Touch the Wind!

~気ままに出かける旅とグルメの記録 along the ROUTE527~

ニッカウヰスキー余市蒸留所(前編)

2015-08-09 17:00:00 | 雑感

6日小樽出張のついでに余市まで足を延ばした。もちろんNHKの朝ドラ「マッサン」の舞台となったニッカウヰスキー余市蒸留所の見学が目的だ。あらかじめガイドツアーを予約しておいた。

ゲートをくぐると、テレビでおなじみの風景が広り、乾燥棟の赤い屋根が迎えてくれた。いざ、ガイドツアー出発!パンフレットには載っていない説明がありがたい。

乾燥棟では、ピート(泥炭)で発芽した大麦を燻しながら乾燥させる。ニッカは北海道にピートがとれる自社用地を所有しているそうだが、現在はスコットランドからピートで燻した大麦を輸入しているため使っていないそうだ。

原料の二条大麦。

大麦を温水と混ぜて糖化された麦汁をろ過し、これにニッカ独自の酵母を入れて発酵させるとアルコール7%のもろみができる。
因みにろ過した麦カスは、牧場の飼料として提供しているそうです。

お馴染みのポットスチル。石炭直火蒸留を行っているのは世界でここだけ。2段蒸留ですることで63%の原酒ができます。6基のポットスチルを使用して蒸留していますが、もう1つ小ぶりなポットスチル(不使用)が置いてあります。これは、創業当時のもの。
温度などの自然条件が影響するので、蒸留は春と秋に行うそうです。そんなわけで今はメンテナンス期間とか。一番奥に新品ピカピカのポットスチルが置かれてました。10年くらいで更新するのでタイミングが良かったようです。

案内をしてくれたツアーガイドさん。「石炭は国内炭ですか?」との質問に「今は海外炭で、にロシアのものを使っています」と教えてもらいました。
それから、蒸留所では20人でウヰスキー造りとメンテナンスをしているそうです。意外と少人数なのにビックリ!

樽の一号貯蔵庫。約4万坪の敷地の大部分を貯蔵庫が占めているそうです。これが20数棟。1棟当たり100樽貯蔵でき、1樽にはボトル500本分の原酒が入っているそうです。

樽は輸入材のホワイトークを使い自社で製作しているそうです。ここは、見学用に開放しているため空の樽が置いてあります。
これで、ウイスキーの製造施設全般の見学が終わり、ウヰスキー博物館と試飲に向かいます。(続)

コメント
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