「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

釣り紀行♯30~他人が釣れた話は面白くない!~

2008年07月24日 | 釣り紀行

作家にして釣り師の「夢枕 獏」さんの著作「毎日釣り日和」(2008.5.15毎日新聞社刊)を読んでいたら241頁に次ぎのような記載があった。

「”だいたい、他人が釣れた話は面白くない”というのが、釣り人の一般的な考え方である。にもかかわらず、プロの釣り師は、あまり釣れなかった話は書きたがらない。しかし、ぼくは所詮素人だから、釣れなかった話や自分の技術が未熟であるという話を平気で書く。そこが面白いということらしい。しかし、こちらは面白い話を書くために、わざと釣らないのではない。本当は、たくさん魚を釣っていやがられるほど自慢話を書きたいのだ。」

夢枕さんの邪気のない風貌を見ているだけで、「この人は生まれついての楽天家で楽しいことばかりを思い描いて人生を送ってきた人だろうなあ~」といつも感じ入るのだが、ここに書かれていることはまさしく自分の心理にピッタリ。

とにかく釣れなかったときの話は正直言って書きたくないのがホンネ。いつもたくさん釣ってさりげなく自慢話を書きたいのだが、そうは問屋がおろさないのが釣りの世界。

自然が相手の釣りはそんなに甘いものではなく、どんなに、緻密な計画を立てても、そしていろんな工夫してみてもどうしても釣れない日がある。そういうときは、ブログにどう書こうかしらんと釣っている最中から脳裡をよぎっていく。

しかし、釣れないときは釣れないなりに何とか格好をつけるのが腕の見せ所だろう。それに「他人が釣れた話は面白くない」という強い後押しもある。むしろ、釣れなかったときの原因や状況を書くのもいいかもしれない!

さて、延々と予防線を張ったのでお分かりのとおり、7月22日(火)の釣行はまるで釣れない日だった。場所は前回の釣行で味をしめたF波止で、今回は最初から直行。午後の中汐の「下げ7分(ぶ)~上げ3分」を狙った理想的な時間帯なのだが、これがまったくうまくいかない。

一番の原因が強風。7月なのに前日に雨が降って低気圧が去り高気圧の張り出しによって気圧の差ができ海上ではときどき突風交じりの強風が吹き荒れた。竿さばきが困難、仕掛けのもつれ、釣りの小道具が吹き飛ばされるなどたいへん。(しかし、やや涼しかったのはありがたい)。

次にマズかったのが、稚鯛(6cm程度)が山のようにたくさん湧いていてお目当てのクロ(メジナ)がツケエに食いつく前に失敬してしまうこと。これではもう釣りにならず策の施しようがない。

場所を替えようにも、出発時間を遅らせたため時間帯が中途半端で移動時間と仕掛けの手間を考えるとまさに絶望的。

仕方がないので、考えられる最善の方法
「あっちこっち投法」をやってみた。

マキエを「あっちこっち」にできるだけ遠くに飛ばして稚鯛がいなくなった隙にクロを狙うという非常に忙しくて、しかも
なりふり構わない品の悪い釣り方。

しかし、こうすることでようやく釣果が得られるようになってきた。それでもポツリ、ポツリと手の平クラスのクロが上がる程度で我慢あるのみ。そのうちようやく、1匹大き目が来た。本日最初で最後のチャンス。

今回の竿は渓流用(ダイワの華厳5.3m)を海釣り用にガイドをつけ改造して初めてのトライだったが釣り味がまことに絶妙で一気に魚が寄ってきた。竿が短いのでタモ網の操作がしやすく一発でうまく掬えた。

この竿は弾力や、重心のバランス、軽くて取り扱いやすさなどが抜群でこれからメインの竿にすることにした。それに7.1mの竿を1日中振り回すと、釣行の後、いつも手首が痛くなるのが通例だったが今回はぜんぜん痛くならず、これは今回の大きな収穫だった。

       
               600g       釣り場(突端部)        対面の遠景

結局、全体で23匹、一番大きかったのが600gだったが、全般的に小ぶりでなんとも冴えない釣果だった。

それと、食味の話だがたった1週間の違いなのにクロ(メジナ)の脂分が抜け落ちていたのにはビックリした。カミサンが言うには料理しているときからヌルヌル感がないといっていたが、実際に食べてみると刺身も吸い物も淡白そのもの。いつもの脂分の3分の1程度だった。

なお、クロ(メジナ)が一番美味しいとされているのは寒グロ。海苔などを主食としているので磯臭さが抜けてたしかに超美味。その次が梅雨グロでこれは脂分がたっぷり乗ったおいしさが重宝される。

真夏のクロは番外の(粗末な)扱いだが、自分はむしろ淡白なほうが好みなので今ぐらいが丁度いい。

と き      2008年7月22日(火)、海上ときどき強風

ところ      Y半島F波止

釣り時間    12時30分~17時20分

汐        中汐(干潮15時前後)

マキエ      エサ取り用(ジャンボ1.5角、米ぬか2袋)
          本命用(オキアミ小粒1角、パン粉1kg、集魚材チヌパワー)

ツケエ      オキアミ小粒

釣 果      クロ23匹、うち1匹(600g)  

 


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釣り紀行♯29~猛暑対策に恥も外聞もなし~

2008年07月17日 | 釣り紀行

7月1日(火)から早くも2週間あまり、釣り師は常に釣行のチャンスを狙っている!

先週(6日~12日)、たった1日だけ「午後の汐の具合」がいい日があったので、カミサンに釣りに行こうかしらんとそれとなくお伺いをたてたところ、「こんなに暑いと日射病になりますよ」と猛反対を受けた。

やむなく釣行を諦めたが、自分の身を心配してくれるのはありがたいのだが、どうやらほかにも理由がありそうで、それはどうも
釣った魚の後始末。夕食後にウロコをとって内臓を取り出す作業が大変難儀のご様子。(35年も一緒に住んでいれば裏事情はピンとくる!)

そうはいっても、今週(13日の週)は汐が絶好調でどの日を選んでも釣行にはどんぴしゃり。誰がどう言おうと絶対行くと決めて14日(月)にしようか、15日(火)にしようかと迷ったが、ナント15日は全国的に一斉休漁日。

当然、釣りのほうも自粛せねばなるまいと思い15日を避けて14日に決定した。また、カミサンには釣ってきた魚はご近所、知人に配りまくることを匂わせてようやくOKをもらった。

なお、この一斉休漁日の設定は全国漁連の掛け声のもとに全国すべての漁船が一斉に漁を休業し燃料費の高騰によって経営が圧迫されている漁業の実情をアピールする狙いという。当然のことながら漁獲量が減って魚の値段が上がるので消費者にとってはあまりいい話ではない。

しかし、釣り人にとっては釣った魚が多少なりとも希少価値を帯びるわけだからこれはこれで有利な話。釣り人を大切にする風潮になるやもしれず、さらにはもしかすると釣った魚を元手に「もうけ話につながりはしないか」と
”さもしい根性”をおこしてしまった。

「何かものごとが起きたときに、大義を考えずに真っ先に自己の損得を優先させる人間を小人という」と何かの本で読んだことがあるが、まさしく自分は・・・・・。

おっと、反省はこのくらいにして釣行の話へ。

この猛烈に暑い日に釣りに行くのだからそれなりの準備が必要。まず、水分の補給は絶対でペットボトル4本を携行。うち2本は冷凍庫に入れてカチンカチンに凍らせたもの。

それと顔が日焼けしないように(どうでもいい顔だが皮膚がんになると困る)頬かむり用として普通の長さ以上の綿タオル、それも紫外線に効果がある濃色系の紺色を巻きつけた。いわゆる
盗人(ぬすっと)スタイルというやつ。とにかくこの猛暑の前には恥じも外聞もなし。

いつもの釣り場に着いたのは10時前後。海辺では少しぐらい風が吹きぬけているだろうとの見込みはやはり甘かった。ジリジリと照りつける太陽のもと微風もない中での釣り開始。

と、どうやら魚のほうもこの暑さに参っているのかしらんと思うほど、サッパリ釣れない。それにエサ取りの小魚の方は凄い群れでこれではまったく釣りにならない。ポツリポツリと手の平クラスのクロ(メジナ)が上がる程度。常に良型を見るこの釣り場ではこういう状況はホントに珍しい。どうも土曜、日曜にかけて釣り人が大量にマキエをばら撒いた(?)ので魚が満腹のご様子。

「下げ七分、上げ三分」の釣れる汐どきのセオリーもまったく通用せず、状況は悪くなるばかりで20匹前後を釣ったところでやむなく場所替えをすることにした。いさぎよく見切りをつけるのも釣り技のひとつ。時刻にすると13時半前後。

次の移動先は昨年、型が悪いなりに行くたんびに大量に釣れた馴染みのF波止へ。釣り開始は14時30分ごろからだったが、何とここでははじめから入れ食い状態。同じ海域でも場所によってこんなに違う。

それに、いつもの釣り方をやめて、型狙いを主とした釣りをやってみた。始めに沖のほうに遠く仕掛けを飛ばしてそれからマキエを打ち、徐々に仕掛けをマキエの場所に引き寄せる作戦。この釣法は手返しには時間がかかるが型のいいクロほど出足がよくてマキエに早く到達するので良型がかかる可能性が高い。

そのうち、狙いが功を奏してこの日一番の良型がかかった。当初迷ったのだが手元にタモ網を準備しておいてよかった。やはりどんな釣り場でも
「なめたらあかん」。

                      

結局この場所でバタバタと30匹ぐらい釣れたが、この一番の良型を家に帰って計測したところ波止にしては上出来の520gあった。(右の写真)。全体では54匹で大型クーラーで6分目程度。(左の写真)

納竿は16時20分頃、日暮れになると大物が出てきそうな雰囲気で名残惜しかったがマキエも切れたことだしまあまあ納得のいく釣行だった。

それにしても今回は暑くて暑くて、用意していたペットボトル4本はすべて呑み尽くしてそれでも足りないくらいだった。次回は5本程度持って行くことにしよう。

なお、夜の19時30分からは今年の4月から地元自治会の役員(会計担当)をしているので校区の防犯パトロールに狩り出されて30分程度の行進の列に加わったが、朝から夜まで大忙しの一日だった。

と     き      2008年7月14日(月) 海上無風、午後から微風

と  こ  ろ      Y半島K地区神社横空き地 → F波止

釣 り 時間      10時20分~16時20分

汐            中汐(干潮:11時30分前後)

マキエ          オキアミ1角、ジャンボ2角、パン粉、集魚剤グレパワーV9

ツケエ          オキアミ

釣    果       クロ(メジナ)54匹

メ     モ       次回も暑さ対策に万全を。飛ばし浮きはGTRを使用のこと
              集魚剤はチヌパワーかV9か迷うところ
 


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釣り紀行♯28~最後までリズムに乗れず~

2008年07月02日 | 釣り紀行

梅雨も中休みという感じで、30日(月)、7月1日(火)と連続して好天に恵まれた。
30日は雨天明けの曇りのち晴れで強風が吹き荒れたので、釣りにはなるまいと自重。1日になって「よっこらしょ」と腰を上げてみた。

釣りにとって一番大切な汐の状況は中汐。前回の6月23日(月)のときも中汐で好釣だったので、柳の下のどじょう狙いで同じ場所のY半島神社横空き地に行ってみた。確実に釣れる場所を見つけておけばあえて他所で冒険する必要はない。

現地には10時ごろに到着。珍しくも30歳前後とおぼしき釣り人が1人いてルアーによるハマチ狙い。釣り方が全然違うしスペースも十分空いているので、邪魔にはなるまいと思い、「横で釣っていいですか」とおことわりすると、やや困った微妙な表情ながら声を出さずにウンとうなづいた。

申し訳ないけども、こちらも別府から片道100km以上の道のりをわざわざやってきたので結構元手がかかっている。釣果は場所選びに大半が依存しているので遠慮は禁物。まあ、仁義をきっただけでも勘弁してもらおうと、もくもくと釣り座を設置。

干潮が12時30分なので10時30分ぐらいから釣れどきになると踏んでいたのだがこれがさっぱり。マキエを撒いても魚の動きが鈍くゆっくりとエサを追いかけている。食欲がない証拠で、とにかく魚の食い気がないことにはまったく釣りにはならない。

今日の汐は良くないと直感した。前回も同じ汐だったのにこの様変わり。これだから釣りはまったく当てにならない。風も微風なのでよくない。もっと吹いて小さな漣が立つ程度は欲しい。

干潮が12時30分前後でこの辺を境に汐が動き出してようやくマキエの効果によって食い気が立ってきた。

型のいいクロ(メジナ)が偏光グラスを通してチラチラ浮いてきだした。ようやくチャンス到来、ジャンジャン釣るぞという意気込みとは裏腹に、どうもうまくリズムに乗れない。

「エサ取り用のマキエを手前に撒く」→「15m前後の先にウキを投入」→「ウキの手前廻りにマキエを撒く」→「しばらくしてウキが海中に没する」→「魚を驚かさないように軽く竿を立てて合わせる」→「すぐに竿の先を一気に空に向けてリールで強引に巻き取る」。

この一連の流れがうまくいかない。まず道糸がウキごと2回ブチ切られた。これは大きいと勇んで釣り糸を張った途端にプツンという感じ。引きがものすごかった上にどうも糸に傷が入っていたようだ。1500円のウキが2個紛失で3000円がパーとなった。ウーン、悔しい。

釣り針に直結しているハリスもたびたびブチ切られた。それに切られるごとに糸が竿にきつく巻き付いて仕掛けを作り直すのに一苦労。「竿さばき」をはじめ、とにかくうまくいかない。

「何やってるんだ!」と口に出して自分にカツをいれながらハリス1号、道糸1.5号のサイズでは魚のパワーと勝負できないとようやく見切りをつけた。糸が細いと、竿のガイドや水中の流れの抵抗に有利なので十分メリットはあるのだが一方で大物が来たときに糸を切られる可能性が高い。
釣りの小道具の選択はすべてプラス、マイナスの裏表がある。

道糸の変更は、時間がかかるのでとりあえずハリスを1号から1.2号にサイズアップした。喰いは悪くなるが、これなら簡単には切れまい。

案の定で、ようやく取り込む率が大幅にアップしたがそれでもどうもしっくりこず最後までリズムに乗れなかった。

釣果の方は最後にどうやら帳尻を合わせた感じだが釣りにはこういう日もあると帰りの道すがら自分自身を慰めた。
それにしても取り逃がした魚は大きかった!

今日のチェック・ポイント
道糸の太さ、ハリスの太さ、釣り針の大きさ(小さい方が良い)、タナの取り方など主に4つの要素でミスった。

                  
             1                2              

1  釣り場に行く途中の対面から眺めたもの。左の小さな岩山の前が釣り場。

2  比較的大き目を並べてみた。500g~600gが10匹前後

と   き      2008年7月1日(火)  晴天、海上微風

釣り時間      10時30分~15時50分 

と こ ろ      Y半島K地区神社横の空き地

汐          中汐(干潮12時30分前後)

マ キ エ      オキアミ(小粒)1角、ジャンボ1角、パン粉2kg、集魚剤

ツ ケ エ      オキアミ小粒

釣   果      クロ25匹前後、丸ハゲ1匹、アジ3匹

メ   モ       この場所は良型が出るので次回からは道糸1.75号~、ハリ 
            ス1.2号~、にサイズアップのこと

 


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釣り紀行♯27~「隣の釣り人さん、どうもありがとう」~

2008年06月26日 | 釣り紀行

今年の梅雨は例年に比べて序盤から雨の降る日が多い。釣行出来る日を毎日のように狙っているので特に切実に感じる。

それでも6月23日(月)はようやく晴れ日和になった。週間天気予報ではずっと「曇り」だったのである程度当てにしていたのだが前日からの天気の移り変わりが良好で気持ちよく後押しをしてくれた。

22日(日)の夕方に釣具店にエサの解凍を予約。早めの就寝で英気を養った。

さて、天候に翻弄されるばかりで自然には到底太刀打ちできない釣行だが、
釣りにとって一体どんな天気がベストなんだろうか。」

釣りは、言い方は悪いが所詮は「人間と魚の騙し合い」なのでその観点から考えると自ずと解答が導き出される。

キーワードは「魚に警戒心を起こさせない」こと。自分の経験に照らして述べてみよう。

まず、人間の気配を魚に感じられないようにするためには、あまり晴れ渡っていてもよくない。海中から人間の姿がちらちら見えたりすると魚が用心してエサに喰い付かない。(釣り人が白とか黄色などの目立つ服で岸壁に立つのは論外)。

それに、海中の釣り糸が照りつける太陽光にきらりと反射し、目がいい魚に気付かれやすいのも大きなマイナス要因となる。魚がエサに喰いつくのは、下からみてエサと釣り糸の角度が一致して
「点の状態」になったときに限られる。

したがって絶好の釣り日和とは「どんよりとした薄曇り」これに尽きる。

次に風も大きな要因。

風が強すぎると、マキエが蒔きにくい、仕掛けが投げずらいなど大きな支障になる一方でまったくの無風でもこれまたマズイ。

「少しぐらい風が吹いて海面にさざ波が立つ程度」が人間の気配(音と姿)を断(た)ってくれるのでベスト。それに適当に海中が濁ってくれるのもいいし、投じたウキの着水音が目立たないのもプラス要因。

ずっと昔、それまでまったく釣れなかったのが途中から風が出てきて「さざ波」がおきたところ、チヌ(黒鯛)がバタバタと13匹釣れたことがある。

さて、当日のお天気はちょっと晴れすぎだが、低気圧が去った直後なので結構風が吹き抜いて適当に波立っているだろうからマアマアの釣り日和。贅沢はいえない。

いつもどおり型狙いでY半島を奥深く分け入って前回の釣り場所の神社横の釣り場に11時前後に到着。

                         
             釣り場の遠景                  近 景

誰一人いない釣り場を我が物顔でのし歩いて、結局前回と同じ場所に釣り座を構えた。釣り開始は11時20分頃からだが満潮が10時前後なので汐が引きにかかったばかりで当初はあまり釣れないと予想していたが案の定でさっぱり。

釣り開始から2時間程度たっても1匹も釣れず、ツケエがそのままの状態で上がってくるばかり。「釣れますか~」とルアーによるハマチ狙いの40歳前後とおぼしき釣り人が隣にやってきたが「全然ダメです~」。

たまには、こういうノンビリした釣りもいいもので今日は久しぶりに釣果ゼロかと思い始めたところ、
「釣れどきは下げ7分(ぶ)」とはよくいったもので、「下げ5分」ぐらいから、時刻にすると 13時半頃からようやく散発的に当たりだした。

結構型がいいクロ(メジナ)が浮いてくるようになり、こうなるとしめたもので、早速ウキ下40cm前後の仕掛けのついたメインの竿(7.1m)が大活躍。

汐の具合で同じ場所がこうも変わるかというくらいに面白いようにかかりだした。

良型のクロの引きは半端ではなく、先手をとらないと海底の根に潜り込まれるので、針掛かりしたと同時に竿先を青空に向けて高く立てて、満月の弧のようにしならせながらぐいぐいと強引にリールの糸を巻き上げるのみ。
魚の口先を常に釣り人のほうに向けておくことが肝心。

そのうち、この日一番の良型がかかったのでこれまた強引に引き寄せて慎重にタモ網に入れ海面から上げかかったところ、何と途中であの丈夫な柄がボキリと途中から折れてしまい「アッ」というまにタモ網が魚ごと海中にドボンと落ち込んでしまった。随分長い間使っていた柄なので材質の劣化が原因。

魚も惜しいが、タモ網の枠(直径60cm)は一万円ほどもしたチタン製の使い初めの新品でそれの方がもっと惜しい。しかし、
なんらなす術もなく呆然と立ちすくむばかり。


ここでまさかの助けの神が現れた。ちょっと離れてこの様子をじっと見ていた隣のハマチ狙いの釣り人がルアーを振ってうまく網に引っ掛けて魚ごと回収してくれたのである。頼みもしないのに自ら買って出ての行動でほんとにありがたかった。

「袖振り合うも多生の縁」という言葉があるが、たいへん意義のある縁で大感激。お礼の意味で引き上げてもらったクロを差し上げようとしたがどうしても受け取ってくれない。ハマチが1匹も釣れていないのに、この欲のなさ・・・・・。

以後の釣りは、良型をかけるたびにタモ網を借りる始末で釣り人としては情けない限り。そろそろ止めようかというときになってこの日一番の大物がきたが、道糸(1.5号)がウキ止めのところで無常にもプツンと切れてしまって取り逃がした。切れた原因は長くなるのでここには書かないが十分思い当たる点がある。

もっと居続けると確実に釣れるのは分かっているのだが、仕掛けをすべて作り直すのも面倒だし時刻も17時前後となりやむなく納竿となった。

丁度ハマチ狙いの釣り人と帰りが一緒の時刻になった(タモ網が必要なので自分が終わるのを待っていてくれたのかもしれない!)ので重ねてお礼を言いながら、「恩返し」のために自分もこれからは
釣り人同士の助け合いの精神」を肝に銘じながら帰路についた。

「隣の釣り人さん、どうもありがとう」。

                
             1               2                3

 左側12匹前後がクロの良型で約30cm前後、500g~650gでした。

 無事回収できた使い初めのタモ網のチタン製の枠(径60cm)

 折れたタモの柄(6.3m)

と   き   2008年6月23日(月)、晴れ、海上やや風強し

と こ ろ   Y半島K地区神社横の空き地

釣り時間   11時20分~16時50分

汐       中汐(満潮10時、干潮16時30分)

マキエ     オキアミ(中粒)1角、ジャンボ2角、パン粉1kg、集魚剤チヌパワー

ツケエ     オキアミ(中粒)、サシアミ

釣   果   クロ良型12匹程度ほか中小型合わせて24匹、丸はげ1匹、アジ4匹

メ   モ    この釣り場は干潮前後がよく釣れる。今後、時間帯を絞ること。


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釣り紀行♯26~釣れすぎても困る!~

2008年06月14日 | 釣り紀行

いよいよ九州中部も梅雨入り。ここ何日間かジメジメシトシトの天気が続いていたが、13日金曜日は朝からスカッと晴れ渡った絶好のお天気に。

「待ってました」と1週間ぶりの釣行である。今年は初回が5月23日(金)、2回目が6月9日(金)、そして今日といずれも金曜日に天気がいいようで偶然が重なる。

前回の釣行では型がいまいちだったがチヌ(黒鯛)が釣れたので今回も
「夢よもう一度」とここ数日仕掛けづくりに余念がなかった。

もっとも、仕掛けよりも事前に
「シナリオをアタマの中にインプット」するのが大変。

実は極端に言えば
「釣りは釣行前にすでに勝負が決まっている」のだ!

というのは、実際にフィールド(釣り場)に立つと大自然に囲まれ、海上の新鮮な空気を吸いながら「沢山釣ってやるぞと逸(はや)る気持ちが満々」になるが、実はこの時点で平常心を失っていることが多い。自分では平常心にあるつもりだからなおさら始末が悪い。

釣りから帰って冷静に思い返したときに、あのときこうしていたらというのが実に多い。ある程度のベテランだと自負している自分でもこれまでの数知れない釣行で毎回同じようなミスを繰り返している。

釣りには汐の流れや風向きにピッタリと応じた仕掛けや、さらにはエサ取りをかわす為のマキエの打ち方など複雑で細かい要素がいっぱいだが、現場では冷静さを失ってしまい、まず適正な対処が出来ない。とにかくアタマが回らないのである。

したがって、事前にきちんとしたシナリオを作っておく、たとえば「こういう汐の流れのときはこういうウキを使って、ウキ下をこのくらい取り、オモリは何号のものをハリスにいくつ段打ちする」などアタマの中にインプットしておいてそのとおりに行動しようという訳(わけ)。

これは釣りだけの話ではなくて、人生全般に通じるものがあるような気もする。

つまらん講釈はこの程度にして(笑)、今回の釣り場所は外洋に面して大物が釣れることで知られるY半島の奥深く、神社の横の旧家の取り壊し跡地。

釣り仲間のA君が大チヌを釣ったといういわくつきの場所で、天気が良すぎてチヌは無理かもしれないと思うが、チャレンジだけはしてみようということ。

釣り場に着いたのは10時前後で釣り人は誰一人いなくて広い釣り場が独占状態で絶好のポイントに釣り座を構えた。

早速、釣りを開始したが二、三投したあとに何だかおかしいことに気付いた。あれッ、タモ網を出し忘れている、手袋をしていない、釣り用ナイフを出していないなどボロボロと不備事項が出てきた。やっぱり、気持ちが上ずって平常心を失っている!

それでも最初から20cm前後の良型のアジの入れ食いだった。ウキ下3m、高感度の「たてウキ」がスポンスポンと海中に没するのでたまらない。このくらいの型になるとアジといってもバカにならないほどの引き味で海中を走り回ってなかなか上がってこない。

アジは口の周りが柔らかいので針がかりしても切れやすく柔らかい軟調の竿が適している。今日の竿は7.1mのチヌ用の軟竿でピッタリだったがそれでも5匹に1匹程度はバラした。

間断なく釣れるうち、こぼれたマキエにボラが数匹群れをなして襲ってきた。これはチャンス、前回の仇をとろうと急いでウキ下30cmの仕掛けを付けた別の竿を取り出してボラ狙いに変更。

これがズバリ的中した。小さな玉ウキがスット横に動いたので反射的に合わせたところ、ガツンという心地よい手ごたえ。

異常を感じたのだろう一気に沖のほうにグイグイと糸を引っ張っていった。リールを逆回転にして思いっきり糸を出してやった。根気勝負だとあわてず糸を巻いたり出したりしているうちに弱ってきたみたいでようやく足元に寄せた。

油断は禁物、ここからが一番危ない崖っぷち、ボラのアタマを海面から出して空気を十分に吸わせた。ここでようやく今日は取れると思った。大きい!タモ網に入りきれないくらいで根元の金具が曲がってしまうほど。

口にかかった釣り針を仔細に見たところ
上唇の理想的な位置にガッチリとかかっていた。ここなら釣り糸が上方から引くので口の中に空気が入りやすく、道理で早く弱ったはずだと得心がいった。

ドタンバタンと暴れまくるボラをナイフでトドメを刺した。

ボラ騒動はこのくらいにして、再びアジ釣りに専念。とにかく切れ目なく釣れるので15時終了予定だがやめるタイミングが見つからない。マキエはたっぷりと残っている。

釣り師たるもの、釣れないときを沢山経験しているので釣れるときは腹いっぱい釣ろうという気持ちを誰もが持っていると思うが、この場合がまさにそうで予定時間を過ぎるばかり。

ようやく隣にご夫婦とおみかけした二人連れの釣り人がやってきた。渡りに船とばかり、マキエを上げましょうかと提案したところ喜んで受け取ってくれた。

これでようやく帰られると一息。釣り場の後始末をして帰路についたのが16時10分だった。 

               
      1             2            3             4

 釣り上げたばかりのボラで帰宅して計ったら57cm、2.2kgの大物でした。

 釣り座からの対面の風景です

 マキエを差し上げたご夫婦

 アジが98匹釣れました

と   き     2008年6月13日(金)   晴天、海上微風

と こ ろ     Y半島K地区神社横旧家跡地

釣り時間     10時20分~15時50分

汐          長汐

マキエ       オキアミ(小粒)、ジャンボ2角、集魚剤(チヌパワー)

ツケエ       オキアミ小粒

釣   果     ボラ1匹、アジ20cm前後98匹、クロ5匹 


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釣り紀行♯25~梅雨どきの晴れ間を縫って~

2008年06月07日 | 釣り紀行

6月6日(金)はやっと雨模様の天気が途切れて朝から太陽が顔を覗かせてくれた。

実は2日(月)から汐の具合(大汐)が絶好となったので、ずっと釣行を狙っていたのだが、5日(木)まであいにくの雨模様の連続で4日間待たされっぱなし。はやる気持ちを抑えながら、辛抱の甲斐あってようやくというところ。

汐は大汐直後の中汐になるが山(満潮)と谷(干潮)の潮位の落差は大潮並で干潮が15時前後。ということは、何度も言うようだが
「上げ3分(ぶ)下げ7分(ぶ)」からいくと13時前後が釣れそうな時間帯。

さて、今日は久しぶりにK防波堤に行ってみた。いつも行くF波止に比べて20分ほどY半島の奥地に入り込むが、それだけ外洋に出ることになって魚の型もよくなる。

今年のテーマは前回の釣行を教訓にして
「型ねらい」と定めている、つまり去年に比べて「量より質」「数よりも魚の型を優先しよう」という心積り。

このk防波堤は釣り人の絶えることが滅多にない一級ポイントで、久しぶりの晴れ間ということでさぞかし釣り人も多いことだろうと予想していたところ、10時30分ごろに到着したが防波堤には誰一人いない。

「おかしいなあ~」と半信半疑ながら(マキエ効果が高いので)
釣り人がいないのに越したことはないと、小学校の駐車場から荷車を押して約10分かけて波止の突端のA級ポイントに移動して釣り座を構えた。

よし、今日はここで1日中粘るぞと、意気軒昂にマキエを撒いて魚信を待つがこれがさっぱり。約1時間ぐらいの間に捨ててしまおうかというクラスのクロが2~3匹。こんなはずではないのだが、「この場所で釣れないはずはない」焦らずゆっくりノンビリいこうと自分に言い聞かせながら竿をふっていると、何とボラがいきなり10匹程度群れをなして海面を押し寄せてきた。

マキエに群がって貪り食うという感じで、そのうち目印のウキがスーッと横に動いた。瞬間、スパッと竿を立てるとガツンという衝撃が手元に伝わってきた。ウキ下30cm程度の針に1匹が掛かった模様。

ボラの引きは魚体が大きい(40~50cm)だけにハンパではない。ぐいぐいと一気にウキごと引っ張っていった。リールをフリーにして糸を思いっきり出してやったが、こうなれば長期戦だ。取り込むまでに10分ほどは覚悟しようと3~4分ほどリールを巻いたり糸を出したりと、やりとりをしただろうか、30mほど先の海面でいきなり手ごたえが消えてしまった。あ~、残念なことに針ハズレ。

きれいな海に棲むボラのうまさは絶品だが、舌なめずりしていた夕べの酒の肴が夢幻となってしまった。最初から大物を逃すようでは、今日は幸先が悪い、何だか不吉な予感がする。

以後、気を取り直してマキエの効果もあってポツリ、ポツリとクロが釣れだし型のほうも少しずつ良くなりだした。ときどきアジもかかりだした。

と、またここで再度ボラの群れが押し寄せてきて今度も見事に針がかり。

今度は絶対にとるぞと、慎重に念を入れて少しずつ引き寄せた。完全に手もとに引き寄せて、タモに手をかけたところナント最後の抵抗でボラがいきなり反転、1号の丈夫なハリスがプツンと切れてしまった。ウーン、これは大ショック。こればかりは心理的に後に引きずりそうで今晩はもう悔しくて眠れない。

以後警戒したのだろう、ボラは結局姿を見せることがなかった。

二度も逃がすと、もう取り込む自信がなくなる。仕方がない、ボラはもうあきらめようと別の竿を取り出して、まったく違うウキで3mほどウキ下をとって、深場を狙ってみた。

これが良かった。ウキがグーンと海中に沈み込んだので竿を立てるとかなりの手ごたえ。いつものクロとはまったく引き方が違うのでこれは
チヌだとぴーんときた。

胴調子の竿が満月のようにしなり、ウキも海中に潜り込んでしまって魚がどの辺にいるのかサッパリわからないままにとにかく竿の弾力を利用してリールを巻きながら手元に引き寄せた。

そのうち、鮮やかな白い魚体が浮いてきたのでやっぱりチヌだと一安心。ボラが何匹釣れようとやっぱりチヌにはかなわない。

チヌという魚は見かけによらず意外と諦めが早い魚で海面に浮かせて空気を吸わせるとまるで無抵抗になってしまう。6.3mのタモを繰り出してなんなく掬い上げた。時計を見ると13時40分だった。

                        
                  チ ヌ              真ん中の列がアジ

さてチヌとご対面だが、ヒェー、ナント釣り針が上唇にかすかにかかった状態で今にも外れんばかりだった。これは間一髪。おそらく胴調子の竿でなかったら外れていただろう。33cm程度で1Kgぐらいだろうか、まあ、小ぶりだがこれでもチヌはチヌ、やはり釣魚の王様ではある。

そのほか、釣果は大振りのウマヅラハゲが1匹、アジのかなり型のいいのが14匹、クロが28匹(写真以外にもあり)だった。

なお、長くなるので別の機会に詳述するが今日は
マキエの打ち方(量と打つポイント)」、「釣り糸へのオモリの打ち方(段打ち数、大きさ、位置)」がものすごく難しく改めて勉強させられた感じ。

この二つの
ノウハウはいくら本を読んでも身につくものではなく、自らの体験を積み重ねる以外に習得する術はないが、それでも神様でない限り100%到達は無理。


刻々と変わる汐の流れ、それも海面と海中で向きが違ったりするし、風向きなど自然の要素が複雑すぎてとにかく「読めない」のである。

と    き    2008年6月6日(金) 晴れ、海上微風

と こ ろ     Y半島K防波堤

釣り時間     10時50分~15時30分

汐         中汐(干潮15時)

マ キ エ    オキアミ(小粒)、ジャンボ2角、パン粉1kg、ヌカ、集魚剤

釣   果     チヌ1匹、クロ28匹、アジ14匹、ウマズラ1匹ほか


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釣り紀行♯24~久しぶりの釣行~

2008年05月24日 | 釣り紀行

昨年の11月下旬を最後に、長らく中断していた釣りを久しぶりに再開した。

昨年のブログを見ると、5月23日にその年の最初の釣行を企てていたが偶然にも
今年もまったく同じ日となった。

週間天気予報によると当日は晴れのち曇り、昼から一時雨と、あまり芳しいものではなく、行こうか、行くまいかと迷っていたところ91歳になる母が「少しぐらい雨が降った方が魚がよく釣れるよ」と煽って後押しするようなことを言う。

フーン、どうやら釣ったばかりの魚の刺身を食べたいのだなとピーンときた。歳をとると食べること以外に楽しみがなくなるのはよく分かる。こうなれば、少々雨に濡れても行かざるをえまい。

22日の午後から釣り支度にかかったが、
約半年のブランクは結構大きい。道具の仕舞い場所とか細かい仕掛けのノウハウを思い出すのが大変。

約2時間ほど準備に専念しているとようやくカンが蘇ってきた。夕方には釣具店にマキエの解凍依頼をし、いよいよ翌日は雨が降っても決行との意思を固めた。

因みに、昨年クロをどのくらい釣ったのかしらんと思い、ブログの「釣り紀行♯1」から「同♯23」まで見て勘定したところ
全部で800匹ほど釣っていた。1回の釣行で平均40匹ほどの釣果となる。これにアジなどを加えると平均で60匹ぐらいにはなるだろう。

ただし、全体的に型がいまいちなので決して自慢にはならない。マキエを大量に撒いてクロを水面近くまで浮かせて釣る自分のやり方では数の方はともかく型の方はあまり期待できない。その辺が今後の課題だろう。

さて、当日は中汐で干潮が14時30分前後で
「上げ3分下げ7分」のセオリーからいくと12時~13時にかけてが最も釣れる時間帯となる。潮の流れが一番早くて魚の就餌に最も適した時間帯と言い換えてもいいかもしれない。この辺を狙い目にして、いつもよりは遅めの8時過ぎに出発し、釣具店に寄ってマキエを調達、お目当ての釣り場のF波止に着いたのは10時ごろ。

やはり平日とあって、波止場には釣り人が皆無。「フッ、フッ、フッ」こういうときが「毎日が日曜日」の人間の強み。釣りは何といっても場所選びから始まって場所選びに終わるのだから。

釣り開始は10時20分頃。どうせ始めのうちはあまり釣れまいと思っていたところマキエを2~3回撒いたらいきなり小型のクロがいっせいに湧いてきた。よし、今日はなかなかクロの活性度が高いので
いただきとこれまでの経験から確信した。

問題は型を見れるかどうか。始めから入れ喰い状態なのだが案の定で、3匹のうち2匹程度は手の平未満のミニサイズですべてリリース。

12時ごろから型もよくなるだろうとあせらず長期戦の構えをとった。魚は結構、学習能力があって、ワンパターンだと見破られるので釣り針の上の小さなオモリをつけたり外したり、あるいはウキ下を微妙に変えたりしながらひたすら潮時を待った。

                        
           全 体                         上部拡大       

これがズバリと当たって、12時過ぎからかなりの良型(足の裏サイズ)が湧いてきた。上記(右)の写真のように10匹前後がマアマアの型でこれはすべて12時ごろから13時ぐらいにバタバタときたもの。

しかし、14時ぐらいからピタリとアタリがこなくなった。空に分厚く雲がたちこめ、ときどき突風が吹き荒れて道具が飛ばされそうで釣りどころではなくなり、丁度マキエも切れてしまい納竿は14時30分頃。

結局、今回の釣行は手の平サイズも含めて60匹ぐらいになっただろうか。心配していた雨はとうとう降らずじまいで、まあまあ幸先のいい今年のスタートだった。

自宅到着は、16時ごろで釣果を見たときの母のうれしそうな顔・・・。

ただし、それからクーラーやマキエバケツなどの道具洗いが一仕事。

写真撮影後、とても全部は食べきれないので20匹ほどを残してあとはすべて新鮮なうちにとご近所にばら撒いた。「まあ、久しぶりの(魚と)ご対面」と喜んでくれたが少々型が小さいのが恥ずかしく、もらってくれるだけでもありがたい。

なお、昨年の12月にクルマのタイヤを
ミシュランのパイロット・スポーツから国産のヨコハマSドライブに替えて、後日、比較状況をということで延び延びになっていたが、今日はじめて新タイヤで高速をブッ飛ばしたので報告しておこう。

まず燃費だが両者とも同じくらい、
操縦性能はSドライブの方がいい、踏ん張るチカラがしっかりしていてコーナーリングに安定感がある、しかしロードノイズは明らかにミシュランの方が静かだった。価格はSドライブの方がずっと安いが結局あとは好みの差ということに。

と     き     2008年5月23日(金) 晴れのち曇り、海上やや風強し

と こ ろ       Y半島付け根のF波止

釣り時間       10時20分~14時30分

           中汐(干潮14時30分頃)

マキエ         オキアミ(小粒)1角、ジャンボ2角、パン粉1kg、
             集魚剤チヌパワー1袋

ツケエ         大粒サシアミ、オキアミ(小粒)

釣    果      クロ 60匹前後

メ    モ      次回はウキ下3mの仕掛けと竿を準備のこと(型狙いのため)

 


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釣り紀行♯23~出直し~

2007年11月25日 | 釣り紀行

秋も深まり、朝夕めっきり冷えてきた。海水温も同様で特に朝早い時刻は一段と冷え込んで魚の動きも緩慢になりエサを追わないようになる。

ということで、11月22日(木)の釣行は自宅を10時と遅めに出発し、暖かくなる午後からの満ち込み1本にかけることにした。この日は中潮の最終日で夜間の方が潮の干満の差が激しく、日中はその半分で潮の動きが少ないことからあまり条件のいい日ではない。

そういうこともあって、この日は小物狙いでY半島でも一番近いF波止に決めた。現地到着は11時50分だったが、着いてみてびっくり仰天。強風が吹き荒れ、波止の上にまで波しぶきがかかっている。顔見知りになった地元の漁師さんが
、”今日は無理、この風では釣り道具が吹き飛ばされるよ、明日になれば凪になる”との親切なアドバイス。

結局この場所をあきらめて、すぐに帰ればよかったのだが諦めきれずY半島の奥深く侵入したのが結果的に悪かった。どの場所でも、強風が猛威をふるい釣りどころではない。結局2時間程度クルマでウロウロしたが竿が出せる場所無し。所詮は遊びの一環である釣りなので無理をして命を懸けるほど愚かなことはない。マキエを全部クルマに積んだままスゴスゴと退散した。この日は強風波浪という思わぬ伏兵に足を掬われた格好。

翌日、11月23日(金)は勤労感謝の日。3連休を利用して大阪から娘が帰って来る日なので、生きのいい刺身を食べさせたい思いから今日はどうしても釣果が欲しいところ。ただし、気がはやってもどうせ午前中は釣れないと予測できるので出発は10時30分。

現地到着は、12時前後だったが休日のせいもあってお目当てのF波止は釣り人で満杯。平日の閑散さを見慣れている目には奇妙な光景に写る。仕方なく昨日に続いてY半島に奥深く侵入。

一級ポイントのH釣り場に着いたところ、居たのは予想外にも2人だけ。いずれも疑似餌によるイカ釣り。やや”こわもて”の方だったが隣でフカセ釣りをしていいですかと遠慮がちにお伺いを立てたところ、そんなことわざわざ言わなくてもいいよという表情を浮かべて破顔一笑、どうぞ、との気持ちよい返事。”いざ、叩けば扉は開かれん”。

気持ちよく釣り座を構えて釣り開始は12時40分。潮の動きがやや緩慢な中でやはりというべきか大釣りという分けにはいかなかった。散発的にクロとウマズラハゲが当たるのみ。ようやくクロの30cmクラスの大き目が1匹、これなら十分刺身になりそうで一安心。もう1匹大きいのがきたが、このときは短い竿を使っていたため足元の根に逃げ込まれてハリス切れでバラシタ。残念!

納竿は16時40分。結局4時間でクロ3匹、ハゲ5匹で昼からの釣りにしてはまあまあの釣果だった。自宅到着は闇の中を切り裂くように高速を飛ばしに飛ばして18時20分。なお、クルマの走行距離はこの2日間で380kmに達していた。

                        

と      き     2007年11月23日(金)  快晴、海上やや風強し

と  こ  ろ      Y半島H釣り場

釣 り 時 間      12時40分~16時40分

潮             大潮(干潮12時37分)

釣果            クロ3匹、ハゲ5匹

メモ            H釣り場は大物が来るので、長竿使用に限定。
              23日当日はハゲのキモ和えの刺身と味噌汁
              24日はクロの刺身で娘が大いに満足してくれて久しぶりに
              父親の株が上がった。





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釣り談義~釣りの楽しみ再発見~

2007年11月21日 | 釣り紀行

秋も深まる某日、昔同じ職場で机を並べていた釣り友達のA君から電話があり、仕事で別府に出張するので久しぶりに一杯やろうかとの誘い。

A君は自分より1年後(あと)に退職し、現在は第2の就職先で活躍中、お互いに1年以上顔を合わせていないので懐かしさと釣り情報の交換もかねて一つ返事でOK.

A君はどちらかといえば防波堤でこじんまりと釣るタイプではなくて、渡し船で磯に渡って大物を狙う豪快な釣り師である。

釣り歴40年以上、釣技の方は釣りメーカー主催の数々のトーナメントに参加して上位入賞をするほどの折り紙つきで自分ごときははるかに及ばず、これまでも随分いろいろと教えてもらっている。

この夜も、JR別府駅近くの居酒屋で17時から20時まで3時間とにかく釣りの話ばかりした。大の男が酔いの勢いも手伝って口角泡を飛ばして大声で熱心に語り合うので店の人も驚いたかもしれない。

断片的になるが、会話の内容を忘れないように記録に留めておくことにした。

釣りは、仕掛けの準備に始まり、釣っている間、そして釣った後の獲物と長時間ずっと尾を引いて楽しめるのでこれほど面白い趣味はそうそう見当たらない。

釣りにはパーフェクトはない。釣行の後に、必ずあそこでこうしておけばという反省材料がある。何回行ってもその繰り返しである。それだけにものすごく奥が深い。

釣りとは”海との対話”だ。釣果にはそれほどこだわらないこと、大自然に触れるのが主眼。大物をバラして楽しむ境地も一興か。

仕掛けのポイントは何といってもウキ。ウキの選択が釣り方全てを支配する。A君はここ2年来、釣研(メーカー)の環付の「ど遠投」を錘の負荷に応じて0号、G2、B、3Bの種類を当日の風と潮の状況で使い分けている。このウキはこれから冬に向けて深場狙いに良さそうなので自分も早速、翌日に釣具店に走った。負荷Bを購入したがそれ以外は全て売り切れだった

釣り道具のうちの花形的存在は竿。A君は現在ダイワ(メーカー)のメガドライ(中通し)を愛用している、自分は外ガイド付の”がまかつ”(メーカー)の竿を愛用。がまかつの竿の弾力による魚の引き寄せパワーはA君も一目置いている。なお、シマノ(メーカー)の中通し竿はイマイチの評。

竿の次に来る花形的な存在は、リール。これはダイワよりシマノのほうが一日の長がある、自転車の多段ギアで驚異的なシェアを誇る技術が如実に生かされている。

さて、釣りの腕とは何ぞや?

端的にいえば”魚のいる場所にエサを届けて食わせる技術”といえる。逆にいえば、どうしても釣れないときになぜ釣れないのかその原因をつきとめ、適切な対応ができるのが釣師の腕になる。

たとえば、魚がいないと思えばあっさりと場所を替わる、魚が居ても食わないと思えば適切な仕掛けに替える、その辺の見極めが第一ポイント。

第二のポイントは魚が居ても食わないときに、いろんなノウハウが必要となる。ノウハウとは釣り道具を含めた細かい選択の積み重ねと言い換えてもいい。以下、細かくいくと、

釣り針の選択
釣り人と魚の唯一の接点になる釣り針に無関心は許されない。まずサイズがポイントで、魚が口に含むときに違和感を持たせないことが肝要。
小さいサイズは食い込みがよいが魚の口に掛かりにくい
大きいサイズは食い込みが悪いが魚の口にしっかり掛かる、
結局、一長一短だが小は大を兼ねるケースが多く小サイズが有利。また、魚が掛かった後では、それなりの強度も必要になる。

錘(おもり)のサイズと打ち場所の選択
錘をハリスのどの部分に打つか(段打ち)、錘の大きさはどのくらいにするかがすごく大切で、ある意味では釣技の頂点に位置するといってよいほどセンスが問われるところ。これまで、錘の打ち方一つで釣果に雲泥の差が出ることをイヤというほど体験してきた。
ウキ、風の強さ、潮の流れ具合を勘案して微妙に使い分けてエサを魚のいる層に届け、そして魚がエサをくわえたときに糸の揺れで違和感を持たせない打ち方に留意。


針素(ハリス)と道糸の選択
魚からの視認、風の抵抗などから細い糸を使うに越したことはないが、あまり細すぎると魚をバラシやすいので、予想できる魚の大きさによって最適の糸サイズを使い分ける。防波堤と磯ではサイズがグンと違ってくる。

ウキ、竿、リールの選択は前述したので省略するが、ウキ下の長さをどの程度にするかも重要なポイント。

マキエの種類、撒き方の選択
集魚剤の種類、オキアミ、アミの量の混ぜ具合に独特のノウハウがある。
次に、潮の速さに応じてマキエを打つ場所を選定し、海中でツケエと同調させていかに魚の口に持っていくのかが釣果を大きく左右する。

ツケエ(釣針に付けたエサ)の選択
これも各人のノウハウがある。A君によると10月27日開催の県南クロ釣りトーナメントの優勝者は最後までツケエのノウハウを明らかにしなかったとのこと。たとえばオキアミ、サシアミを数日間ハチミツに漬け込む、ミリンにつけておくなどいろいろある。それぞれ各人ごとの秘中の秘となっている。

魚を掛けてからの取り込み
竿の弾力利用の仕方、タモ網の掬い方のタイミングなどだが経験を積む以外に上達のコツはない。

釣れる場所の情報取得
話の中でこれに一番時間を費やしたが実に参考になった。A君は自分が通い詰めているY半島を一時期、勤務地にしていたこともあり釣れる場所にも詳しい。箸袋の紙を丁寧に伸ばして図解してくれたのでよく分かった。同じ釣り場でも、釣れるポイントとそうでないところがある。海中の根に近いポイントが有利なことはいうまでもない。

とにかく、肝胆相照らす釣りキチ同士がお互いのノウハウを出し尽くして語り合うこの3時間は
至福の時間だった。釣りにはこういう楽しみもあると思った。

惜しむらくは、A君が在職中のため
平日に一緒に釣行できないことが残念。別れ際に”なるべく早く仕事を辞めて一緒に釣りに行こうよ”と無理を言いつつA君が乗った電車を見送った。


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釣り紀行♯22~当て外れ~

2007年11月16日 | 釣り紀行

11月15日(木)朝、NHKの天気予報で七五三には最適の日と言っていたが、釣りにも絶好のコンディションだった。

いつもどおり、朝6時に出発、お目当てのY半島H釣り場には8時20分に到着したが、既に太公望が4人、思い思いに展開して釣り座を構えている。一級ポイントは全て満杯。

「どうです、釣れます?」
「ハゲの大きなのが釣れたよ、ほら見てご覧」
「大きいですねー!このくらいのサイズが釣れるといいですね。横で釣っていいですか?」
「どうぞ、どうぞ」

邪魔にならないように適当に離れて釣り座を設置。今日は中潮で満潮が11時59分。午後は潮の動きが小さいので、満ち込みの午前中が勝負だが、釣り場所は一級ポイントから随分外れていて潮の流れ具合もイマイチであまり釣れそうにない場所。適当に時間つぶしをして、一級ポイントの釣り人が移動したらすぐ場所を押さえようとの心積もりで半分浮き足立って釣り開始。

場所が場所だけにあまり期待して居なかったところ、いきなりドカンときた。クロの30cmクラスが食いついてきた。こんな場所でまさか、と半身半疑。これだから釣りは分からない。俄然ヤル気が出てきて、ウキ下、錘など本気で調整。午前中で30cmクラス3匹、25cmクラス6匹程度。これで、自宅で食べる分を概ね確保したので気が楽になった。これから釣れる分は知人やご近所に回せばいい。

そのうち、12時頃に一級ポイントの釣り人2人が帰ったので早速、その跡へと30mほど移動。大型のクロを釣るぞと勇んでみたものの、これがさっぱり。潮の流れが速くて、仕掛けが馴染むヒマがない。風当たりもひときわ強くて、狙ったところにウキが落ちない。

結局、このポイントでは当てが外れて手の平クラスが4匹程度。思惑通りにいかないところが釣りの面白いところ。後から考えたら、こういうときには大きなウキと重たい錘を使えばよかったのにと反省。まだまだ臨機応変に対応できない未熟な自分がいる。繊細さと豪快さを織り交ぜた釣りをしなければと大きな教訓となった。

14時30分頃に潔く場所替え。今度はF波止に行ってみた。ここでは釣り人が誰も居なかったが、そのはずで、強烈な向かい風が吹きまくっている。これではほとんど釣りにならないのでよほど帰ろうかと思ったが、残っているマキエの量が半端ではない。

もったいないので、なんとか無理をしながら釣ったところ、これが大当たり。まずウマズラハゲが5匹、これは肝が美味しいので大歓迎。しかもクロまでがこの時季には珍しく海面に浮いてきた。ただし、リリースサイズの手の平未満が半分以上の割合だったが、結構型がよくてキープできたのが13匹。思わぬ釣果だった。

納竿は16時40分。今日の釣りは全て当てが外れたが良くも悪くも変化に富んだ釣行だった。

                         

と     き     2007年11月15日  快晴、海上風やや強し

と こ ろ       Y半島H釣り場、F波止

釣り時間        H釣り場(8時40分~14時20分)
             F波止(15時~16時40分)

潮            中潮(満潮11時59分)

釣    果       クロ26匹、ウアマズラハゲ5匹

メ     モ      これからの季節は強風と急流用に大きめの錘とウキを準備
 




 


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釣り紀行♯21~新しいウキ~

2007年11月09日 | 釣り紀行

絶好の条件に恵まれた結果、11月8日(木)は快心の釣りとなった。

まず
天候。秋日和とはこんな日をいうのだろう。柔らかい日差しのもと海上は微風で潮の香りが実に気持ちがいい。もう少し風が吹いてさざ波があったほうが魚の警戒心は少なくなるかもと思うほどの凪(な)ぎだった。ここ2、3日鼻水が出てやや風邪気味だったが海の新鮮な空気を吸うとてきめんにスッキリして心身爽快。

次に釣り場所。朝の8時30分にお目当てのY半島H釣り場に到着したが誰もいない。良型が釣れる一級ポイントなのにこういうことは本当に珍しい。月曜と火曜が雨で、好天の水曜日に釣り人が集中したのではないかとの憶測。あえて1日ずらしたのが正解だったかも。とにかく足場の良い釣り場を独り占めの状態で周囲に気兼ねなく2本の竿に違った仕掛けを準備し交互に釣ってみることにした。

片方はいつも使い慣れたウキ、もう片方は先日釣り友達のA君と一杯やったときに教えてもらった新しいウキを使用してみた。(A君との釣り談義は後日投稿の予定)。ウキは仕掛けの根幹をなすもので、ウキが変わればウキ下、錘の種類、打ち方などが大幅に変わる。

次に
。この日は大潮の初日で潮が大幅に動く日、しかも干潮が12時29分。ということは”下げ7分、上げ3分”は釣りのセオリーだが、1日のうちで同じ釣り場所で両方とも体験できることは稀。つまり下げ7分(ぶ)の時間帯は10時から11時ぐらい、上げ3分は13時30分から14時30分ぐらいの時間帯となる。

天候釣り場所、この3点セットに恵まれれば快心の釣りになることは必定。夏と違って、ウキ下を3m以上にとって深場を狙ったが上記の時間帯に集中してクロの良型がバタバタと釣れた。クロの型が良くなるとパワーのほうも半端ではない。手前に根があるので潜りこまれないように7mの竿を弓なりにして強引にリールを巻いて引き寄せた。ハリス(釣素)の太さを通常の1号から1.5号にアップしていたので何ら不安がなかった。

魚にも学習能力があってワンパターンの釣り方では連続して食ってこないが、新しいウキで釣り方を替えてやるとまた食ってきた。(A君のウキは感度抜群で釣果倍増、早速、夜に電話して感謝の意を伝えた。これからの冬が楽しみ!)

結局交互に竿を振った結果、釣果はクロ31匹、それもいずれも足の裏サイズ級でこれほど型がそろったことは生まれて初めてだった。それと大きな黄金メバルが1匹。

納竿は15時30分。このくらいのサイズがいつも釣れるといいのだが・・・。

                

と     き   2007年11月8日(木)  快晴、海上微風

と  こ  ろ   Y半島H釣り場(廃屋跡地)

釣り時間     8時50分~15時30分

潮         大潮(干潮12時29分)

釣    果    クロ31匹(足の裏サイズ)、黄金メバル1匹

メ    モ
釣りは絶対に釣れない時間帯があるので、そういう場合は手を変え品を変えて仕掛けを変更してみること。
黄金メバルを晩酌の肴にと楽しみにしていたら、油断しているスキにオフクロが冷凍庫に仕舞いこんだ。大阪にいる娘に食べさせたいとのこと。自分の息子より孫の方が可愛いのか!

 


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釣り紀行♯20~秋の大漁第2ラウンド~

2007年11月02日 | 釣り紀行

10月31日(水)NHKの早朝の天気予報で秋晴れは今日までと言っている。

前回(10月24日)の大漁に味をしめて、いそいそと前日(30日)から道具の点検、仕掛けの準備を行い、再度の大漁を夢見て胸躍らせながら自宅を出発したのはいつもどおり6時。

いつもの釣具店に立ち寄り、マキエを搭載してお目当てのY半島K防波堤に到着したのは、8時20分。ところが誰もいないと思っていたら、好位置の突端部分は2人の釣り人が独占している。やはり秋は釣りシーズンの絶好期なので平日といえどもいい場所は釣り人が放っておかない。

仕方なく、クルマで5分ほど離れた釣り場に移動。ずっと以前、クロの大物を釣ったことがある場所だが、数のほうはあまり望めないところで長居は困難な場所。海上にやや突き出た廃屋跡地(H釣り場とする)で足場が非常によい。しかしこの釣り座は海面からの高さが足りなくて、魚の取り込みに苦労するが贅沢はいえない。

幸い、釣り場には誰もおらず思う存分マキエをして愛竿を振った。はじめはウキ下3mの深場狙い。右からの横風がかなりつらいが正面ではないのでどうにかしのげる。

どうやら魚の警戒心が薄かったと見えて最初の一投でいきなりドカンと大物が来た。掛かると同時にぐんぐん潜り込んで来たのですぐにクロだと分かった。先手(せんて)を取られると根に潜り込まれるので6.3mの竿(がまかつプレシード)を弓なりにしならせて弾力をフルに活用して引き寄せにかかった。

大物が来たときはまず慌てず主導権を握ること。竿の弾力を活かしながらのリールによる巻取りのコンビネーションがポイント。今年一番の大物で久しぶりにタモ網を使って取り込んだが、これまでの経験で、最初の一投にその日一番の大物が来ることがよくある。おそらく今日もそのクチだろう。

通常の防波堤で釣れるクロのサイズではないので、このH釣り場は磯に近い感覚の場所だとの実感がする。

それからは、場が荒れて魚が警戒したのだろう、パタリと来なくなったが、根気よくマキエを続けウキ下を1m程度に変えて誘ったところ、まあまあの型のクロがぼちぼち掛かりだして、間断なく竿が曲がりだした。そのうち大型のウマズラハゲも掛かったがこれもサイズが特大で引き味がチヌみたいで心地よかった。このH釣り場は大物向きの場所で冬に向けて常に要チェックと心に留めた。

そのうち、この様子を遠くで見ていたのだろう、ひとりの釣り人が”横で釣っていいですか”とやってきた。”はい、いいですよ”と気軽に返事したところ、何と釣り道具を持って移動して来たのは2人連れ。

釣るところは他にも沢山あるのに、何もこんな場所で肘付き合わせて釣ることもないだろうにと思ったが”いいですよ”と答えた手前、何ともいえない気分。これではフカセ釣りにとっていちばん重要なマキエの打ち方も制限されてしまう。

そうこうする内、11時33分の満潮前後の潮止まりとなりさっぱり釣れなくなったので、12時30分場所替え。

今度は2週間ぶりにF波止に足を向けてみた。ここも先着者が一人いて、かなり離れた場所だったが、お断りして突端部分に釣り座を構えた。釣り開始は13時15分。

この場所はH釣り場とは違ってまるで正反対の小魚の宝庫だった。アジというよりはゼンゴというべきか。最初から最後まで入れ食いで、ときどきクロとウマズラハゲが掛かる程度。あまり釣趣はなかったが、退屈はしなかった。

納竿は16時30分。

結局、今日の釣果はクロ13匹、ウマズラハゲ7匹、ゼンゴ64匹だった。良型のクロ、ウマズラハゲがそれぞれ1匹釣れたのが思い出となる釣行だった。

これから冬の時季に向けて”小物を沢山釣るよりも大物へ”と方向転換したいが、果たしてどうなることやら?!

                         

と     き     2007年10月31日(水) 快晴、海上風やや強し

と  こ  ろ     Y半島K地区廃屋跡地(H釣り場)
             Y半島F波止

釣り時間        H釣り場(8時40分~12時30分)
             F波止(13時15分~16時30分)

潮            中潮(満潮11時33分)

釣    果      クロ13匹、ウマズラハゲ7匹、ゼンゴ64匹

メ    モ
これからは深場狙いの大物釣りのためにウキにひと工夫が要る。
釣行の翌日、ウマズラハゲの刺身を食べたが、取り出した肝を塩味でゆがいて、庭のカボスをギュッとしぼって酢醤油で和えて食べたところ、オフクロがフグと同じくらいおいしいといってくれた。ハゲの肝がこんなに美味しいとは知らなかった。


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釣り紀行♯19~秋の大漁~

2007年10月25日 | 釣り紀行

10月24日(水)は、好天に恵まれ潮の状況も良いようで釣りにはベストのコンディション。前回の釣行は18日(木)なので1週間ぶりとなる。

早朝6時に出発して、Y半島T防波堤に到着したのが8時15分。釣り道具を満載した荷車を押して、防波堤の入り口にさしかかったところ「コラッ!立ち入り禁止の看板が目に入らないのか」という大きな怒鳴り声が左斜め後方から聞こえた。

地元の漁師とのトラブルはマズイので「スミマセーン」と一言いって低姿勢で事情を聴いてみると、つい最近他県の人が夜釣りで防波堤から海中に転落して  這い上がれず亡くなってしまい、それ以来立ち入り禁止にしたとのこと。

「死ぬつもりなら釣ってもいい」とのことだが、こちらはそのために最新のエアベストを購入して着用したばかりなので「大丈夫です」と粘ろうかと思ったが、どうも理屈が通りそうもない人の感じで、問答無用と心得てあっさり撤退することにした。

気を取り直して、今度はクルマで10分ほど離れたK防波堤に移動。結果的にはこれが正解だった。

平日なので誰もいない波止に上がって突端に悠然と釣り座を構えてマキエを一投したところ、アジの大群が押し寄せてきた。それも15cm~20cm前後の型で、このクラスのアジは通常、昼間は深く潜っていて海面に浮いてこないはずなのにこんなことは初めての体験。

それにエサ取り名人のおちょぼ口のウマズラハゲの数もすごい。早速、今日はクロ狙いからアジ、ウマズラハゲ狙いに切り換えた。したがって、エサの方もオキアミ小粒から別途用意した大粒サシアミに変更。結果的に大粒サシアミの威力は絶大だった。

当初は「片潮=一つの場所」をモットーに、干潮時の12時24分を境にして場所を移動するつもりだったが、間断なくアジとウマズラハゲ、それに良型のクロもときどき混じって大忙し、これ以上の釣果はどんな場所でも望めないのでずっと居座ることにした。

結局9時から16時40分まで一つの場所で約8時間釣りまくったが、こんなことは珍しい。途中ウキ下を30cmから3mまでいろいろ変えたが、30cmにがん玉8号1個の組み合わせが一番良かった。

釣果はアジが85匹、ウマズラハゲが25匹、クロが16匹、サバ1匹で、アジとウマズラハゲをこんなに釣ったのは生涯で初めてだった。ウマズラハゲは見かけは悪いがタンパクな味なので使い途が多く、焼き魚、味噌汁、吸い物、鍋物などに良く合う。

帰る間際に隣に初老の方が2人サビキ釣りの道具を持ってやってきた。聞くと、隣県の熊本から4時間がかりで夜釣りにやってきたという。

知る人ぞ知るこの人里離れたY半島の釣り場も有名になってきたようだ。オオイタの県南の釣り場は北九州の釣り人が開拓したという話をよく聞くが、熊本も一翼を担っているみたい。かなり残ったマキエを差し上げたところ、大喜びされた。

夕闇迫る中、空きっ腹に羽を生やし飛ばしに飛ばして自宅に到着したのは、すでに夜の帳(とばり)につつまれた18時15分だった。

                            

と     き        2007年10月24日(水) 快晴、海上無風

と  こ  ろ        Y半島K防波堤

釣り時間          9時~16時40分

潮              大潮(干潮12時24分)

ツケエ            大粒サシアミ、オキアミ小粒

マキエ            オキアミ1角、アミ4角、グレパワー、ヌカ、パン粉

釣     果        アジ85匹、ウマズラハゲ25匹、クロ16匹、サバ1匹

メ      モ       仕掛けの準備が足りず、次回には怠りなく。
               秋~冬は、アミ(マキエ)とサシアミ(ツケエ)のコンビで。


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釣り紀行♯18~釣り場の栄枯盛衰~

2007年10月19日 | 釣り紀行

気持ちのよい秋晴れがここ数日続いているが、18日も朝から好天気。今回の釣行は久しぶりに場所を替えてS市のO島(離れ島)に渡ってみた。

このO島は40代以降毎週といっていいほど通いつめた場所だが、
栄枯盛衰のならいのとおり近年は釣れなくなり廃れてしまっている。果たして今日はどうだろうか。

早起きして自宅を5時40分に出発、途中、釣具店によってマキエを手に入れ7時45分に波止場に到着した。釣れない場合に備えて釣り場を移動するため、通常の1・5倍のマキエを購入。フェリーに乗って現地の釣り場に到着したのは8時30分。

平日なので細長く伸びた波止には誰もいない。結構風が強いが向かい風ではないのが助かる。馴染みの場所に釣り座を構えたが、この波止は水面から非常に高いため、いつも7m前後の長竿を使用している。この日もこの竿で浮き下を3m程度にとって固定仕掛けで深場狙い。

マキエ開始後20分ほどでウキが気持ちよく消しこんだ。急いで竿を上げたところ、何と穂先に糸が絡まっており無理してリールを巻いたため、先端がポキリと折れてしまった。長竿はこれだから困る。

急いで糸を手繰り寄せて、かなり大きめのクロを捕獲したが、仕掛けを再度やり直し。竿の方も接着剤で応急処置。幸先よくクロがかかったのに、時合いがいたずらに過ぎてゆく。

以後、気を取り直して釣ったが小鯛が深場に群れており微妙なあたりでずっと悩まされた。クロも型のほうはなかなかだが散発程度で、とうとうあきらめて13時30分に納竿。

結局この場所ではクロが10匹前後だった。やはり、昔日の面影はないようだ。場所替えで14時のフェリーでS市に戻って今度はY半島に行くことにした。T防波堤に到着したのが14時50分。

日没まで時間があまり残っておらず、かなりあせる。沢山残ったマキエをどんどん投げ込んで魚を一気に寄せてみた。

始めのうちは15cm程度のアジがかかっていたが、16時15分ぐらいから待望のクロが浮いてきだした。潮の方もあまり良くないのに、太陽が落ちて暗くなりだすと警戒心を解いてくるようだ。ウキも見づらくなる中でカンをフルにはたらかせて、ばたばたと40分程度で13匹、それも良型を釣り上げた。

終わりよければすべて良し、それに今日は前回よりも釣果が上がり、後味のよい釣行となった。自宅に到着したのは、18時30分でもう真っ暗。例によって道具洗いは翌日回し。

朝早くから夕方まで、今日は潮風に吹かれて釣り三昧の満足できる一日だった。

                       

と     き       2007年10月18日(木) 晴れ、海上風かなり強し

と  こ  ろ       S市O島(8:45~13:30)
              T市Y半島T防波堤(14:50~16:50)

潮             小潮(満潮13:26)  

釣     果       クロ23匹、あじ20匹前後、チダイ10匹前後、はげ1匹

メ     モ        夕まずめは潮の良し悪しに関係なく釣れる場合が多い
               O島はやはりダメで、冬場のチヌ狙いにとっておくこと

  

 



 


 


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釣り紀行♯17~釣果上がらず~

2007年10月13日 | 釣り紀行

10月8日(月)から9日にかけて台風15号の余波のため九州地方は雨が降り続き、ようやく10日の明け方になって雨が上がった。

朝の天気予報では、午前中曇りで午後からは晴れるそうで、潮の方は大潮の3日目、午後が満ち込みの好条件なのでそれならばと急遽、6時に釣具店へエサの解凍を予約した。

出発は、午前9時で現地到着は11時30分。ところが、F波止はものすごい強風が吹き荒れ激しい波が防波堤に打ち寄せて波しぶきが高く舞い上がっている状況。これではとても釣りができる状態ではなく、命の方も危険との予感。低気圧が去ったすぐあとは風が強くなるのは分かっていたが、これほど強烈とは想像だにできなかった。

この地域一帯がこういう状況なのは間違いないので、どこに行っても同じこととあえなくスゴスゴと退散することにした。改めて、翌日出直すことにした。

自宅に戻って早速解凍したエサの保存に取り掛かる。クルマのトランクに入れたままにして、保冷剤、氷をバッカンに入れた。これで大丈夫、真夏なら無理だが今の時期なら明日ぐらいまでは何とか保てるだろう。

翌11日(木)は朝から快晴。10時30分に出発。現地到着は12時30分。今日も強風だが昨日ほどではないが、波のほうはうねりがあって釣れないほどではないが、やはり釣りにくそう。

一晩保存したエサの鮮度は大丈夫のようで、12時50分から釣り開始。マキエを一投しただけで小魚のエサ取りがワッと集まってくる。7月以降1週間に1度ぐらいのペースで10回以上も来て大量のマキエを撒き散らしたのでものすごい数が居ついている。

とてもクロの口に届くどころではない。それに外道のウマズラハゲの暗躍も目に余るし、何といっても強風、波のうねりに悩まされる。これでは満足な釣りは出来ない。


F波止にはこの夏随分楽しませてもらったが、どうやら見切りの時期にきたようだ。北西の季節風にまともに直面するので、秋、冬に適した釣り場ではない。やや未練はあるが、次回からは心機一転で場所を替えることにした。

納竿は16時40分。結局、今日はときどきクロが掛かる程度で14匹の釣果だった。往時とくらべると雲泥の差。


                         

と      き     10月10日(水)強風波浪のため引き返し
             10月11日(木)12:50~16:40  晴れ、強風、波高し

と  こ  ろ      Y半島F波止

釣      果     クロ14匹、はげ6匹、あじ8匹

メ      モ     クロが浮いてこない時期になったので次回からは仕掛け替え
  




 

 

 

 


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