ホンダディーラへCR-Zを点検してもらっている間に、モデルチェンジしたばかりのフィット・ハイブリッドを試乗させてもらった。いつものように「試乗コースによらず、自由に乗ってきてください。」とのお言葉に甘えて、長めに試乗することにした。
今回のモデルでセレクトレバーが変更された。一言でいうとプリウスと同じようになった。これは好みが分かれるところ。私はマニュアル車のRポジションの場所にDポジションが来るのが気に食わない。実際このシフトパターンのプリウスでRに入れているつもりになって、前方の壁に激突しそうになったことがある。まあ、それでもHVらしくなったということでしょうか?
ノーマルモードのメーター表示。右サイドにHVシステムの稼働状況をグラフィック表示する。まず、乗って感心させられたのは、CVT車を運転しているような錯覚に陥ったこと。HVは7速のDCTを採用しているが、実にスムーズに変速している。感覚を研ぎ澄ませないと変速状況がわからない。なお、モーター走行時は片側3速のみを使うとサービスの人が教えてくれた。
モーター走行は、モーターとバッテリーの出力アップおかげで、入りやすくなり走行時間も長くなったことが実感できた。
さてブレーキですが、先代フィットはニャフニャした感じがしたが、この車になってしっかり感がでてきた。
Sモードにすると右側にタコメーターが出現する。CR-Zも同じだが、エンジンが威勢よく回りパワー感が伝わってくる。思いっきり加速してみたが、CR-Zよりも速い感じ。
ちなみにナビを使っていると、進行方向の矢印がでる。これはCR-Vから採用されているそうだ。
このメーターはシンプルで見やすく好感が持てるデザインだ。
試乗車は、ハイブリッド・Lパッケージ(183万円)にインターナビをつけたもの。タイヤは185/60R15を履く。JC08モードでは33.6km/Lの燃費性能。
私がエンジンを時々ぶん回して市街地走行をした結果は、12.4km/L。前に試乗した人は13.0km/L。まあ、2桁燃費は確実のようだ。
エンジンルームはこんな感じ。見た目は一見してHVとはわからない。今回のエンジンは1.5Lにアップされ、アトキンソンサイクルを採用して燃費向上を図っている。
でも、なーんちゃってアトキンソンサイクルです。バルブタイミングを遅らせて吸排気の容量を変えているとのこと。つまりアトキンソンサイクルの派生形(簡易型)であるミラーサイクルかな?
リアビューも精悍になりました。
ラゲッジスペースも十分。天井が高いのがいいですね。
後部座席の足元は若干狭く感じるが、このサイズの車ならば及第点です。
運転席も機能的で好きです。ハンドリングがいいので運転していて楽しい。これがトヨタHVとの一番の違いかな?
今、HVを買うならば迷わずこの車ですね。