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ほんとうに大切にしたい会社:リーバイス

2013年07月23日 | コンサルティング

 

photo by Ludovic Glucksman 

リーバイスといえばジーンズの歴史そのものというイメージがあります。世界110カ国以上に販売網を持ち1万人以上の従業員をかかえる大企業でもあります。

そのリーバイスのホームページに次のような一文があります。

 Levi Strauss & Co. is privately held by the descendants of the family of Levi Strauss. Shares of company stock are not publicly traded.

そう、リーバイスは非上場なのです。

実はリーバイスは1992年までアメリカの証券市場で上場していました。ところがあることをきっかけに自ら上場を止めてしまいます。

それは、海外の契約工場で就労年齢に達しない児童労働の実態が明らかになったことです。この時リーバイスは「現地に学校を作り、子供達を通わせて、就労年齢に達してから再雇用する」という方針を打ち出しました。

当然、株主は猛反発しました。「途上国に学校を建てる金があるなら、株主に還元しろ!」というわけです。株主資本主義国アメリカ、いや日本においても当然過ぎるほど当然の反応といえます。

こうした株主たちの非難に対してリーバイスの創業家がとった行動は、フェアトレードを追求する経営を貫くためMBO(株の買取)を行い、上場を廃止してしまったのです。

実に骨のある会社です。

すばらしい経営理念やビジョンを掲げる会社は多いですが、リーバイスのように理念を行動に移す会社こそほんとうに大切にしたいものだと思います。

(参考)

http://www.levistrauss.com/  
http://en.wikipedia.org/wiki/Levi_Strauss
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9

(人材育成社)

 


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