去る7月27日に投稿したブログ「女流ヴァイオリニスト」の中で紹介した「パトリツィア・コパチンスカヤ」。モルドヴァ生まれの新進演奏家として現在大いに注目されている存在。
クラシック専門放送「クラシカ・ジャパン」(CS放送)での初演は8月10日(日)だったので、興味津々で録画した。曲目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
番組では本人へのインタビューと練習風景も収録されていたが、容姿は写真でご覧のとおりでまず期待を裏切らぬものだったが、性格の方も非常に活発でよくしゃべり、しかもよく動くタイプで演奏中は「裸足の習慣」というのには驚いた。(実演の際は長いドレスで隠されていた。)
専門家ではないので音程の正確さとかの腕前の良し悪しは判断がつかないが、音楽としては十分鑑賞に耐えるもので終演後に観衆の万雷の拍手で包まれたのがそれを証明している。
試聴したシステムはテレビ視聴のときは普通リチャード・アレンの「ニューゴールデン8」で聴くのだが、今回は特別なので「真空管プリアンプ+WE300Bアンプ(モノ×2台)+AXIOM80」の本格的な組み合わせで聴いたが、衛星放送はやや音が薄っぺらい印象をいつも受けるが、何といってもCDシステムと比べるのは酷というものだろう。
両者について「音の入り口」としての位置づけからすると衛星アンテナとチューナーとでたかだか4万円程度の機器と、片や7桁(定価)にものぼるdCSのCDトランスポート(ワディアのDAコンバーターは共通)では“はな”から勝負は見えているが、映像付きで鑑賞できるのは大きなメリットだろう。
いつぞやのブログでベストセラー作家の百田尚樹さんが執筆中にクラシックを聞き流す習慣があるというのを記載したことがあるが、それ以降、畏れ多くも自分も百田さんにならってブログの原稿を作成するときにクラシックを聞き流している。
この習慣はもう半年以上になるが、CDだと終わるたびに立ち上がっての入れ替え作業が面倒なので最近は「クラシカジャパン」の録画番組をかけ流しているがとても便利がいい。
音質的に細かいことを言わずに「ながら聴き」をするのには(クラシカジャパンは)最適だ。
お気に入りの音楽はCDで聴く、その一方で衛星放送で新進アーチストの発掘や馴染みのない曲目に親しむ機会を得るという、この二つの棲み分けは今のところとても気に入っている。
最後に例によって「シルバー川柳」(全26句)から秀作を3句紹介しよう。
〇 味のある 字と褒められた 手の震え
〇 誕生日 ローソク吹いて 立ちくらみ
〇 まだ生きる つもりで並ぶ 宝くじ