with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

フルサイズとAPS-C...

2019年08月05日 | 02. カメラライフ

​​やっと夏らしくなってと言いたいところだが、この暑さはやはり参りますね。でも6月のうちに梅雨が終わってしまった昨年に比べればやはり『やっと』と言っても良いのかな。​

ある意味天気が安定してきているのでこのところα7IIIとX-T2を交互に持ち出してCobbyの散歩に出ています。​α7IIIはもっぱらオールドレンズを付けてます、X-T2の方はマウントアダプターをNikon・Minolta・Pentax用の3つ用意してはいるのですがまだ十分に使い勝手を把握してない関係でもっぱら純正のXF 35mm F2R WRを付けてます。

というわけでα7IIIとX-T2、同じような散歩コースの日もありましたのでフルサイズとAPS-Cの写真を比べてみたいと思いました、まったくの同日ではないので特に花などは見栄えの違いが大きいかもですが、その点を抑えながら純粋に写りの方を見ていきたいと思います。ちなみにα7IIIの方に付けたオールドレンズは「RICOH XR RIKENON 50mm F2」です。

まずはニャンコの写真から...

α7III:開放にて

DSC04545_temple cat_2.jpg

X-T2:こちらも開放

DSCF0641_temple cat.jpg

随分と違いますね、α7IIIの方はRIKENONの開放で周辺減光がはっきりと出ているためまるでニャンコにスポットがあたっているようですし、X-T2の方はとてもクリアな写りのニャンコで背景もそれほどボケているような感じもしません。もちろん主役のニャンコまでの距離も違うので一概に比べられないのですが、さすがのRIKENONは暗めの境内の空気感まで写し取っているようですし、こうした画が自然に出てくるところがオールドですよね。一方XF 35mm F2R WRは開放からシャープな写りでキリッとしたニャンコの描写はとても気持ちよく、背景のボケ方は強くないですがしっかりと主役を引き立てていますね。「氷川神社:ニャンコの日常」的な一枚を撮りたかったので、もう半歩でも前に出て上半身アップで撮ってしまったら賽銭箱も人も大きくボケてしまうのでこの距離感はとてもいい判断だったと思います。

次はいつもの広いお庭のお宅で撮らせてもたった真赤なバラです...こちらもともに開放です。

α7III...

DSC04576_red rose.jpg

X-T2...

DSCF0651_red rose.jpg

こちらの2枚はほとんど等距離からの撮影です、やはりRIKENONのボケ方は大きいですね。花の下の葉のボケ方は注意しないといけないです、α7IIIでは少し上から覗き込むように撮ってますので花の下の茎・葉がすぐボケてます。ただし背景までの距離はそれほど違いはないので同じF2のレンズですがフルサイズのボケの方が大きいですね。

光の違いもあるので比較は難しいですが、RIKENONの花びら...良いですよねえ^^。花びら先端の微妙な明るさと影のコントラストが最高です。逆にXF 35mm F2R WRの方は花の形状がいまひとつだったのですが、なだらかにボケていく葉の表情が素敵ですね。

ただしX-T2(XF 35mm F2R WR)の方はもっと寄れますのでギリギリまで寄ると...

DSCF0384_roses.jpg

どうですか、もうすぐ下の葉までボケて見えないくらいですよね。APS-Cで35mm(換算52mm)なので寄れる強さみたいなものがありますね...感覚的には「50mmハーフマクロ」のように使えると考えた方が良いかもです。

​私の散歩はこの時期夕方が多いので逆光での遠景でも比べてみました。

α7III...

DSC03459_sunset.jpg

X-T2...

DSCF0693_evening sun.jpg

まずα7IIIでは若干ゴーストが出ていますがこういう出方は「味」の類ですかね。逆光でも描写が甘くなることはないようです、土手のたくさん生えているカラスムギの描写も精細感があり良いです。

そしてX-T2の方は基本jpegで撮っているのでシャドー部が潰れないよう(+)へ強めに露出補正を上げて撮ったものと空に露出を合わせたものと2枚撮っておいたのですが、やはりプラス補正した方は土手はしっかりと見えているんですが空が不自然に明るく飛んでしまい、空に合わせた方のシャドー部を持ち上げたほうが結果的には良好で、こちらに貼り付けたものになります...不自然さがなくこのレンズの逆光に対する強さを見せた一枚になっています。

こうして見るとそれぞれに良さがあり、使い方によって足りないものを補うこともできることもわかります。フルサイズの余裕(ボケ・ダイナミックレンジなど)をどこで活かすか、APS-Cではフルサイズの換算焦点距離では計れない描写の特性を知って活かすことができれば、そのレンズでなければできない描写が得られるということではないでしょうか。

せっかくマウントアダプターもゲットしているし早くX-T2でもオールドを使いたいのですが、まだまだ使い込まないとX-T2の良さ・弱さを理解できないかと思っています。

もう少し時間かかりそうです...


 ※ カメラ :α7III、 X-T2

   レンズ :

     RICOH XR RIKENON 50mm F2

     XF 35mm F2R WR




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