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貴乃花

2010/2/1 14:20 NHKニュース速報
 貴乃花親方 理事に当選 日本相撲協会理事選挙

 予想だにしていなかったので、このメールを読んだ時は思わず鳥肌がたった。
「すごい!」
驚いたのは、7票しか集まらないという下馬評に反して、貴乃花が10票も獲得したことだ。すなわち3人もの「造反者」が出たことになる。ガチガチの出来レースと見られていたものの、立会人が記入場所から10メートル以上離れたところで投票を見守ったり、投票用紙は立候補者の名前の上に「〇」をつける方法に改善されたりしたため、協会改革を望む若手評議員らが、思い切って貴乃花に投票できた結果だろう。これまでの理事選と比べかなりクリーンなイメージが打ち出されただけでも、この結果は相撲協会にとっては良かったように思う。


 理事選後の記者会見では、
「評議員の親方たちに、選んでいただいて重圧を感じております。武蔵川理事長の下、与えられた職責を全うしていきたいと思います」
と神妙な面持ちで語ったと言われるが、折しも横綱朝青龍の暴行騒動問題で揺れる大相撲の現状を鑑みれば、身も引き締まる思いであるのは当然だとも言えよう。
 しかし、朝青龍の傍若無人さが報道されるたびに、またあの朝潮の間抜け面を拝まねばならないのかと思って、暗澹たる気持ちになる。朝青龍が横綱にふさわしい器かどうかなどを云々するよりも、今日の朝青龍を作り上げてしまった親方・朝潮を論難すべきではないだろうか。理事会は朝青龍の問題に関する調査委員会の設置も決定したというが、朝青龍から暴行を受けた被害男性との間で示談が成立したとの同意書を提出するとしていた、朝潮は理事会に姿を現さなかったという。いったい彼は事の重大さを本当に分かっているだろうか。朝青龍が何か問題を起こすたびに相撲協会の対応の手ぬるさがやり玉に挙がり、相撲ファンがどんどん少なくなっていることをどうして憂慮しないのだろう。あまりに感覚が鈍すぎる。朝青龍ともども角界から引退するよう勧告できないものだろうか・・。

 再任された武蔵川理事長は「不祥事が続いた。起きてはいけないことが起きて、協会として責任を感じている」と語ったそうだが、親方の指示による弟子暴行致死事件、大麻吸引事件など、負のイメージが払拭されないうちに、またぞろ朝青龍の暴行事件、もう相撲を見る気など失せてしまいそうだ。
 そんなときに降って湧いたような貴乃花の理事当選、武蔵川理事長は「新しい風が理事会に入った」と期待しているようだが、それはいささかなりとも相撲を愛する者には共通の思いではないだろうか。
 ただ、問題なのは、貴乃花がこれから相撲協会をどう改革していきたいのかが、まだはっきりしていないことだ。初場所中日にNHKの相撲解説としてゲスト出演したのを見ていたが、落ち着いた語り口をしようと意識するあまり、(女子アナだった奥さんからの薫陶なのかな・・)発言内容がイマイチ不明瞭で、残念ながら何が言いたいのかはっきり伝わってこなかった。彼の言葉からは熱意があまり感じられず、どことなく人間味が薄いと思ってしまうのは私だけだろうか・・。

 私は元来相撲ファンだが、昨今はあまりに土俵外のトラブルが多すぎる。貴乃花の理事当選が相撲協会の体質改善への引き金となってくれればいいのだが・・。
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