外した注射器にキャップをして、冷蔵庫の所定の場所に保管します。
更に、もうひとつ注意しなくてはいけないのは、2年間毎日注射をするという事で、同じ場所にしないようにしなくてはなりません。おへそを中心にした絵に、その日打った場所を印をし、次の日は別の場所。最低でも1週間で一回りになるぐらい。次の回す時も、少しずつ位置が違っている方が好ましいのと、
針付け部分の消毒と、腹部の注射前、注射後の消毒。
これが、とても大事なことなんですが、例えば消毒したお腹の部分は出したままなので、注射器をとる時などに、机に触れてしまったり、服に触ってしまったり、あるいは注射をした後の消毒を忘れてしまったり、と言う事があるので(もちろん、注射液がちゃんと中に入ったかの確認もありますし)しばらくは家の人と一緒にやって下さい。
始めの1週間はチェック項目が細かくあるノートを見ながらやります。そのあとはこれこれのノート(もう2年分ある)にこういう記入、新しい注射器に代わったら、ここにこれこれ記入。
さて、質問は?
母親Yこさんは、わけわからん状態ですし、私は私でいやさ、これは当分見守りが必要だし、エライ事になったぞと、どうやって行ったらいいのか頭ぐ~るぐる状態ですわ。
まさかずっと私が見るわけにいかないから、どこかで弟夫婦にバトンタッチしないといけないわけで。
しかし、母親は注射針をはめるのも、消毒も、あれあれって状態ですしね。私も手指の変形があるんですが、母親はもっとひどいわけで、つまむっていうのが難しいんですよね。だから、針キャップのシールをはがすのも、アルコール棉の袋を割くのも、思うようにいかないんですよ。
それでも、なんとか見守っていればなんとかってところで、今度は、今の痛みの状態を数字で表して下さいって事になりまして、
質問1 日常の作業時の痛みの度合いはほとんとないが1、耐えられない痛みが5とするといくつですか?
最近は傷みの度合いを数字でとかゲージでどのぐらいって聞かれますけど、これって答えにくいですよね。ましてや、ちょいっと認知機能があやしくなってきている、Yこさん、「日常の作業とは家事とかです」と言われ、延々今やっている家事の詳細となぜその家事をやっているか(ゆううなれば、嫁さんとの確執初めでんな(;一_一)いらん話やん。この忙しいのに…)もう話途中で、
「たぶん痛みは今はないようですが、やるものによってちょっと痛むようなので2として下さい。」と言うと猛烈に怒りましてね。
「私がちゃんと説明するから!」ってだからさ、家事の説明はいらんのよ~。なぜそれをするかもいらんの。
でもその話停まるまで一応聞いてくれましたよ。
ため息交じりに「いろいろなさっているんですね…。」みたいなね。
後の質問、ええ、私2に全部丸くれちまいました。今日のうちに帰れんわい!看護師さんももうそれでOKサイン。
この後、ごちゃごちゃ在りましたけど、まあ、とりあえず、カラスが鳴くからか~えろと、会計して、もらった(正確には買ったというべきか)バックを持って(荷物を母親に持たせて転ぶと困るからね)家まで送って行って、その日は終了~~。
長~~い、一日目でございました~~~。
の説明をうちのGBさんにするのにも、かなりの気力体力がいったんでごぜいますだ~~。
まだ、一日目だぜ~~~の巻きでした。
長々お読みいただき本当にありがとうございます。
これでも、説明かなりはしょってあるんでございますよ~~~。めんどくせ~~~、なんていったら罰があたるかもですが、まあ、正直な気持ちでんな!
この話は続きは長~くなりますが、一旦、ここで中断。
明日はむし倶楽部の日ですから~~。そちらもよろしく(@^^)/~~~
でも自己注射なんて不安で怖いです。自己注射には慣れましたか?
実母の方は案外すんなり、ひとりでできるようになりました。義母の方は、結局2年間、毎日見守りで、時々あれれになってましたね。針が細いので刺している感覚がないみたいですよ。針を真っすぐフォルダーに差し込むのが義母はうまくできなかったのですが、実母は1週間で手出しはしなくて大丈夫でした。頑張ってくださいね。