先週のことだが、お盆休みで帰省した娘が言うのには「お父さん、ブログはもう時代遅れみたいよ。あまり熱心にやらなくてもいいんじゃないの。」
日頃、付き合う仲間といえばオーディオがらみばかり、いかにも偏っているので情報不足は否めない。
「エーッ、もうそんなことになっているのか!しかし、手を抜くにしても中途半端な内容じゃあ、お父さんにもプライドってものがあるからな~」
「そうねえ、うちの会社のオジサンたちと一緒よねえ。」
と、(娘が)同感してくれたものの「たかがこの程度の内容のブログでプライド云々とは笑止千万!」という向きもあるかもしれないが(笑)、書いている本人にとってはこれが精一杯なので念のため。
それにしても、「音楽&オーディオの小部屋」の登載を始めてからおよそ8年になるが、ネットと人心の移ろいは“矢のごとし”で、うっかりしていると時代に取り残されてしまいそうだ。
そこで、はたして「ブログが時代遅れかどうか」検証してみよう。
☆ まず身の回りの現象から
現在このブログが所属しているのはNTT系の「グーブログ」だが、ひところに比べて加入者数の増加が頭打ち気味になっているのはたしかである。この1週間あまりを見ても、およそ205万にものぼる加入者数だが毎日増える数がほぼ300人前後で、往時の伸びと比べると明らかに頭打ちの傾向にある。
ちなみに「音楽&オーディオの小部屋」の日変わり順位はいつも700位前後をウロウロしている。
☆ ネット記事によると
次に「ブログは時代遅れ」をキーワードにググってみると、次のような興味深い二つの記事があったのでちょっと長くなるが引用させてもらおう。
1 ブログはもはや時代遅れで会社や組織ではツイッターやFB中心の情報発信に切り替えているところが増えているらしい。またスマホの時代になりPCで閲覧するブログの形態が廃れ始めている。(抜粋)
2 一口でソーシャルメディアといってもサービス毎に機能や特性、利用者のコミュニティが違いますし、必ずしも一つのサービスが排他的なモノではありません。
特にいわゆるツイッターのようなマイクロブログとFacebookやmixiのようなSNSに比べると、普通のブログというのは大きな違いがあります。それが今回のセミナーでも重要なテーマとなってくる「フローとストック」です。
Facebookやツイッターは基本的には一つ一つの発言がその日のうちに流れていってしまい、過去の発言が再注目される機会というのはほとんどありません、いわゆる「フロー」のソーシャルメディアです。
一方ブログというのは書いた記事が検索エンジンで上位に表示された結果長期間にわたり多くの人に読まれたり、昔に書いた記事を誰かがツイッターで紹介することにより記事を書いて半年経ってから注目されたり、ということが起きやすい「ストック」のソーシャルメディアということができます。
逆にストックのソーシャルメディアは、その分ストックとして意味あるコンテンツにするのはハードルが高いというデメリットがあります。つぶやきや写真投稿は誰でも気軽にできると思いますが、他人に役に立つ記事を書く、となると自信が無い、という方は少なくないでしょう。
実際、私も今のブログを始める前に3度ぐらいブログを開設しては挫折して放置、というのを繰り返していました。なにしろ当時はブログが更新されたかどうかを知る手段もほとんど無い時代。
固定読者をつかむためには「とにかく毎日更新する」が鉄則で、毎日更新することができないブログはなかなか人気を集めるのが難しい時代だったと感じています。
ただ、実はFacebookやツイッターのようなタイムライン型のサービスが普及したことにより、ブログは非常に始めやすくなっています。何しろFacebookやツイッターで友達と普段からつながっておけば、ブログを更新したらそこに投稿することで少なくとも友達にブログの更新を知らせることができます。
ブログのコメント欄にコメントがつくというのは日本では結構ハードルが高い行為だと言われていますが、Facebookやツイッター経由なら友達からのコメントもつきやすくなりますし、いいねボタンなどで反応も見えやすくなりました。
そして何より他の人がFacebookやツイッターで記事を紹介してくれることにより拡散性もブログしかなかった時代に比べると格段に変わっています。
実は、Facebookやツイッターが普及した今だからこそ、ブログはブログならではの役割に徹することができ、毎日だまってブログを更新できる継続力のある人だけでなく、幅広い方がブログを始めやすくなっているわけです。
以上のとおりで、非常に参考になった。ブログはたしかに手軽さやスピードの面で時代遅れの様相を呈しているものの、ストックとして生き残る道もちゃんと残されているようだ。
たとえば自分の過去記事が何の前触れも脈絡もなくいきなり閲覧記事の上位に来ることがたびたびあるがその理由がよく分かったし、また、パソコンよりもスマホの小さな画面でご覧になる方が多いというのは、今さらだが認識を新たにした。
したがって今後の留意点は次の二点にしようと決心した。
☆ 長文を避けてなるべくセンテンスは短くして読みやすくしよう。
☆ 大きな写真(映像)の迫力で“お茶を濁そう”なんて“はしたない”考えはユメユメ持たないようにしよう(笑)。