じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

三浦しをん「ペーパークラフト」

2022-09-12 16:07:40 | Weblog

★ 残暑が厳しい。敬老の日が近いので、町内会からの長寿祝いの粗品(商品券)を配る。70歳から始まって、99歳まで、ご高齢の方に商品券を配るのだが、昨今高齢化率は高まるばかり。それに反比例して、お祝いの額は減る一方。粗品を配りながら「昔はもっと多かったのにねぇ」と愚痴を聞く。

★ さて、今日は三浦しをんさんの「きみはポラリス」(新潮文庫)から、「ペーパークラフト」を読んだ。

★ 結婚して5年の夫婦。息子も2歳になり、夫は仕事に妻は家事と子育てに忙しい。いつしか夫婦関係も冷えているのに気づく。そんなとき、夫の高校時代の後輩という男と出会う。夫とは15年ぶりの偶然の再会だという。

★ 彼の仕事はペーパークラフトをつくること。といってもそれだけでは食っていけないのでいろいろと仕事をしているとか。息子にペーパークラフトをつくってくれたりと、だんだん親しくなっていった。ところが、彼はある思惑があって、夫に近づいたのだという。

★ 夫婦といっても所詮は他人。長く一緒に暮らすのはなかなか難しいようだ。妻の日常の閉塞感がひしひしと伝わってくる。夫はどこかで羽目を外しているようだが。

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