北朝鮮対策に重心を移せ
2017年4月4日
日本の駐韓大使と釜山総領事が3か月の一時帰国を経て、帰任することになりました。慰安婦問題をこじらせる韓国側への対抗措置のつもりでした。何をしでかすか分からない北朝鮮の動きを見ていますと、北対策が最重要、最優先の外交課題です。今朝の新聞には、早速「少女像撤去を要請へ」とあります。慰安婦像の撤去は二の次、三の次の扱いでいいのです。
誤解のないように申し上げますと、2015年12月の慰安婦問題に関する日韓合意は、両国政府が懸命な交渉の結果、たどり着いた努力の結果であり、「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する」との理解です。それなのに両国関係をこじらせているのは、韓国国民の反日感情、毅然とした措置をとらない韓国政府の側に責任があります。
ソウルの大使館前の慰安婦像の撤去について、「適切に解決される」という理解だったのに、そういう進展はありませんでした。それどころか釜山の総領事館前に新たな慰安婦像が設置され、それに抗議して駐韓日本大使の一時帰国という措置にでたのです。国際合意の重みをなんとも感じない国民感情、優柔不断な韓国政府には困り果てます。
対韓政策の優先順位を決めよう
ではどうしたらよいのか。残念ながら、慰安婦像、少女像の撤去は、対韓外交政策における優先順位を下げることです。撤去の要求はそのままにしておき、「慰安婦像を撤去しなければ、日本は一歩も退かないぞ」、という強硬姿勢はしばらく控えるのがいいのではないでしょうか。
日韓関係のトゲとして、慰安婦像問題がシンボル化しています。シンボルを巡って不毛の対立を続けています。そうさせたのは韓国側にあるにせよ、日本側の論調も、厳しい韓国批判が目立ち、それが韓国側に跳ね返って、国民感情がさらにこじれるということの繰り返しです。5月の大統領選挙では「共に民主党」の文在寅氏が優勢で、強硬な反日派、北朝鮮寄り(親北)とされます。日韓合意については、交渉を促していくと、訴えています。両国関係がこじれる可能性があります。
アジアに日本、韓国の二国しかなければ、日韓両国がずっとにらみ合っていても、構いません。北朝鮮の金正恩政権が暗殺や処刑、粛清を繰り返し、核ミサイルの開発・実験にまい進しています。とても正気とは思えない人物ですから、脅しだけのつもりで核ミサイルを開発していると、考えるのは甘いでしょう。いつ、どこで暴走するか分からない国です。暴発したら、最大の標的、被害者は恐らく日本でしょう。にらみ合うべきは日韓ではなく、北朝鮮に対してです。
批判ばかりでなく建設的な議論を
文氏が大統領になって、日韓合意が無効、再交渉という態度をとってきたらどうしますかね。たった2年前の国際合意を白紙にしようなんて無茶な話です。日本国内では「そんような要求に応じられない。はねつけるべきだ」という主張も高まるでしょう。日本も相手が韓国となると高飛車になり、「ひどい国で、日韓関係をまとめて行こうなんていう気持ちはない」との指摘が多く登場することでしょう。そんな分かり切った話はこれくらいにして、「どうしたら北朝鮮対策を協力して推進できるか」という議論をもっと聞きたいですね。
日米韓が北朝鮮対策を念頭においた協力の枠組みを構築し、韓国の反日感情が突出しないよう抑え込む。韓国だって経済不振、財閥の弊害除去など、経済面でやるべきことは多く、日本が協力する余地はあります。「健全な日韓関係の構築がいかに無理か」、「韓国はいかにだめな国か」という議論から卒業したいですね。
北朝鮮に対して制裁を行っているわけですから、韓国に対しても同様に制裁を行うべきでしょう。
韓国は慰安婦問題だげてなく、その他の色々な問題でも、国同士の取り決めを守らないという状態が幾度も繰り返されていますから、遥か以前から、正常な国として扱うべきではなかったと思います。
そんな国に対しては、制裁を行うしかないでしょう。
それで関係が壊れるなら、壊すしかないでしょう、
生半可な妥協が延々と問題を再発させる結果となっているだけでしょう。
世間では、あちこちで「反日」という言葉が使われていますが、漠然とした感情的な言葉ではなく、「反日」という定義を行って、それに従って制裁を科すという事を行わないと問題は解消しないでしょう。
たとえば、「反日」という行為を「国家の意思で、日本・日本人に関する情報・言論活動・文化活動等を意図的に制限する行為」とでも定義して、韓国・北朝鮮あたりをとりあえず「反日国家」として認定し、制裁を科すという秩序だった手順が必要だと思います。
たとえば、「慰安婦問題」、「日本統治時代の歴史関連問題」などに関して、言論の自由が確保され、色々な意見の本などが出版が自由にできるようにならない限りは、制裁を解除しないという事を行えばよいと思います。
具体的な制裁としては、韓国の文化関連商品(音楽、映画、本、ソフト、etc)の輸入禁止など(貿易等の法律的な問題の有無はわかりませんが、一つの具体的な可能性です)。
覚悟を決めて、争う事も必要だと思います。
日韓関係はよくなる必要も、メリットもありません。
経済的関係は日本がないと韓国経済が成り立たない、韓国の方が苦しい立場で
日本とすると、中国アセアンに供給先を変えるだけの関係ですから。
できるだけ関係を極小化していく方向が正しいのです。
もちろん喫緊の課題は北朝鮮の核問題ですが、日米が主導的に連携して事に当たっていて
半島専門家は、もし米国が北を攻撃する場合には韓国には通達しないで行うといいます。
過去クリントン時代に、北爆実施寸前までいったが、韓国大統領の懇願で中止になった経緯があり
下手に話しすると、攻撃の妨害がされる恐れがある事
また北中への情報漏洩の恐れがあると踏んで、米国は無通達で行くとみています。
(実際、最近の報道で韓国から米韓の北攻撃作戦の情報漏洩があったとありました)
だから日本はともかく、米国も媚中従北を進める韓国をいぶかしげに見ており
必ずしも、関係を密にする意味が弱く、むしろ冷静に距離を取る姿勢の方が重要です。
今回、大使帰任を韓国では「我々の対日強硬政策に日本が屈服したのだ」と解釈して
韓国の勝利だとみています。
(実際には邦人保護が一番でしょうけど)
今後、慰安婦でさらに折れることは許されず、もっと強硬な意見が出ることになるでしょう。
たとえば、韓国では慰安婦がカードとして使えなくなったことで
軍艦島の朝鮮人強制労働がカードとして持ち上がり、映画が作られてます。
こちらの方は当時の生活を知る人が日本に多数存在していて、怒ってますが
韓国の歴史はすべてが捏造といってもよい位で、止まりません。
ソメイヨシノですら、韓国にあったものを日本統治時代に奪われたものだと言い出してますから。
韓国に対して宥和的な姿勢を取ることは、個人の自由ですけど
それ以上に、際限のない韓国の半日プロパガンダに対してどうすればいいのかは
宥和派は真剣に考えてほしいし、適切な批判をする勇気を持ってほしいものです。