★ 台風に備えて数年ぶりにシャッターを下ろすと、どの鳥の仕業か、シャッターがゴミ(鳥がコツコツと巣づくりのために集めたのであろう小枝や苔や土)だらけで、部屋中に埃が舞う大惨事となった(笑)。
★ 昨夜観た「鎌倉殿の13人」、イケメンの畠山氏が討たれた。平氏を倒したはよいものの新政権は、殺すか殺されるかの権力争い。親兄弟も関係ない、まさに「仁義なき戦い」だ。筋を通す人間が討たれる。権力の座にあるものにとって、甘い汁になびかない人間は恐ろしいようだ。
★ 現代の日本でも内閣支持率が急降下。影の薄い首相の後継を巡り、権力闘争の予兆を感じる。統一地方選前後にひと波乱か。
★ さて、今日は「山田詠美編 せつない話」(光文社文庫)から、吉行淳之介さんの「手品師」を読んだ。小説家の倉田はふと立ち寄ったバーで若い男に声をかけらえる。倉田の作品のファンだというが、プライベートな時間に仕事の話は面倒だ。店を出ようとしたところ、その男、自分は手品師で、手品を披露したいという。
★ 無下にもできず、後日彼の手品を見ることに。手品はそれなりにうまかったが、強引に近づいてくる男を倉田は疎ましく思う。男は最後に大仕掛けな手品を見てほしいというが・・・。
★ 男は彼自身が認めるように、他人との関り方が下手で、自意識が強いだけにそれが苦しみとなっているようだ。性に関しても欲望はあるのに、一線を越えられないでいる。若い頃によくありがちなことだが。
★ 倉田も過去の自分を振り返っているようだ。