★ 近隣の中学校でコロナ感染があったとかで、3年生は学年閉鎖。午前中に全員帰宅させられたらしい。塾としても対応せずにはおられず、今日の中学3年生の授業はすべてキャンセル。
★ 少し時間ができたので、「心に残る物語 日本秀作選 浅田次郎編」(文春文庫)から芥川龍之介の「疑惑」を読んだ。短いけれど、なかなか重い作品だった。
★ 実践倫理学の講義をするため岐阜県に招かれた主人公。毎度の接待に辟易していたのでその旨伝えると、旅館ではなくある素封家の別荘を用意してくれた。講義もいよいよ終盤となり、宿舎でくつろいでいたところ、そっと40がらみの男が訪ねてきた。自分の身の上話を聞いてくれという。
★ 突然の来訪で読書の楽しみを妨げられ、いささか気分を害した主人公だったが、結局男の話を聞くことに。この告白が重い。
★ 明治24年、濃尾地震が起こった際、男は妻と共に被災した。妻は家屋の下敷きになりもだえ苦しんでいた。助けようとしたがどうしようもない。そこへ火の手が迫ってきた。この時、男のとった行動が、彼のトラウマとなっている。
★ この妻、何か障がいがあったようで(「以下82行省略」とあるので詳しくはわからないが)、これが自らの行動の理由になったのではという疑惑が男を苦しめる。
★ 最初は映画「ステキな金縛り」のようだったが、読むにつれ深みにはまっていくようだ。内容も深いが、とにかく芥川の文章がうまい。
★ 近隣の中学校は保健所の調査の結果、濃厚接触者はおらず、明日から平常通りの授業とのこと。まずは一安心。
★ 少し時間ができたので、「心に残る物語 日本秀作選 浅田次郎編」(文春文庫)から芥川龍之介の「疑惑」を読んだ。短いけれど、なかなか重い作品だった。
★ 実践倫理学の講義をするため岐阜県に招かれた主人公。毎度の接待に辟易していたのでその旨伝えると、旅館ではなくある素封家の別荘を用意してくれた。講義もいよいよ終盤となり、宿舎でくつろいでいたところ、そっと40がらみの男が訪ねてきた。自分の身の上話を聞いてくれという。
★ 突然の来訪で読書の楽しみを妨げられ、いささか気分を害した主人公だったが、結局男の話を聞くことに。この告白が重い。
★ 明治24年、濃尾地震が起こった際、男は妻と共に被災した。妻は家屋の下敷きになりもだえ苦しんでいた。助けようとしたがどうしようもない。そこへ火の手が迫ってきた。この時、男のとった行動が、彼のトラウマとなっている。
★ この妻、何か障がいがあったようで(「以下82行省略」とあるので詳しくはわからないが)、これが自らの行動の理由になったのではという疑惑が男を苦しめる。
★ 最初は映画「ステキな金縛り」のようだったが、読むにつれ深みにはまっていくようだ。内容も深いが、とにかく芥川の文章がうまい。
★ 近隣の中学校は保健所の調査の結果、濃厚接触者はおらず、明日から平常通りの授業とのこと。まずは一安心。