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ストレッチ

2013年08月06日 | コンサルティング

 毎日暑い日が続いていますね。予報では今週末は再び猛暑とか。毎日こんなに暑いと、体を動かすのも億劫になります。

普段は駅の階段を使っているのに、この季節はあまりの暑さに、ついつい自分に甘くなりエスカレーターに乗ってしまいます。

しかし、筋生理学者の谷本道哉さんによると、夏の間に体を動かさない生活を続けると、秋までに筋力が大きく低下してしまう恐れがあるのだそうです。

筋肉は増強するのには時間がかかりますが、低下するのはあっという間だということですね。

 このように簡単にはつかない筋肉ですが、日々のトレーニングで「エイッ」などの掛け声をかけて行うと、筋力発揮が増大するのだそうです。掛け声をかけることで、ノルアドレナリンが働き、自然に強い力が出ることにつながるようで、掛け声と筋力の間には因果関係があるのだそうです。

テニスプレイヤーのシャラポワ選手が試合でサーブを打つ時など、雄叫びをあげているのにも理由があることがわかりますね。

 ところで、筋肉と言うと思い浮かぶ「ストレッチ」(英: stretching)です。これは1960年頃にアメリカで発表されたスポーツ科学の論文の中で使われ始め、1970年代後半より急速に広がった概念とのこと。体のある筋肉を良好な状態にする目的で、その筋肉を引っ張って伸ばすことを言います。筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げるほかにも、体にいろいろなメリットをもたらすのだそうです。(写真はウィキペディアより)

 では、人材育成における「ストレッチ」と言うと、どういうことになるでしょうか。

必ず思い浮かぶ理論に、エドワード・L・デシ(アメリカの心理学者)の「内発的動機づけ」があります。

この内発的動機付けとは、その人にとっての達成感や充実感など、内的な要因に基づくもので、それを生じさせる要因の一つは、「有能感」だと言われています。「有能感」とは、自分が努力したことで物事が達成できたと感じることです。

つまり、目標達成による満足感が有能感を生みだすのですが、これは達成可能な目標を与えることによって生まれるものです。目標が高すぎると達成が困難に感じられて、はなからやる気が出てきません。

逆に目標が低すぎると、達成は当然のこととなって、あまり達成感(=有能感)は得られないこととなります。

努力をすれば何とか達成が可能な目標、つまりストレッチ目標があると、私たちは頑張ろうという気持ちが湧いてくるのですね。

 日々のストレッチのように、ちょっと痛くて、でも、ちょっと気持ちのいい目標を自ら掲げられることができれば、私たちの筋力、そしてやる気もアップしていくのだと思います。

 さて、では皆さんにとってのストレッチ目標は何ですか?

 (人材育成社)


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