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時間を取って図書館に行ってみよう

2018年01月28日 | コンサルティング

インターネットが急速に普及し、あらゆる情報は簡単に入手できるようになりました。それに伴って紙媒体である新聞や本は年々発行部数が減っています。地方では町の小さな書店が消え、公共図書館も自治体のコスト削減の対象になっています。インターネット発祥の地・アメリカでは十年以上前からすでに図書館不要論が広がってきているそうです。

日本ではどうかといえば、公共図書館は「話題の新刊を無料で読みたい」という住民ニーズ(?)に応えることで生き残りを図っているかのようです。実際、人気の本を借りようとすると200~300人待ちはざらで、手に入るまで2年以上かかります。こうした公共図書館の「話題の本の無料貸し出し」対して、出版社から「(一部の新刊に限って)1年間の貸し出し猶予を求める」という声が上がりました。本来は共存共栄のはずの図書館と出版社が一種の生存競争を繰り広げているわけです。

図書館の未来がどうなっていくのか、どうあるべきかは、私にはわかりません。

ただ、子供の頃の私にとって図書館はとても不思議な場所でした。独特のにおい、難しい漢字の背表紙、外国の文字、聞いたことのない言葉、面白そうな表紙の絵、そんなたくさんの本がぎっしりと詰まった本棚がいくつも立ち並び、未知の世界のように広がっていました。

もしあなたが小さい頃、一度でもそんな不思議な気持ちになったことがことがあったとしたら、今度時間を取って図書館に行ってみてください。

そして背表紙を眺めながらゆっくり、ゆっくり、歩いてみてください。

私たちの子供や孫、そのずっと後の子孫たちにも、同じような不思議さを感じてほしいときっと思うはずです。

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