じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「チルソクの夏」を観る

2010-08-22 04:44:02 | Weblog
★ 佐々部清監督「チルソクの夏」を観た。

★ 素晴らしい純愛映画に仕上がっている。感動した。

★ 冒頭は2003年の陸上競技大会。そこから1977年の陸上競技大会を回想するという形式をとっている。チルソクとは韓国語で七夕のこと。1年後に再会を約束した高校生男女の淡い恋。そして彼らを取り囲む人々の葛藤を描いている。

★ 民族問題などシリアスなテーマを正面から扱っているが、元気いい女子高校生4人をうまく配して、時にはシリアスに、時にはコミカルに、時には友情にホロリとさせ、そして最後はホッと温かい気持ちになる。

★ 「スウィングガール」で主演を演じる前のあどけない上野樹里さんが観られる点でも歴史的遺産だ。

★ 当時の懐かしい歌謡曲。特に「なごり雪」が実に効果的に使われている。

★ 観終わってもう一度観たくなるような、素晴らしい映画だと思う。
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「カティンの森」

2010-08-21 16:31:47 | Weblog
★ なんとも気の重くなる映画だった。何回見ても途中で寝てしまう。断片的なつぎはぎでなんとか見終えた。

★ 第二次世界大戦下のポーランド。西からはドイツ、東からはソ連が侵攻し、国家が消滅してしまう。やがて戦況はソ連有利に傾いていく。

★ そんな中、ソ連が捕虜としたポーランドの将校1万人余をカティンの森近くで虐殺するという事件が起こった。この映画は銃殺される将校と彼らを取り囲む家族を描いたものだ。

★ なぜ、ソ連は将校たちを虐殺する必要があったのか。軍の将校たちは戦後のポーランドを担う人々だったに違いない。ソ連はポーランドを掌握するために彼らにとって危険分子になりかねない将校たちが恐ろしかったのであろう。

★ それにしても、人はどうしてこれほどまで残虐になれるのか。どうしてこれほどまで簡単に人を殺せるのか。もはや感覚がマヒしてしまっているのか。

★ 「お国のため」とか「戦争だから」というフレーズは人々の良心をマヒさせる常套句だ。作戦に関与した人々も、命令だからと自分を納得させ、冷淡になれたのだろうか。

★ 共産主義やファシズムを糾弾するだけでは生ぬるい。ヒトラーやスターリンの異常性のせいにするだけでは物足りない。人間の奥底にある残虐性を何とかしなければ、悲劇はまた繰り返されるかもしれない。
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権力闘争

2010-08-21 11:43:06 | Weblog
★ 民主党は代表選を前に権力闘争の様相だ。

★ 政策論ではなくて、小沢か反小沢かで対立している点が醜い。好き嫌いや猟官が選択軸か。ガタガタ言わずに分裂してしまえばよいのに。

★ 小沢勢力が代表選に勝てば、また大連立の話が浮上する。かつての自自連立時代、自民党が主導で自由党がサポートと言う形だったが、今回連立すれば立場は逆転だね。

★ 自民党の中に小沢アレルギーもあろうが政権がちらつくと、そんなことはどこ吹く風だろうね。かつて自社政権も実現させたのだから、なんでもありだ。

★ 反小沢民主党は「みんなの党」と組んで捲土重来か。小沢党+自民党連合軍対反小沢党+みんなの党連合軍。この構図の方がわかりやすい。

★ そもそも小沢党+自民党って昔の自民党だね。
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不景気の中の売れ筋

2010-08-20 22:11:19 | Weblog
★ 米からパンを作る機械に注文が殺到し発売を延期すると言う。「カップヌードルごはん」も売れすぎて販売中止とか。不景気の時代にうれしい悲鳴だね。

★ 先日は東京のラーメン屋さんでお客が集まり過ぎて近所からの苦情が絶えず、遂に閉店すると言うニュースもあった。

★ うちの塾も入塾希望者が殺到し、お断りする事態になりたいものだ。

★ ただ、ブームはあっという間に去ってしまうから、やっぱり細く長くが良いのかね。
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「575」と「戦メリ」

2010-08-20 20:45:21 | Weblog
★ パフュームの「575」を聴いて何か懐かしいものを感じた。そう、坂本龍一氏の「戦場のメリークリスマス」と似ている気がする。

★ そう思って早速検索をかけたら、誰かが両曲をコラボしているではないか。それがまた実にぴったりあっている。

★ 同じような思いの人がいて良かった。
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「アメリカン・ビューティ」を観た

2010-08-17 23:11:18 | Weblog
★ 「アメリカン・ビューティ」を観た。と言っても、3回目になるだろうか。

★ 表面的に見れば家族の崩壊と中年男の再生の話だが、深く見れば底なし沼のような映画だ。シリアスなテーマをコミカルに描いているところがすごい。

★ 「セックス・アンド・ザ・シティ」にも通じるものがあるのだろうか。

★ 映像美としては赤が印象的に使われている。少女たちのみずみずしさは絶品だ。さすがに中年男を魅了するはずだ。

★ 「あらゆるものに美は存在する。それを感じ取れるかどうかだ」と訴えかけているようにも思う。

★ 黒澤明監督の「生きる」も思い起こす。主人公が死を前にして、「生きること」を取り戻した映画だ。

★ 「アメリカンビューティ」の主人公も娘の同級生に魅かれると言った意表を突くきっかけで、再生への道を歩みだす。そしてそれはきわどい綱渡りをしていた偽装家族を一気に破綻させる。静止画像に埋められていたキャラクターがそれぞれ人格を持って動き出したようだ。

★ 不純な(本人にとっては至って純な)動機から始まった主人公の自分探しは、再生を自覚した瞬間に「死」を迎えると言う皮肉な結末で終わる。「人生はそんなものさ」とか、「ドラマだから」という思いも込み上げてくるが、「死」が救いであるようにも感じる。

★ フランス映画のような理屈っぽさはないが、噛めば噛むほど味が出るスルメのような映画だと思った。
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「沈まぬ太陽」を観た

2010-08-17 10:21:25 | Weblog
★ 「沈まぬ太陽」を観た。言うまでもなく日本航空を舞台とした作品である。

★ 日航機事故、その背景にある日航の経営体質。かつて労働組合で共に戦った2人の人物を対比させながら、企業のあり方、企業人のあり方を問うている。

★ 導入部分の日航機事故はリアルな再現を試みている。ダッチロールの中で男性が遺書を書く場面があった。現実にある遺書の再現だが心打たれる。大阪に1人で旅立つ少年の姿。彼の前に立ちはだかる運命を誰が予想したであろうか。

★ 現実の事故の模様なもっと凄惨であったはずだ。その描写は極めて抑制されたものになっている。今なお残る傷跡への配慮だろうか。

★ それにしても利権に群がる人々の姿には辟易する。これが親方日の丸企業の姿なのであろう。政治家、官僚、企業経営者の癒着ぶりは目に余る。そうした人々にも言い分はあろうが、日航のその後を見れば、寄生虫がついに宿主を食いつくしたということだろう。

★ 中曽根氏、後藤田氏、金丸氏、三塚氏など当時の政界の人々もモデルとされている。瀬島氏の演技には鬼気迫るものを感じた。

★ 日航が破綻し、日航の利権に巣食った人々の誰が責任ととったのだろうか。日航は一企業ではあるが、その体質は昔の日本の軍隊、政治組織と何も変わっていないように思えた。 
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節約ブーム

2010-08-16 21:28:32 | Weblog
★ GDPの伸びが鈍化し、景気の先行きが不透明になってきたそうだ。

★ 景気変動は資本主義の宿命だが、高度経済成長を経験した世代にとっては、将来について大きな不安を感じる。

★ この2、30年間で大量生産大量消費から省エネ、エコ、節約と急激な進路変更だ。「もったいない」のスローガンやモノを大切にすることは良いことだが、それならそれで人々の意識や社会体制を変えていかなければいけない。

★ 社会の構造は大量消費時代のままで、現実は節約ブームというギャップが多くの問題を起こしているように思う。もし江戸時代後半ぐらいの生活レベルなら、今の生産高で十分お釣りがくるであろう。ここは国民の覚悟が問われる。

★ 今の日本は人口が多すぎるし、都市に集中し過ぎている。企業はコストの削減を人件費の削減で実現している。雇用はますます減るであろう。工業化時代の産業構造のままではやっていけない。労働者が過剰になり、その価値は下がっていく。さればとてワーキングシェアをする動きもない。

★ アメリカやヨーロッパは景気の回復、雇用の創出を輸出に求めるようになってきた。

★ 最大の市場は中国を中心とするアジアであろう。輸出にとってドル安、ユーロ安は願ってもないことだ。円高を抑制するために協調して市場介入などしてくれない。どこの国も自国の生き残りで必死なのだ。

★ であるなら、加工貿易によって発展してきた日本も、生き残りをかけてしっかり戦略をたて見直さねばならないだろう。

★ 日本は先進国と言う地位にあぐらをかいていた。うぬぼれている間に、韓国も中国もアセアン諸国も着々と成長路線を築いてきている。

★ 金融、運輸、ものづくり、軍事など世界で生き残るにはいくつかの選択肢がある。日本は国をあげて早急に進路を決める必要があろう。

★ そう考えると、もはや猶予はなく、強い政府が必要だと思えてきた。
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「シンドラーのリスト」

2010-08-14 03:15:09 | Weblog
★ スピルバーグ監督「シンドラーのリスト」を観た。今回で何度目だろうか。何度見ても考えさせられる映画だ。

★ 映画の最後、虐殺されたユダヤ人の数は600万人だと報告される。

★ シンドラーが私財を投じて(この私財はユダヤ人を低賃金で使うことによって得られたとも言えるが)救えたユダヤ人は1100人。一握りには違いないが、ナチスが絶対的な存在であった時代に国家の政策に逆らう危険を冒す勇気には感心する。

★ 何がシンドラーの心を動かしたのだろうか。

★ 映画の中では赤い服の少女が象徴的に使われている。「戦争は人間の悪い面を際立たせる」とシンドラーは語っていたが、赤い服の少女は彼のせめてもの良心だったのかも知れない。

★ やがて死を迎えるであろう少女を前にして全く無力である自分自身への憤りだったのかもしれない。

★ 気分次第で、ユダヤ人を狙い撃ちする収容所の所長。「神」の心境を味わっているのだろうか。パワーをめぐるシンドラーとの対話は興味深い。シンドラーと収容所所長、この2人は人間の二面性を表しているのかも知れない。

★ 戦争の名のもとに非人道的な行為が許される時代。相互監視の恐怖政治。小さな流れの集積がいつしか引き返すことのできない大きな流れとなってしまうようだ。悲劇を繰り返さないように用心深くし過ぎることはない。
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ドラマ「恋人よ」

2010-08-13 22:35:24 | Weblog
★ あてどなく動画を観た。

★ 「アメイジンググレース」→ヘイリー→ケルティック・ウーマン→セリーヌ・ディオン→「タイタニックのテーマ」→「To Love You More」→ドラマ「恋人よ」

★ ドラマ「恋人よ」とは懐かしい。

★ 今から15年も前に作品なのに、最後のシーンは忘れられない。「To Love You More」を背景にこれでもかと言うほどの空撮。そして亡くなった主人公の手紙の朗読。ここまでくるともう涙が止まりません。

★ 原作&脚本の野沢さんは残念ながら亡くなられたが、この作品はいつまでも生き残るように思う。

★ エンディングと言えば、「愛と死」と「ある愛の詩」が心に残っている。また観たくなってきた。
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