大のお気に入りレンズである「Zeiss Distagon T*1.4/35」をようやくα7で使ってみました。
なんたってこのレンズ35mm単焦点といってもとても重い、最近のSigma Artシリーズ(手ぶれ補正あり)のf1.4レンズなどと比べてもその差は170g以上だ。私の愛機D700もそろそろD810に変えようかと思っているのだがどちらにつけても総重量1.8kgオーバーになる^^。全体が金属製とはいえ光学系に力を入れているのが分る重量である。
最近遊んでいるα7が本体480g弱でとても軽いのですが、巷の噂でマウント部分の強度が弱いとか…補強パーツが出回っているくらいなので不安感から今までなかなか付ける機会がなかった(α7IIでは剛性が高められているようだ)。
だがオールドレンズやplanar T*1.4/50などをα7で使っているとそんなにやわには感じられず、万が一歪みによる光漏れなどがあったら「α7II」に変えればいいかぐらいの気持ちが出てきた(笑)・・・付加された機能である「5軸手ぶれ補正」もピント合わせの際のフォーカス拡大時に役立ちそうだしと思えてきたのである。まあ私の場合α7では焦点距離50mmくらいまでしか使わないので手ぶれ補正はあまり必要としてはいないのですが。
そんなこんなで付けてみました...
でかいでしょ・・・そして重いのです(笑)。(総重量:α7でも約1.3kg)
期待を胸にCobbyとの散歩の際に持ち出してみました、出て来る画はお気に入りのD700の時とどのくらい違うのか楽しみですね。
まずはきれいに咲いていた白いオシロイバナを、
白い花でシベなどが掴みづらいかと思ったのですが、どうしてどうしてなかなかの写りでしたねえ。exifに数値が出ないので困るのですが、確か絞りはf4.0だったと思います(笑)。
そしてアングルを変えてもう一枚、
地面に這うように咲いている小さな花までのボケ具合もいいですね。
Cobbyも撮ってみたんですが、ちょっとアングルが悪くデフォルメされたような写真になってしまいました^^、
それでもピント面のシャープさと体から地面にかけての柔らかいボケはいいですよね(絞りf2.8だったかな)。せっかく舌から耳まで被写界深度の中に収まっているのに鼻が外れてしまいましたがこれもご愛嬌。
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※最近ピントで思うことがあって、α7でキットレンズ(SEL2870)を最近付けてみたんですが久しぶりのオートフォーカスだったので楽できるかなと思っていたら...全然逆でした(笑)。あらかた構図を決めて撮りたいものにAFポイントを置くんですが、この当たり前の行為がなぜかスムースに感じないんですよね。試しにフォーカスモードを[DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)]にしてあらかたAFで合わせおもむろにピンポイントでピントリングを回して(フォーカス面が拡大されて)正確にピントを合わせる・・・この方がしっくり来る感じです、というより最初からマニュアルフォーカスにしたいくらいでした(笑)。
最近はMFばかりの毎日だったのでほとんどAFレンズいらなくなりました。実際ファインダーにてアウトフォーカスから合焦するまでの間に色んな発見があるんですよね、アウトフォーカスでもきれいな画が撮れるとか上のCobbyではないですが被写界深度を考えると適切な絞り値はこれでいいのかとか・・・まさにマニュアルフォーカス万歳ですね(笑)。
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最後は曇りの夕暮れ時の薄明のなか撮った木の根元の苔。ピントはセミの抜け殻に行っているはずなんですが、ちょっと外しましたかね(笑)。
いつもと一緒で基本的にLightroomにてRAW現像することを前提に撮っているのでクリエィティブスタイル(ピクチャーコントロール)は彩度・コントラスト共に低めの「ニュートラル」で撮ってます(これはD700も同様)。
現像時の操作でも感じるのは同じフルサイズのD700でもやはり色の出方は随分と違うこと、センサーの違いって現像作業で感じますね。1200万画素と2400万画素の倍の違いがあるのでそれだけでも精細感が違うので、土手などできれいな光芒を撮ったりするとD700では絶対にできない「地表の建造物の緻密な描写」でその違いをびっくりするくらい感じます。そのへんは安いキットレンズ(SEL2870)でも体験しているのでセンサーの良さを感じてしまいます。
この組み合わせちょっと重いですが、やはり写りは保証付きなのでガンガン持ち出しましょうかね^^。