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くっきり

 1月28日に「職人技?」と題して、折れた眼鏡のフレームを修理したことを記事にしたが、残念ながら素人技でしかなかった・・、また折れてしまったのだ。接着剤でうまく繋がったと思っていた箇所が剥がれてしまったのだから、前と同じように接着剤でひっつければいいやと思ったのだが、2度目になるとやはり馴れが生じてしまったのか、ふとした瞬間にフレームに付けた瞬間接着剤がレンズに垂れてしまった。「あっ!」と慌てて拭いたののの、さすが瞬間接着剤、レンズに跡が残ってしまった・・。こうなったらもうどうしようもない、下手に削ってもレンズを傷つけるだけだろうから、諦めるしかないだろう。折角修理したのにもうこれが限界なのだろう・・。
 それが金曜日の夜のこと。土曜は一日塾なので、眼鏡を買いに行っている暇などなかった。塾の授業は老眼鏡があるから大丈夫だが、車の運転は裸眼でいくしかなく、かなり見づらかった。いつもの何倍も注意して、なんとか乗り越えられたが、さすがにこれ以上眼鏡なしでは辛い。そこで日曜日、塾が終わるとすぐに眼鏡を買いに行った。
 安売りをしているメガネ屋に行こうかな、とも思ったが、普段かける眼鏡はやはりきちんと視力検査をしてくれるメガネ屋に行った方がいいのではないか、と思いなおして、少々値が張るのは我慢することにした。で、出かけたのは名古屋地区では老舗のキクチメガネ、壊れた眼鏡もそこで買ったものだった。
 
 思った通り、懇切丁寧に視力検査をしてくれた、もういいよ、と言いたくなったくらいに・・。だが、そのおかげで自分の目について知らなかったことをいくつか教えてもらった。まず1つが、乱視が入っているとのこと。「乱視だとどうなるんですか?」と尋ねたところ、「物がずれて二重に見えます」と担当してくれた初老の店員さんが教えてくれた。自分ではまるで意識したことはなかったが、そう言われてみれば普段からそんなことがあったような気がした。「記録を見ると以前にも乱視気味だったようですが、乱視の度合いは進んだようですね」と言われても、どうしたらいいのか分からず「はあ・・」と答えるしかなかったが・・。
 視力は右目が0.1、左目が0.2なのだそうだ。そんなに悪いとは思っていなかっただけにちょっとびっくりした。明るい時はさほど苦にはならないが、暗くなると途端に視力が悪いのを実感するので、視力がそれくらいであっても当たり前なのかもしれないとは思うが、いつの間にこんなに悪くなったのだろうと、不思議に思った。
 それと、私は右目が「利き目」なのだそうだ。検査の途中で、右目で見るよりも左目で見た方が明るく感じたので、「何故?」と店員さんに尋ねてみたところ、「右目が利き目だからです」と、当然だと言わんばかりの口ぶりで教えてくれた。「その理由は?」と聞き直したい気もしたが、話が長くなっても面倒なので我慢した。
 
 そんなこんなで出来上がった眼鏡がこれだ。 


 遠近両用の眼鏡にすると、レンズの幅が広くなくちゃいけないようだが、この眼鏡は近視用のレンズを入れるだけなので、細くてもよかった。かけてみて一番お利口そうに見えるフレームにしたつもりだが、派手でも地味でもなく、ちょうどいい感じのデザインだと思う。
 この眼鏡をかけて色んなものがくっきり見えるのには驚いた。この眼鏡と比べれば、今までの眼鏡のレンズがどれだけくすんでいたのかがよく分かった。メガネ店で聞いたところによると、壊れた眼鏡は10年ほど前に買ったものだそうなので、レンズも相当傷がつき、曇っていたのだろう。中でも一番びっくりしたのは、テレビを見た時だ。地デジがきれいに見えるのにはだいぶ慣れてきたが、昨日新しい眼鏡をかけて見た地デジ放送は、今までとは比べ物にならないほどクリアな画面で、驚くほど鮮明だった。「すごい!!無茶苦茶きれいだ!!」思わず声を張り上げてしまったほどだった。
 
 「見えすぎちゃって困るの~~」などというCMソングがはるか昔に流行ったが、本当に見えすぎて困っちゃうほどの眼鏡だ。というよりも、今までよくあんなに薄汚い眼鏡で我慢が出来たものだと、逆に感心してしまった・・。
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